餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

昔から萌えていた…

2019-08-31 23:59:12 | アート・文化

「神戸の暮らしをデザインする」と「Flowers モードに咲く花」を見て来ました。

どちらも夏休み特別企画でキャプションとかわかりやすく描かれていました。

「神戸の-」小磯良平の作品を中心に「神戸みなと祭」や「神戸博」のポスター、劇場の緞帳、ステンドグラスなど、神戸の町に根付いたデザインを見て行く企画です。驚いたのは「三姉妹」という美人画が日本郵船の新田丸、八幡丸、春日丸を擬人化した絵だそうで。うわっ、戦前に艦コレしていたのね。戦争がなければ優雅な客船だったのに。調べたら海軍に徴用され空母になっています。嘘みたいな話です。

「Fl0wers-」花をモチーフにした服ばかり集められています。美しい。超絶刺繍もあるし、落書きみたいな花もあるし、染めもあるし、織りもあります。豪華な飾り帽子もあります。民族衣装も今着れる服も。もう身近なモチーフなのね。見ているだけで華やかな気分になれました。

安田由佳子「透明和菓子の作り方」読了。

琥珀糖、錦玉、寒天、求肥、葛、飴。透明な和菓子特集です。涼しげだし何と言っても表紙の錦玉が美しい。水色かかった透明な中に水草と赤と黒の金魚が漂っています。誰か作って(自分で作りなさいって)。


誰が先に出て行くか

2019-08-30 23:40:31 | 川魚

川魚の水槽。フィルターを変えたし水も安定して来ただろうから、水草とヤマトヌマエビと淡水シジミを買って来ました。いでよ最強のお掃除戦士。水槽の未来は君たちにかかっている。

と、まあ期待しているのですが。袋ごと浮かせて温度合わせをし、袋の口を開けて水合わせ。エビさん達一斉に袋の口に向いて渋滞していました。袋の底のVの字に行列。お前が行けよ、やだよお前が行けよ。ジリジリと押し出された先頭が、やっぱりやだと無理矢理戻り列の後ろへ。これってあれね、押すなよ押すなよ本当に押すなよ。面白い奴らです。あとでまとめて放り出しましたが。熱湯はないよ。


やはり鵜呑みにする

2019-08-29 22:22:51 | 映画

映画「トム・オブ・フィンランド」と「炎のごとく」と浪曲「金魚夢幻」を聞いて来ました。

「トム-」ゲイアートの先駆者だそうで。作者には絵のイメージを抱くのか、漫画家の荒木飛呂彦さんってムキっとした方だと思っていたら、細いおじさんでそうなのかと思ったことが。この絵の作者も筋骨隆々の人かと思ったら線の細いおじさんだったのでそうなのかと。目に焼き付いて離れないことが理想になるのか。戦時中でも戦後も過酷な時期が続きます。色んな価値観がある今がいいです。

「炎の-」「金魚-」必殺仕事人の幕末版かな。仕事人も幕末だけど。荒唐無稽のようで実際の事件を追っています。浪曲と映画のマリアージュ。映画と浪曲は相性がいいそうで。浪曲映画と浪曲のコラボ企画です。用事があったけど時間を見てなんとか間に合うと思ったら映画だけの時間。浪曲が聴けずに出たものの電車が事故で止まります。運転再開に1時間かかると言うので、間に合わないと電話して戻って聞きました。良かった。幻の金魚と金魚師との物語でした。浪曲師さんの台にかかる布が深堀さんの金魚だと思うのですが。調べたらやはりそうでした。浪曲と近代アートのコラボとして「唸る浪曲 泳ぐ金魚 金魚亭」をいうブログがありました。素敵。

鈴木克美「金魚と日本人」読了。

原本は1997年に三一書房より刊行されています。気づくのが遅かった。私が取り寄せを頼んだ時にはもう版元にもなかったです。それが今回講談社学術文庫から出ました。ありがとう、講談社。

書誌に現れた金魚の研究は何と言っても松井佳一博士です。「科学と趣味からみた金魚の研究」というすごい本があります。私などもう鵜呑みにして全部信じてしまうのですが、この方は本当かどうかさらに検討されています。遺伝学的にも、文献としても金魚の歴史を追っています。日本の文化と金魚のかかわりについても噛み砕いて描かれています。今年読んだ水族館の歴史やシーボルトの話もここに出ています。つながっていたんだなと。日本の水族館はもっと金魚を押し出すべきに賛成。


ジャスティスの野望

2019-08-28 23:48:58 | 映画

映画「ロケットマン」と「劇場版おっさんずラブ -LOVE or DEAD-」を見て来ました。

「ロケットマン」ララランドのロック版でしょうか。ボヘミアン・ラプソディが伝記っぽいのに対してこちらはジョンの妄想が映像化されているのが面白いです。一番最後に映画のシーンと本人の実際の写真が並んでいるのですが、まったく同じでなく微妙に変えているさじ加減がいいなと。いい友達がいたのね。

「おっさんず-」こういう話だったのね。二人が微笑ましくて良いです。まわりの理解が行き届いているのがすごい。本人同士はすれ違っているけど。新人さんがいい味出しています。


重い腰を上げる時だ

2019-08-27 23:54:15 | 映画

川魚の水槽、水換えを多めにしても油膜がひどいのでようやくフィルター交換と大掃除。

「環境変化が大きいのでご飯抜きね」

シーン(大量の水換えをしたので隠れている)

「よし、承認ね」

あとで見たら恨めしそうに砂を食んでいました。しーらないっと。

映画「風をつかまえた少年」と「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」を見て来ました。

「風を-」アフリカのアラウイは貧しい国です。長雨と干ばつで食べるものがなくなり村から人が出て行ったり死人が出たり。14才のウィリアムは何とか中学校に行けたもの畑の収穫がなく授業料が払えず退学に。姉が科学の教師とつき合っているのを知り、交渉して図書館だけ使えることに。そして風力発電のことを知ります。風はいつも吹いています。これが使えないかと廃材を集めたりしますが父親の理解が得られません。そんなおもちゃを作っている暇があったら畑仕事をしろと。母親の説得もあって風でポンプを動かすことに成功します。水が出た時にはおおっ。国はひどいけどなんとかしようという、ウィリアムの行動が村の人を動かしました。

「クリムト-」クリムトもそうですが、エゴン・シーレの絵ってなかなか見られないので色々アップで見られたのが嬉しい。今の学芸員に性差はないと思っていたら、シーレの裸婦図をサインがあるにも関わらず男性学芸員がことごとく横するというのが興味深かったです。裸婦は横になるものなのね。縦に書いたシーレはすごい。