平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

どうする家康 第19回「お手付きしてどうする!」~お万、おなごの戦いをして欲しいものを手に入れる

2023年05月22日 | 大河ドラマ・時代劇
 お手付きをしてしまった家康(松本潤)に対する周囲の反応。
・服部半蔵(山田孝之)
「殿、どうするおつもりです? ぷぷぷっ」
・石川数正(松重豊)
「何を考えておられるんじゃあ!」
・酒井忠次(大森南朋)
「殿はお風呂で何をしておられたのか……」
・本多忠勝(山田裕貴)
「やっちまったな。どうしようもないやつだ!」
 叱られることを含めて、家臣から愛されている家康です。笑

 これを知った瀬名(有村架純)も──
「何が、やあ、ですか!? このアホたわけ!」
 アホたわけ、キター!笑
 …………………………………………………

 家康を誘惑して身ごもったお万(松井玲奈)は、「おっとりした慎ましい子」ではなく、
 家康を手玉に取るなどたやすい、したたかなおなごだった。
 瀬名が来たと知ると、侍女仲間に木に縛るように言い、瀬名に折檻してくれと言う。
 瀬名はその本性を見抜き、「見事じゃ」と褒める。
 これを受けて、お万は──
「殿方はいくさをし、人を殺して欲しいものを手に入れる」
「おなごは人に尽くし、癒やしと安らぎを与えて欲しいものを手に入れる」
 お万は「おなごの戦い」をしていたのだ。

 戦いの結果、お万は「家康の子」を手に入れた。
 浜松からお金も支払われるに違いない。
「家康の子」と「お金」があれば、お万は十分に生きていける。
 お万はおなごの戦いに勝利したのだ。
 この背景には、いくさばかりをしている男たちへの怒りもあったのだろう。

 田鶴、葉、糸、阿月──そして今回の万。
 1回登場して退場する女性たち。
 皆、それぞれの生き様を持っている。
 彼女らに比べて家康はあっちへふらふら、こっちへふらふら。
 女性たちはたくましい。

 今後、どのような女性が登場するのだろう?

 歴史の動向で言えば、
・信玄(阿部寛)は死に、足利義昭(古田新太)が追放。
・浅井、朝倉は滅亡。
 歴史は大きく動いている。


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2 コメント

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お万が主人公の今回 (TEPO)
2023-05-22 16:08:23
>戦いの結果、お万は「家康の子」を手に入れた。女性たちはたくましい。

お万の方(=長勝院)が産んだ子は結城秀康ですね。
秀康は関ヶ原後になって越前68万石に封じられたものの、それは家康が天下を取った後のこと。
それまでは随分と苦労(当然生母であるお万の方も)をするようです。

>1回登場して退場する女性たち。

このパターンに慣れてくると、結構良い作劇方法のような気がしてきました。
くどいようですが、田鶴さんも「1回登場して退場する」形で通してしまった方が人物像がブレずに済んで良かったと思うのですが。
ところで、秀忠・忠吉の母である「お愛の方(=西郷局)」については、流石に「1回登場して退場」という訳にはいかないでしょうね。

ところで、「ビッグイベント」である筈の信玄の死の描写は冒頭でごくあっさり。
今川義元の例もあるので「大物の死」は意外とこんな調子なのかもしれません。
ことによると「本能寺」も簡潔バージョン?

お万が主人公の今回は、信玄の死と勝頼との本格的な戦いとの幕間劇でしょう。

今回の末尾で勝頼が信康と瀬名との名を挙げて「ターゲット宣言」をしていました。
今回瀬名が浜松に移らずに岡崎に帰ってしまったことを「築山殿事件」に向けての「フラグ」と見る声もあるようです。
もっとも築山殿事件は5年先のことであり、それまでの間にあの「長篠合戦」もあったりするので、「すぐに」ということはないとは思いますが。
しかしながら、勝頼の命を受けた千代の力量には侮りがたいものがあるので、次回あたりから信康・瀬名母子の立場がかなり悪くなるような策謀が展開するのかもしれません。

あと、三方ヶ原で敗れた家康を揶揄する民衆の声を複雑な表情で見ていた井伊虎松の姿がありました。
次回予告で、彼が家康に仕官しようとする場面がありましたが、先週あたりからどのような思いでいたのかが明らかになることでしょう。
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小気味いいテンポ (コウジ)
2023-05-23 08:51:43
TEPOさん

いつもありがとうございます。

結城秀康になるんですね。
そして秀忠、忠吉の母がお愛の方(=西郷局)。

教えていただきありがとうございます。
このあたり、まったく疎くて。
家康の女性関係、そして子供たち。今後、いろいろありそうですね。
作家がどう描くのか、楽しみです。

築山事件は5年後なんですね。しかも長篠の合戦の後。
千代の工作が直結して次々回あたりに起こるのかと思っていました。
漏れ聞こえる所では、信康と瀬名が武田と通じているという話(=千代の工作)を聞いた信長が激怒して、ふたりを斬れと命令するみたいな。

>次回あたりから信康・瀬名母子の立場がかなり悪くなるような策謀が展開するのかもしれません。
現状、家康と瀬名は信頼し合っている間柄。
瀬名は聡明な女性なので、やはり時間をかけて描く必要があるんでしょうね。

信玄の死、浅井朝倉の滅亡、将軍・義昭の追放。
あっさりとした描写でしたが、良い加減の描写ですよね。
大河ドラマを見ていない人や歴史に興味のない人は戸惑うかもしれませんが。

明智光秀の翻意も今作ではあっという間。
「麒麟がくる」では、あんなに時間をかけて描いたのに。
でも小気味いいですね。
今作の主役は、あくまで家康ですし。

井伊虎松はどんな理由で仕官するんでしょうね。
遠江の人達は家康をバカにして嫌っていますが、虎松は、現状それに違和感を抱き、どんな人物か確かめようとしている感じ。
作家はどう描くのでしょうね。
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