エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ざらめ雪

2018年02月04日 | ポエム
雪は磨かれて「ざらめ」となるのである。
あの大雪から、ほぼ二週間。

溶けやらぬ雪の面は、ざらめとなっている。
だがしかし、目の端にそっと忍び込む気配が奥床しい。



それだけに、哀しさが増してくる。
このところの寒波の繰り返す襲来によって、溶けきるのは先の事であろう。







「ざらめ雪乱反射する光かな」







今日は立春。
リュックの中の歳時記は、冬と春の二冊になった。

そんなリュックを負いながら歩いた。
ちいさなプランターに、スノードロップが咲いていた。



雪の冷たさを撥ね返していたのであろう。
その反動としての、数輪であった。


    荒 野人


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