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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

茶室と御雛様

2012年02月15日 | ポエム
茶室も御雛様も床しくも美しい日本の美学である。



「つくばい」である。
腰を屈めて身を清める、鮮烈な水で無ければならない。
従って、溜まり水では無く流水である。
「鹿をどし」が奏でた竹の乾燥した音は、耳から入る一切の音すら清める。



利休が完成した茶室様式は、例えば小堀遠州、吉田織部らによってアプローチもまた重要な要素になっていく。
飛び石の配置、そこを通って茶室に向かう。

向かう前には、腰掛待合などが設えられる。
この写真の手前に少しだけ見えるのがその待合である。




      薄氷や花浮かべおるつくばいに         野 人

      にじり口くぐりてまずは花明り           野 人






古民家には、雛壇が良く似合う。






      雛段をひぃふぅみぃよ数えたり          野 人





日本の人形は、まるで魂が吹き込まれているようである。
お顔が優しかったり、時として怖ろしかったりする。

床の間の前に飾ってあった雛飾り。
夜のひな壇は怖かったものである。



とりわけ古い御雛様は、生きている。
それが怖ろしくもあり、愛おしいのだ。

3月に入ると雛祭りである。
女の祭り・・・と言うだに頼もしい。




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     荒 野人


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ripple)
2012-02-16 16:12:53
雛の起源は
ヒト型をつくって
禍いや病気を託し
川に流したのが
はじまりとか

医療のない時代、
祈祷や迷信が多かったのでしょう。
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