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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ホカベン

2008年04月17日 | 職業ドラマ
 人が生きるとは複雑怪奇で厄介なものなのだ。

 新米弁護士・堂本灯(上戸彩)が担当した最初の事件。
 離婚申請。
 調べていくと妻・享子(富田靖子)は夫・和彦(阪田マサノブ)にドメスティックバイオレンスを受けているらしい。離婚の理由もそれ。

 灯は頭の中でこう解決までの道筋を組み立てる。
 『DVで夫を訴える。慰謝料も取れるし親権も確実に取れる』
 簡単な方程式。

 しかし世の中はそんな簡単な方程式で解決できない。
 夫はDVどころか自分の娘に性的悪戯をしている。
 妻はそんな夫の所に娘をやるわけにはいかないと夫を刺す。
 人が生きるとは複雑怪奇で厄介なことなのだ。
 それを解決するには人間というものを知らなくてはならない。
 もっと複雑な方程式を組み立てなければならない。

 正義感や理想だけで突っ走ってきた灯には人の心の闇が見えない。
 頭の中、観念の世界だけでは現実に対して無力だ。
 意識していないだろうが、彼女は相談者を『弱者』と見下ろしているし。

 さあ、灯はこの複雑怪奇な現実を前にしてどう方程式を組み立てていくか?
 人の心の闇に触れて彼女はどう変わっていくか?
 この辺が興味深い。
 毒のない安直なドラマにして欲しくないが、上戸彩さんだから汚れ役はやらないだろうし。
 同じDVを扱った「ラスト・フレンズ」とは確実に比較されそう。


コメント
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