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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

無理な恋愛

2008年04月09日 | 恋愛ドラマ
 60歳の主人公か。
 堺正章さんだからできる役。
 同じ軽さでも井上順さんや高田純次さんじゃ違う気がする。
 コケ方も健在。きれいなコケだ。
 「赤いワインでおいしいのちょうだい」というせりふが、かっこよくお洒落に聞こえるのも堺さんだから。

★物語は「ちゃっぴい」で展開する。
 寂しさから犬を飼った長野かえで(夏川結衣)。
 犬の名は「ちゃっぴい」。
 母親と相談して決めた名だが、そのちゃっぴいがいたから立木正午(堺正章)はかえでと出会えた。
 おまけに「ちゃっぴい」で話が拡がる。
 ふたりの仲が縮まる。
 「ちゃっぴい」の名の由来は、かえでの母親がファンだったグループサウンズのメンバーの名前。
 自分がその「ちゃっぴい」だったと話す立木。
 見事な小道具。展開のさせ方だ。

★もうひとつの小道具・橙のバラ。
 かえでがこれが好きだと言う。
 立木はさっそくかえでの部屋に橙のバラを持っていくが、不在でドアの所に置いていく。
 その帰り、東海林龍彦(徳井義実)とかえでが飲んでいるシーンを見かける。
 そこでの会話は立木との恋愛は「無理な恋愛」であるという内容。
 落胆した立木はバラを回収する。
 バラをクラブのお姉ちゃんに配る。
 また一片のバラの花びらは東海林に踏まれてしまう。
 立木の気持ちを的確に表す小道具だ。

 こうして描かれた立木とかえでの恋愛。
 ふたりが背負っているものは年齢だ。
 仕事で成功したが、どこか空虚で残りの人生を考える立木。
 仕事がうまく行かず、このまま歳をとってしまうのかと思うかえで。
 これは立木やかえでに共感できる世代に向けて作られたドラマ。

 その他では東海林役の徳井さんがいい味出してる。
 あとファンとしてはスザンヌの活躍が楽しみ。
 あの一本調子のせりふの言い方が逆に新鮮!

 「無理な恋愛」に関するスザンヌ本人のブログはこちら






コメント
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