エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

木曽路はすべて山の中である

2010年09月08日 | 旅行
木曽路はすべて山の中である。



十数年前、奈良井宿に二日間投宿したことがあった。
鄙(ひな)びた印象の宿場であった。

祭も質素であったけれど、いまや観光目的で派手になっていると聞いた。



木曽路の入口は馬篭宿である。

ここは文豪・島崎藤村が生まれた土地である。
島崎藤村のふるさと馬籠宿は、木曽11宿の最南端、美濃との国境にあり山の斜面に沿った全長600m余りの「坂に開けた宿場」である。



島崎藤村である。

処女詩集「若菜集」
千曲川をテーマとしたエッセイ「千曲川のスケッチ」
はあまりにも有名である。

小説では「破戒」「新生」「夜明け前」であろうか。

夜明け前は劇団民芸が舞台化しているけれど、滝沢修の演ずる半蔵の狂気は凄さを感じたものだった。



馬篭宿の先に妻籠しゅくがあるけれど、ここも往年の面影を色濃く残した宿である。

木曽路はすべて山の中である。
これは島崎藤村の小説「夜明け前」の書き出しである。

然り、木曽路は中山道である。




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                     荒野人


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