明日は3.11から一年

明日は、あの3.11から1年が経つのである。
ここ数日間、あらゆるメディアが記録した映像や苦闘の記録を流している。

本当にそれで良いのか？
放送を見て感動したり、落涙して自己満足していやしまいだろうか。

被災地の苦悩はもっともっと深い筈であるのにである。



誰が置いたのか、腕時計一つ。
肉親の愛用した腕時計だったのだろう。

追悼の時間は今でも流れているのだ。
被災者にとっては、長い長い時間である。




　　　　　　あの時の命の輝き春浅く　　　　　　　　　野　人






団欒の声が聞こえる。
家の間取りが分かるだけに辛い。




　　　　　　菜種梅雨震災未だ続きおり　　　　　　　野　人






根こそぎ・・・この事だろう。
一切合財を持ち去った震災であり、津波であった。




　　　　　　今もなお梅の香遠く被災の地　　　　　　野　人






綺麗な海が広がっている。
そこを幟を立てた小船が一艘進む。

午後の曳航である。




　　　　　　あの浦もあの里山も春まだき　　　　　　　野　人






カキの養殖の筏が並ぶ。
漁師の真骨頂が見える海である。

明日は、ぼくの能力が限界で無い限り被災地を詠んでみたい。
もしもブログが更新出来たら、これからも俳句を続けたいのである。

写真は全て、ぼくが昨年撮って来たものである。
再訪してみたいと希求している。





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　　　　　　荒　野人