カウンセリングルーム 横手(三鷹)しゃべりば

個人カウンセリング
グループカウンセリング
学習会
ひとりごと等
(見たいカテゴリーを、クリックしてください。)

居場所

2014年07月30日 20時19分31秒 | ひとりごと
 人は誰でも自分の居場所を持っている、いや、持っていてほしいと願う。
公園の片隅にある、古いだけがとりえのベンチに座って読む読書のひととき。とある集会場の中、いつものテーブルに座ってタッチし続けるスマホとの時間。たくさんの仲間と、ただ無心に走り続けるサッカーグランド。1日の終わり、お気に入りの香りを敷きつめたバスタブという名の部屋。毎朝、豆からひいて飲むコーヒーの香り、短いされど優雅な?時間。年増のおばちゃんが一人でやっている、飲み屋のカウンターの片隅。2時間あるいは3時間?時間を忘れて友との、なんの得にもならないおしゃべり。
誰にも邪魔されない、エアコンのばっちりきいた図書館でのこっくり。会社までの道のり、わざわざ遠回りして歩く木立の中の深呼吸。毎日、わずか15分の、お散歩と称した愛犬と戯れる時間・・・・・・。
 人によって、居場所は様々。それでもきっと、居場所を選ぶ基準は似ていると思うのです。
何よりも安心できること、自分を出しても否定されないこと、ゆっくりと、ゆったりと呼吸ができること・・・ナドナド。
 私が横手でもしゃべりをやろうとしたきっかけは、その居場所作りかもしれない。誰かの居場所になってほしいなどという大それた思いはなくて、まずは自分の居場所になることを願って始めたと思います。
居場所は作るものではなくて、自然になるものなんでしょうが、あえて作りたいと思いました。がまだまだ遠い存在です。
それでもいつの日にか、この生まれた町でしゃべりばが育っていってくれたなら、この上なく幸せなことでしょう。

 今日も30℃を超える暑さの中、なんとか元気で卓球ができました。なんの変わり映えもしない、あくびがでそうなくらいの幸せと不幸せとが入り乱れた1日が、過ぎようとしています。
80になる母は今宵は留守で、またもカラオケらしい(笑)♪~♪

第4回横手しゃべりばによせて

2014年07月11日 06時27分36秒 | 横手しゃべりばによせて
 長い間、(カウンセリングに関わるようになってからは、当たり前のように)こうでなきゃいけないことなんて、たいしてないんだなあって思って生きてきました。そして横手に住んで1年半、体験を通して、この地ではこうした方が生きやすいんだなあと思うことが、少しずつ増えてきました。
 今回の“しゃべりば”は、宮城県からご出席の方が3人、盛岡市からの方がおひとり、横手からは私を入れて2人、計6人で、なんとな~く同窓会のような、ゆったりとした感じからスタートしました。
 ある方がご自分の“今”を語って、それに対して皆が関わっていきました。無理やり自分の側に話をもっていくわけでもなく、何を誰が語っても、中心にはその方の“今”が据えられていたのが、聴いていて気持ち良かったです。あるいは話し手の、紛れもないその方しか知り得ない、貴重な“体験”から語られていたのも心地よかったです。
 こういう中でなら、人は誰でも自分を解放したくなるんだろうなあって、改めて思いました。ここでなら、自分を語っても大丈夫という安心感、“三鷹しゃべりば”では当たり前のようにできあがっていたあの安心感、空気感、それを久しぶりに感じていました。
安心を感じる場、それは決して私一人では作り出すことはできないでしょう。でもおそらくは、一人から始めるしかないのでしょう。
そういうヒントを頂いた今回の“しゃべりば”でした。

 やっと口にできたであろう人の悪口や中傷、そしてどうしようもない、どうにもできない切実な悩み、もちろん時には他者への称賛も含め・・・、かつて何百人もの方たちの話に耳を傾け、きこえてくるのは、その人の存在をかけた叫びだったことを、思い出しました。
 私は、私を持ちだします。
 学んできたいわゆる聴くモード、受け入れようとする姿勢にこだわるよりは、まずは私から、今の自分をとことん語っていかないと。出していかないと。
おとなしくなんかしていられない!!