茶室も御雛様も床しくも美しい日本の美学である。

「つくばい」である。
腰を屈めて身を清める、鮮烈な水で無ければならない。
従って、溜まり水では無く流水である。
「鹿をどし」が奏でた竹の乾燥した音は、耳から入る一切の音すら清める。

利休が完成した茶室様式は、例えば小堀遠州、吉田織部らによってアプローチもまた重要な要素になっていく。
飛び石の配置、そこを通って茶室に向かう。
向かう前には、腰掛待合などが設えられる。
この写真の手前に少しだけ見えるのがその待合である。
薄氷や花浮かべおるつくばいに 野 人
にじり口くぐりてまずは花明り 野 人

古民家には、雛壇が良く似合う。

雛段をひぃふぅみぃよ数えたり 野 人

日本の人形は、まるで魂が吹き込まれているようである。
お顔が優しかったり、時として怖ろしかったりする。
床の間の前に飾ってあった雛飾り。
夜のひな壇は怖かったものである。

とりわけ古い御雛様は、生きている。
それが怖ろしくもあり、愛おしいのだ。
3月に入ると雛祭りである。
女の祭り・・・と言うだに頼もしい。
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荒 野人

「つくばい」である。
腰を屈めて身を清める、鮮烈な水で無ければならない。
従って、溜まり水では無く流水である。
「鹿をどし」が奏でた竹の乾燥した音は、耳から入る一切の音すら清める。

利休が完成した茶室様式は、例えば小堀遠州、吉田織部らによってアプローチもまた重要な要素になっていく。
飛び石の配置、そこを通って茶室に向かう。
向かう前には、腰掛待合などが設えられる。
この写真の手前に少しだけ見えるのがその待合である。
薄氷や花浮かべおるつくばいに 野 人
にじり口くぐりてまずは花明り 野 人

古民家には、雛壇が良く似合う。

雛段をひぃふぅみぃよ数えたり 野 人

日本の人形は、まるで魂が吹き込まれているようである。
お顔が優しかったり、時として怖ろしかったりする。
床の間の前に飾ってあった雛飾り。
夜のひな壇は怖かったものである。

とりわけ古い御雛様は、生きている。
それが怖ろしくもあり、愛おしいのだ。
3月に入ると雛祭りである。
女の祭り・・・と言うだに頼もしい。


荒 野人
ヒト型をつくって
禍いや病気を託し
川に流したのが
はじまりとか
医療のない時代、
祈祷や迷信が多かったのでしょう。