平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒16 「暗数」 ~現実の伊藤詩織さん事件、Me Too運動を反映。衣笠副総監=中村格刑事部長、北村滋・内閣情報官

2018年01月18日 | 推理・サスペンスドラマ
 完全に、伊藤詩織さん事件でしたね。
 安倍官邸に近いジャーナリスト山口敬之が伊藤詩織さんをレイプして、逮捕状まで出されたが、上からの指示で逮捕にストップがかけられた事件。
 逮捕を止めたとされるのは、当時の刑事部長・中村格。
 その中村に指示を出したとされるのは、北村滋・内閣情報官(内調)。

 ドラマ(=フィクション)が現実をなぞる時代が来たわけだ。

 脚本・山本むつみさんの問題意識と主張は、登場人物たちのせりふにも反映される。

「私を傷つけた人間が平気な顔をして生きている」→ 山口、お前のことだよ!
「正義があると信じたい」→ 検察、何をやっている? あんたらは官邸の言いなりか!
「被害に遭っているのに声をあげられず苦しんでいる人たちのことを暗数と言う」
「恐怖、悔しさ、惨めさ」
「声をあげた勇気に報いることをしたかった」
「ひとりで苦しまないで」

 現在、世界中で性被害に遭われた女性が声をあげる〝Me Too〟という運動が起きている。
 この運動、もっと広まって市民権を得てほしい。
 ……………

 一方、男というのは当事者意識がなく鈍感。

 右京さん(水谷豊)でさえ、脅迫状を出して必死の訴えをした祥子(筒井真理子)に対し、
「もっと他にやり方があったのではないですかね~」
 と他人事。

 逮捕をとめた衣笠(大杉漣)副総監は事件のことを忘れていたし、
「上からの指示でやったことだ」
 と開き直り。
 上の指示に従わず、抵抗するのが正義をまっとうする警察官の役割ではないか?
 まあ、もう警察に正義があるなんて誰も信じていないけどね。

 現実は醜悪。
 安倍も醜悪。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« きみが心に棲みついた 第1話... | トップ | BG 身辺警護人~〝ボディガー... »

コメントを投稿

推理・サスペンスドラマ」カテゴリの最新記事