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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

コード・ブルー 第6話 むき出しの現実

2010年02月16日 | 職業ドラマ
★藍沢(山下智久)も白石(新垣結衣)も<パンドラの箱>を開けてしまった感じですね。
 剥き出しの現実が現れる。
 藍沢は母の自殺とその理由。
 白石は父親の癌。
 今までは父親を避け、恨んでいればよかったふたり。
 しかし今度は自分と向き合わなくてはならなくなった。
 藍沢は、母親が自殺した原因である自分。
 白石は、本当の理由も知らずにただ父親を否定してきた自分。
 白石の方は、何も知らずに否定していた自分が<恥ずかしい>という傷で済みそうだが、藍沢の方は深刻だ。
 何しろ自分の存在の否定。

 剥き出しの現実、自分の本当の姿に向き合うことはつらいことだ。
 責任転嫁したり、別の理由をつけて目を逸らそうとする。
 でも今回のふたつの母子が示したように、現実を受け入れなければ本当に理解し合えないし、前に進めないような気がする。
 受験をする息子は、癌の母親の隠しておきたい気持ちを察しながら本音を言う。
 「発表は1ヶ月後だ。また自慢ができるな。……略……10年経ったら店の近くで開業する。そしたら一生自慢だ。とにかくそれまで生きていてくれ。たまには約束を守ってくれよ」
 現実を知り、共有し合うことで、この母子は理解し合えた。
 幼子の脳死を受け入れられない母親は受け入れることで、子を抱きしめることが出来た。

 藍沢たちはこの剥き出しの現実にどう向き合うか?

★そして緋山(戸田恵梨香)。
 呼吸器を外す同意書にサインを求めなかったことのミス。
 規則や書類は堅苦しくて面倒くさいものですが、実はちゃんと意味があるんですね。
 規則なんかより気持ちの方が大事と思うのはわかりますが、それが分からない人間と遭遇した時はたちまち緋山のような事態に陥る。
 そして日本は法治国家。情や気持ちより法の論理が優先する。
 「特上カバチ!」のように法を盾にお金をむしり取ってやろうという輩が沢山いる。
 これも現実。
 現実というのは厄介ですね。

 でも緋山を始め、藍沢も白石も現実に雄々しく立ち向かっていくのでしょう。 


コメント
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