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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

カンフーハッスル

2008年04月29日 | 洋画
 豚小屋砦にやって来るギャング団・斧頭会。
 彼らを迎え撃つ三人の達人。
・麺打ち職人……棒術・五郎八卦棍の達人
・人足……蹴り技・十二路譚腿の達人
・仕立て屋……鉄輪をはめて闘う洪家せん線拳の達人

★達人三人が少しも強そうでない所がいい。
 どこにでもいる様なおじさんが実はすごい達人。この方がキャラが立つ。

 どこにでもいそうな人が達人というのは豚小屋砦の大家夫婦にも言える。
 「彼らは家賃を払え」しか言わない。
 しかし妻は獅子の咆哮という必殺技を持ち、夫は太極拳の達人。

★達人がさらに強い敵に倒され、さらに強い達人が現れてその敵を倒すというのは少年ジャンプ方式のストーリー。
 麺打ち職人、人足、仕立て屋の三達人は琴を使う敵の刺客に倒されるが、大家夫婦に撃退される。
 この大家夫婦と琴を使う刺客の戦いは見応えがある。
 琴を使う刺客はかまいたちの様に空気を凶器に使って攻撃してくる。
 幻覚の様なものも見せられるらしい。
 これに対抗するのは音波=獅子の咆哮だ。
 刺客も自分の技の弱点を知っているらしく妻の大声を怖れる。
 妻がくわえタバコで髪はカール、夫はチョビ髭なのもいい。

 少年ジャンプストーリーはさらに続く。
 大家夫婦が「笑う殺し屋・火雲邪神」に倒されてしまうのだ。
 必殺技「獅子の咆哮」のパワーを増幅させるために夫婦は鐘を拡声器代わりにして使う。
 火雲邪神はそのパワーアップされた技をくらってしまうが……。
 
★いやあ面白い。
 最強の大家夫婦が倒されて豚小屋砦は風前の灯火と思いきや、ここで主人公が出てくる。
 主人公はそれまでさえないチンピラだが実はすごい才能と必殺技「如来神拳」を持っていて……。

 次から次へと出てくるバリエーションに富んだ拳法。
 これがこの作品の魅力だがリアリティを感じてしまうのは『中国四千年』の力。
 「だって中国は四千年だから」と言われれば「どの技もありそうだな」と思ってしまう。

 チベット問題などで非難されている中国だが尊敬されるのはこうした文化や巧みの力だ。
 こんなカンフーを生み出した中国ってすごい。
 自分もやってみたい。
 そんな所から交流と相互理解が始まるような気がする。
 ブルース・リーがそうであった様に。

 
コメント
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