エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

物の芽

2017年02月20日 | ポエム
ものの芽、である。
春の兆しの嚆矢、でもある。

また、初春の季語としても歳時記に掲載されている。



この「ものの芽」は、辛夷である。
産毛に包まれた様は、もう一つの季語「余寒」を当てはめたくなるのだ。

感じるとも無く感じる薄ら寒さ・・・だがかじかむ寒さでは無いのである。
そこはかとなく、寒さが残っている。
その様である。



命の炎が、あわあわと萌え上がっている。
この辛夷の芽、だけでも限りなく俳句が詠める。
季語を纏って、生まれ落ちている。



間もなく花開く。
山里の景色が思い起こされる。

もう一つの、ものの芽は「薔薇」の芽である。







「薔薇の芽の赤だと分かる朝の風」







剪定の終った枝から、芽が吹いている。
準備おさおさ怠りの無い、植物の命の炎である。
因に、最後の写真の花の色はきっと白である。



     荒 野人


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