エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

佐藤しのぶ - 歌劇 「トスカ」 から 「歌に生き、恋に生き」

2013年06月21日 | ポエム
佐藤しのぶ。
日本が誇るソプラノである。

ぼくは、密かにあのマリア・カラスを凌ぐとすら思っているのである。
声の質といい、ブォリュ―ムといい、声のコントロールといい、申し分の無いソプラノである。




佐藤しのぶ - 歌劇 「トスカ」 から 「歌に生き、恋に生き」






「ソプラノやゆっくり開く水中花」


聴いて頂ければ、分かると思うのたが高音の穏やかな響きは、類いまれである。
特に、ソットブォ-ーチェ或いはメッツァブォーチェのしっとりとした伸びが良い。

この歌唱法は、言ってみれば強弱法である。
ソットヴォーチェ(sotto voce)は、声を弱くして/声をひそめて。
メッツァヴォーチェ(mezza voce)は、半分の声で。
といった意味である。
だがしかし、言葉で言うのは簡単だけれどなかなかに難しい歌唱法である。

このトスカの歌唱力は、抜群である。
彼女の放つオーラは、尋常一様ではない。
鳥肌がたつ。



嗚呼、もしぼくに音叉が埋め込まれていたら、きっと共鳴するだろう。
佐藤しのぶのオーラに包まれたい、と思うのはぼくだけでは無い筈だ。



指揮者、現田 茂夫氏が佐藤しのぶの夫である。
音楽家同士の響き合うもの。
彼女の結婚は早かった。




       荒 野人


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。