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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

スピード2

2008年04月23日 | 洋画
★パート2と言えば、再びジャック(キアヌ・リーブス)とアニー(サンドラ・ブロック)が出てくると思いきや、出てくるのはアニーのみ。
 共に戦うのは別の男・アレックス(ジェイソン・パトリック)。
 キアヌの出演交渉がうまく行かなかったのかどうかわからないが、意表をついたパート2だ。

★物語の舞台は船。
 3億ドルを越えるダイヤのジュエリー・コンベンションも行われることになっている。
 それの強奪と自分をクビにした船会社への復讐をもくろんだ犯人がシージャックするという物語だ。銃を使うのではなく船の自動操縦プログラムにアクセスしてシージャックするというのが現代ふう。

 アクションとして展開されるのは船でお馴染みのもの。
 船の速度を落とすために船底に水を入れるが、船底には女の子がいて水の中を潜って女の子を助ける。水の中を潜るというアクションは「タイタニック」「ポセイドン」「海猿」でも描かれた定番中の定番。
 こんなアクションもある。
 乗客を救命ボートに乗せる。だがボートが引っかかってうまく下ろせない。
 これは「タイタニック」。

★クライマックスは3つ用意されている。
 ひとつはタンカーとの衝突の危機。
 大きな船は簡単に曲がれないし、すぐに発進できないことがわかる。
 ふたつめは港に突っ込む船。
 みっつめはヘリコプターでの犯人の追跡。

 ふたつめの港に突っ込むシーンはユーモアがある。
 船が突っ込んできているのに家を買う下見と交渉をしている。
 子供が「船が来るよ」と言っているのに母親は気にしない。
 犬が吠える。
 装飾の大きな酒瓶があり、それに船がぶつかって進水式の様。
 恋人のバカンスを邪魔されて文句を言う。

 船が突っ込んでくるなんて現実には大惨事なのに、それをユーモアのオブラートに包む。
 ハードで緊迫感のあるアクションシーンもいいが、こういう軽いのもなかなかおしゃれ。
 まさにハリウッドアクション!
 「ダイハード4.0」もそうだったが、今の時代はユーモアのあるアクションなのだろう。
 シルベスター・スターローンが「ランボー」の新作を作るのはそんな時代への抵抗なのだろうか。

※追記
 パート1はバス一台だったのに今回は豪華客船。
 おまけにタンカーを爆発炎上させてしまった。
 十分な製作費が使えるようになったためだろうが、実はパート1の方が面白い。
 「少ない予算で面白いものを作ってやろう。ヒット作を作ってやろう」という製作者の怨念にも似た意気込みがあったからだろう。


コメント
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