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第21回三鷹しゃべりばによせて

2007年12月21日 15時59分38秒 | 三鷹しゃべりばに参加して
“ ねこさん ”へ

1年ほど前から我が家にすみついた通称“ねこさん”のことを、今回はお話します。
ねこさんはとっても時間に正確な方で、昨年の12月から週に1回のペースでお会いして、
12月9日までに51回お会いしていますが、ただの一度も約束を破らなかったどころか、
一度も時間に遅れたことのない方です。
その正確さたるや1分のくるいもなかったので、私は彼がいらっしゃる日は、かなり前
からその時間に合わせてゆっくり丁寧にコーヒーを落とし、その香りを部屋中に満たして楽しんでいました。
すると入れ終わって1分もしないうちに、ピンポーンのチャイムでねこさん登場。
こんな感じでねこさんは、いつだって面接前のゆったりと楽しむ時間を、私にプレゼントしてくれていたのです。

もうひとつ、この1年、「三鷹しゃべりば」にもいつもねこさんは出席していたのですが、その正確さゆえ、
しゃべりばが終わるとどんな方のお誘いに乗ることもなく、スタスタと家に帰ってゆきました。
ところがどうしたものか、今回だけはちょっとだけ寄り道していこうカナっと、ご自分から言いだしたのです。
実は、なんかそんな予感めいたものが50回目にお会いしたときにあって、めったに聞かないテープを聞いていたら、
「もっと、もっと見て欲しい。もっともっと、自分をだしたい。もっともっとみんなに自分を見てほしい・・・・」
というねこさんの悲痛な叫び声が、1時間ずう~っと飛びかっていたのでした。

ねこさん、放課後のあなたは心~底自分を語っていましたよ。お話の内容はもうほとんど記憶にはないけど、
ちょっと寄ってこのあなたが、帰るときはもう11時になろうとしていたのを覚えていますか。
お酒を一滴も飲まずに、5時間も語っていたのを覚えていますか。お店の人から何度も、
「もう看板なんですが~」の催促があったのを覚えていますか。
あなたは本当に嬉しそうだった。そんなあなたを見ていて、こちらもどんなに嬉しかったことか。
帰り際にポツリとあなたは言いました。「人と関わるって、楽しいねぇ。」
自分を出すことは罪悪感だと、言っていたあなたがです。

52回目にお会いするのになんの期待もないのですが、できたら、今回だけは同じようにゆっくりコーヒーを飲みたいです。
私の予感だと、このささやかな時間が崩れる気がしてならないものですから(*^。^*)。

たかはしえつこ
コメント (4)
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