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餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

生きているうちには

2019-02-05 22:37:20 | 映画

映画「世界で一番ゴッホを描いた男」を見て来ました。

中国南部のターフェンは世界最大の油画村。有名画家の複製が産業として成立しており世界市場の6割を占めます。そこで20年ゴッホの複製を描き続けたシャオヨンはまだ本物のゴッホを見た事がありません。そしてついに本物のゴッホを見るためにアムステルダムへ。中国って世界の情報が意外と伝わっていないのねと。アムステルダムが高層ビルの建ち並ぶ都会だと思っていたり、故郷のタクシーの運転手さんがゴッホを知らなかったり。自分の描いていたゴッホが画廊ではなくお土産物屋さんで売られていたのや、それが10倍近く高いのにショックを受け、ようやく本物を見て色が違うのや、すごさに打ちのめされ。売れなくてもオリジナルを描くべきか悩み。見た事ないのに1万枚のゴッホを描いたというのがすごい。そして彼のなかで確かに何かが変わり始めたのです。職人の誇りと芸術家の誇りがせめぎあうのが瑞々しく描かれています。彼の絵がどう変わるのかが楽しみ。