goo blog サービス終了のお知らせ 

平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

戦争映画 「フューリー」~ティーガーの圧倒的な火力と装甲に歯が立たないシャーマン! ラストはSS大隊300人との死闘! 

2019年11月16日 | 洋画
 アメリカの戦車シャーマンVSドイツの戦車ティーガー!

 

 ブラッド・ピット主演の戦争映画『フューリー』の見所のひとつだ。

 ティーガーの主砲は88ミリ砲。
 1発で装甲を撃ち破り、シャーマンを破壊することができる。
 一方、シャーマンの主砲ではティーガーの分厚い装甲をぶち破ることができす、はね返される。
 4台あったシャーマンは次々と撃破され、残るは主人公たちの戦車のみ。
 主人公たちは装甲の薄いティーガーの背後にまわり込み、ティーガーを破壊しようとする。

 このシーンが凄いのは、シャーマンの乗り手の視点で描かれていること。
・迫り来るティーガー!
・次々と撃破される味方小隊の戦車!
・徹甲弾をもはね返すティーガーの分厚い装甲!
 これにより観客はティーガーの怖さを体感できる。
 ティーガーは化け物!
 おっかねえ!
 ………………

 見所は他にもある。

 クライマックスは、主人公たちの戦車とドイツSS大隊300人の戦いなのだ!
 1台 VS 300人!
 戦車が動きまわれば対抗できないことはないが、
 何と、主人公たちの戦車は地雷でキャタピラを破壊され、動くことができない!
 砲弾・銃弾の数も限られている。
 戦車は鋼鉄の要塞ではあるが、果たして300人の精鋭を相手に戦い抜くことができるのか?

 新しい切り口の戦争映画ですね。
 古い西部劇などでは、襲い来るインディアンと戦う駅馬車や砦の物語があるが、
 これを『ドイツ軍』と『戦車』にした感じ。

 基本は戦争アクション映画なのだが、
 主人公たちは酒や女に溺れたり、弱音を吐いたりする兵士で、決してジョン・ウェインのようなヒーローには描かれていない。

 僕が印象に残ったのは、電柱や建物から首つりで吊されているドイツ市民のシーンだ。
 彼らの首にはプラカードが掛けられていて、そこには
『国のために戦うことを拒否した卑怯者』
 という文字が書かれている。
 これが『国家主義』であり、『ファシズム』なんですね。
 個人の意思など関係なく、国に従うことを強要され、拒めば殺される。

 この作品では、このような戦争の不条理、悲惨、愚かさがいたる所で描かれていた。

『フューリー』、一見の価値のある戦争映画です。
 アクション映画として楽しませてくれながら、さまざまなテーマを盛り込んでいる。


※動画はこちら
 映画『フューリー』シャーマン戦車 vs タイガー戦車 バトル動画(YouTube)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レザボア・ドッグス~人生はカッコいいものではない。クールにキメても、それは一瞬で、血反吐を吐いて地面に這いつくばるだけ

2019年11月05日 | 洋画
 黒のスーツにサングラス。
 ある者は葉巻を加え、ある者は不敵な笑みを浮かべている。
 彼らはこれから銀行強盗に行くのだ。

 

 カッケー!!
 ここでドーン! とタイトルの『Reservoir Dogs』のタイトルが現われる。
 BGMで流れるのはジョージ・ベイカーの『リトル・グリーン・バッグ』

 タフでクールな男たち!
 それでいて荒っぽくて下品!
 007の洗練とはかけ離れていて、ランボーのようなムキムキの暑苦しい男とも違う。
 レザボアとは『貯水池』『水たまり』の意味で、転じて『ふきだまりの男たち』という意味があるらしい。

 しかし、カッコいいのはここまで。

 銀行強盗は失敗し、メンバーはバラバラ、
 ある者は警官に射殺され、
 ある者は血だらけでうめきまくり、
 ある者は警察に情報を売った裏切り者、潜入捜査官がいるとわめき散らし、
 ある者は狂気にとらわれ、裏切り者を探すために拷問で捕獲した警官の耳を削いだりする。

 つまり全然クールじゃないんですね。

 ここに監督クエンティン・タランティーノの人生観と美学がある。

 人生は決してカッコいいものではない。
 クールにキメても、それは一瞬で、あとは血反吐を吐いて地面に這いつくばるだけ。
 計画どおりにいかないし、不安や猜疑心にとらわれるし、自分を見失ってわめき散らす。
 そして惨めに不条理に死んでいく。

 これがタランティーノの現実なのだ。
 だから反アクション映画でもある。
 なぜならフツーのアクション映画は、困難な状況を乗り越えて最後には勝利するカッコいい主人公を描くものだから。

 このタランティーノの姿勢、クールじゃないですか?
 逆に血反吐を吐いて地面に這いつくばる姿がカッコいい。
 惨めに不条理に死んでいくのが滑稽でいてハードボイルド。

 さあ、黒いスーツとサングラスでキメて街に繰り出し、
 惨めに負けて家に帰って来よう!!


※オープニングの動画はこちら
 Reservoir Dogs Opening Titles [Full HD]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「28日後…」~ゾンビ映画の進化形! この作品のゾンビは高速で走る! バリケードも簡単に乗り越える!

2019年11月03日 | 洋画
 ゾンビ映画も進化しているなあ。

 ダニー・ボイル監督の映画『28日後…』のゾンビは走るのだ!
 ゾンビと言えば、ヨロヨロ歩き、動きは鈍いし、走れば簡単に逃げられる。
 だが、この作品のゾンビは走る!
 しかも結構、速い(笑)
 バリケードを乗り越えることが出来るし、階段も素早く上ることができる。

 新機軸は他にもある。
 作品の前半はゾンビからいかに逃れて、軍隊のいるベースキャンプにたどり着くかがポイントになるのだが、
 後半は『本性をむき出しにした人間』との戦いが描かれる。
 ネタバレになるので詳しくは書かないが、
 本当に怖いのは『ゾンビ』ではなく『人間』なのかもしれない。
 このテーマ・モチーフは海外ドラマ『ウォーキングデッド』に引き継がれている。
 主人公が病院で目覚めるのも同じですし。

 こんな皮肉な描写もあった。
 ゾンビ化するウイルスをまき散らしたのはテロリストとかでなく、善意の人間=動物愛護団体だったのだ。
 動物愛護団体はチンパンジーが実験に使われていることを憂えて『類人猿研究所』から助けようとした。
 しかし『類人猿研究所』はウイルスを撲滅する研究をおこなっていた施設で、動物愛護のために良いと思ってやったことが逆に悲惨を招いてしまう……。
 何というアイロニー!
 上手いひねり方ですね。

 その他にも、この作品いろいろぶっ飛んでいて、
 父親を亡くして、明らかに可哀想で真面目な少女ハンナ(ミーガン・バーンズ)が麻薬でラリって戦ったりする!(笑)
 少女のヒロインが麻薬でラリるなんて!

 さすが『トレインスポッティング』『スラムドッグ・ミリオネア』のダニー・ボイル作品ですね。
 フツーのゾンビ映画はつくらない!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャリー(2013)~怒りのキャリー、圧巻の表情! この見得の切り方は東映の戦隊ものの影響を受けている? 原作の着想の元ネタはシンデレラか?

2019年09月19日 | 洋画
 仕事でホラー映画を見なくてはならなくなったので、まずは『キャリー2013』を観ました。
 1976年製作のブライアン・デパルマ監督による最初の『キャリー』も観ているんですけど、2013年版はCGがすごい!

『キャリー』の最大の見せ場は、
 パルムパーティでブタの血をかけられ、積年の怒りが爆発するシーン。
 血まみれのキャリーが超能力で周囲を破壊、殺戮する!
 人が吹っ飛び、ガラスが割れ、照明が切れて火事になり、舞台装置が宙に舞う。
 あたりは血と阿鼻叫喚。
 そんな中、キャリーはこの表情!

 

 

 カッコいいーーー!
 シビれるーーーー!(殺戮シーンで不謹慎ですが……)

 おそらく、これ東映の特撮ヒーローものの影響を受けてるだろう。
 歌舞伎や特撮ヒーローが見得を切って、キメるのと同じ。

 映画はこういう表情やシーンを観られるから楽しいんだよなあ。
 原作のスティーブン・キングの小説もさまざまな工夫が凝らしてあって面白いんだけど、僕の乏しい想像力ではこの表情を思い浮かべられない。

 ちなみに、これは僕の説ですが、
『キャリー』の元ネタは『シンデレラ』だと思います。
 スティーブン・キングは『シンデレラ』を元にして『キャリー』を書いた。

 だってキャリーはシンデレラと同じようにずっといじめられていて、プラムパーティで女王に選ばれるんですよ。
 グリムのオリジナル・シンデレラも、最後に姉たちはハトに目を抉られるんですけど、復讐を果たすという点で『キャリー』と同じ。

 映画『キャリー』
 次々と人が殺されていくスプラッター映画と違い、ジワジワと恐怖、怒り、憎悪を積み上げていく所がいいなあ。
 狂信的なキリスト教の母親との葛藤があるのもドラマに深みを与えている。

 プラムパーティの殺戮シーンだけでも一見の価値ありです。
 本当は本編を最初から観ていただきたいのですが、殺戮シーンの動画があったので貼っておきます。

 Carrie 2013 Red(YouTube)
 キャリーは自分の味方になってくれた先生は助けるんですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アベンジャーズ~ヒーローたちの設定紹介! アイアンマンのスーツは改良を重ね、マーク50まである! キャプテン・アメリカは「超人兵士計画」の実験台だった!

2019年05月05日 | 洋画
 最新作も公開される映画『アベンジャーズ』。
 ヒーローたちの設定を知っていると、作品はより面白くなる。

 たとえば、『アイアンマン』のアイアンスーツ。
 アイアンスーツは改良を重ね、マーク50まであるらしい。
 マーク50はナノテクノロジー搭載タイプで、ナノ粒子が全身を包み込んで装着され、アーマーの形を自在に変形でき、自動修復機能もついている。
 スーツの中には、暴走するハルクを抑止するためのマーク44の『ハルクバスター』もある。
 スーツをサポートするAIの名はジャーヴィス。

 まさに天才科学者トニー・スタークならではですな。
 より速く、よりパワフルに、より耐久性にすぐれることを追求し、あらゆる敵に対処することを想定している。
 軍需産業の科学者とはトニー・スタークのような人物を言うのだろう。
 ………………

『キャプテン・アメリカ』のスティブ・ロジャースはこんな人物。
 もともとはひ弱な青年だったが、愛国心から第二次世界大戦の『超人兵士計画』の実験台に志願して、強靭な肉体と驚異的な身体能力を手に入れた。
『超人兵士計画』とはドイツから亡命してきたアースキン博士が発明した「超人血清」により超人部隊をつくろうとした計画。

 ひ弱な青年が特殊能力を得てヒーローになる。
 いかにもアメリカ人らしい発想と願望ですね。
 胸には星条旗の★、ヘルメットにはAの文字(笑)。
 アイアンマンがマシンテクノロジーで強くなろうとしたのに対し、キャプテン・アメリカは「超人血清」。
 なお、「超人血清」の処方はアースキン博士が暗殺されてしまったため、成功例はキャプテン・アメリカだけだったらしい。
 ………………

『マイティ・ソー』は北欧神話。
 神の国アスガルドの第一王子で雷神。
 その武器・ムジョルニアがすごい。
「死にゆく星の心臓」で作られた鉄槌で強力な打撃武器としてのほか、飛行道具としても使用可能。
 持ち主が念じれば遠方から呼び戻すこともできる。
 使用できるのは、ムジョリニアにふさわしい心の持ち主のみ。

 なるほど。
 人間ではなく神々を持ってきたか。
 使用する武器がキャラクターをつくっているのも特徴のひとつ。
 逆に武器が破壊されると、力を失ってしまうということでもある。
 ………………

『ハルク』は実験中(=「超人弊誌計画」の一環と思われる)にガンマー線を浴びてしまい、怒ると変身してしまう緑の巨人。
 ポイントは「変身」と変身すると「制御不能」になってしまうこと。

「制御不能」というのが面白い設定ですね。
 ヒーローの弱点としてはかなり致命的。

 設定の面白さと言えば、彼女もそう。
『ブラック・ウイドウ』
 元ロシアのKGBのスパイで暗殺のプロ。
 武器や格闘術、変装の名人。

 ついに特殊能力を持たない生身の人間の登場だ。
 マーベルもついにネタが尽きたのか?
 いや、そんなことはない。
『アイアンマン』や『キャプテン・アメリカ』の設定を180度転換させた所に彼女の意義があり、生身の人間なのに他のヒーローたちと同じように活躍できるという点が凄い。
 彼女は特殊能力を持つヒーローたちの中にいるからこそ輝くキャラなのだ。
 設定では変身したハルクの心を安定させる役割も持っているらしい。


 というわけで、マーベルヒーローたちは実に多彩ですね。
 日本のアニメや特撮ヒーローの原点でもあり、50年後、映画もつくられている。
 こういう強烈なオリジナリティを生み出すと、さまざまな形で応用・転用できるんですね。
 人間の想像力が無限であることも感じさせてくれる。


※参照資料
 マーベルヒーロー・エンサイクロペディア(別冊スクリーン・付録)

※追記
 こうやって見ていくと、『エヴァンゲリオン』はすごいな。
 天使か悪魔か、物体かロボットか、コンセプト不明。
 満足に歩行することもできないし、制御不能で暴走するし、操縦者はボロボロになる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

炎のランナー~昨日の『いだてん』を見ていたら映画『炎のランナー』を思い出した! 神を讃えるために走るエリック! ユダヤ人の偏見をはね返すために走るハロルド!

2019年03月19日 | 洋画
 昨日の『いだてん』を見て、映画『炎のランナー』を思い出した。

 落ち着いた気品のある映画だったなあ。
 同じオリンピックでの陸上競技を扱っていても、日本だと『いだてん』、英国だと『炎のランナー』。
 何しろふんどし姿で冷水をかぶって「ひゃーーーっ!」ですからね(笑)
 同じシルクハットとフロックコートを着用していても、やはり本家本元は板についている。日本人の場合はお仕着せ感は否めない。

 西洋の方が宗教や神とどう向き合っているかがわかる映画でもあった。
 敬虔なキリスト教徒であるエリック・リデル(イアン・チャールソン)は、100メートルの予選日が安息日(日曜日)なので走ることはできない。
 祖国や国王のために走ることを求められるが、「宗教はそれらに勝る」と言って拒否する。
 一方でエリックは「競技で勝利することは神をたたえること」だと考えていて葛藤する。

 ハロルド(ベン・クロス)はユダヤ人であるがゆえに差別され、ムサビーニというプロのコーチを雇ったことで非難される。
 ここには、当時の『ユダヤ人=金の亡者』という偏見があり、『金を使ってプロのコーチを雇い、勝とうとしているのか』という批判がある。
 一方、ハロルドは競技で勝利することで、これらの偏見・批判をはね返したい、という思いがある。

 エリックもハロルドも個人的なことで闘っているんですよね。
 一方、金栗四三は『走った先にある風景を見る』とか『日本スポーツ界の黎明の鐘』とか『日本』とかのために走っている。
 ハロルドとは『差別をはね返す』という点では似ているが、エリックの『神』とは大きく違う。
 やはり日本人には『神』はいないんですよね。
 八百万の神が混在しているような、ゴチャゴチャした浅草の風景こそが僕たちの原風景。
『いだてん』の大谷良英さんの音楽もチンドン屋っぽいし。

 それでは聴いて下さい。
「炎のランナー」テーマ曲(YouTube)
 ヴァンゲリスの名曲です!
 走る主人公たちの姿も美しい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダーティハリー 「こんなふうに街のドブさらいをやっているから、ダーティハリーと呼ばれているのさ」←カ、カッケー!!

2018年03月02日 | 洋画
 テレビ東京の午後のロードショーで『ダーティハリー』をやってた。
 懐かしい。
 早速、録画していたものを観る。

『ダーティハリー』で一番覚えているシーンは、冒頭ハリー(クリント・イーストウッド)がハンバーガーを食べながら銀行強盗を成敗していくシーン。
 これでハリーは一躍、映画史に残るヒーローになった。
 だって、〝ハンバーガーを食べながら〟銀行強盗を撃っていくんですよ!
 その他にも、撃った強盗の血がズボンについたことを気にしたり、横転した強盗の車から明るいカントリーミュージックが流れていたり、
 何て不謹慎なハードボイルド!

 僕の記憶では、ハリーはハンバーガーを手に持っていた印象だったが、今回、改めて見直してみると、口の中でモグモグしているだけだった。
 う~ん、ここは手に持っていてほしかった。
 その方が〝不謹慎さ〟が増すから。
 記憶は自分に都合のいいように修正されるんですね。
 …………

 その他にも魅力的なシーン、せりふがいっぱい。

 ハダカで女性を追いかけている男をハリーが撃ったことを市長が責めると、
「男が赤十字の勧誘をしていたとでもお思いですか?」(笑)

 ビルから飛び降り自殺をしようとしている男を説得する時は、
「ビルから落ちると体がグチャグチャになって後処理が大変だ」
 とクールに突き放し、
 体がグチャグチャになる話を聞いた自殺男が、
「気分が悪くなってきた。吐きそうだ」
 と言うと、
「やめてくれ。下で消防署長が大きな口を開けて見ている」(笑)

 外国映画の主人公って、こういうふうに軽いジョークを交えて捻るんですよね。
 ほんと、せりふが上手い。

 主人公のハリーが、なぜ〝ダーティハリー〟と呼ばれているのかも明らかになった。
 新相棒のメキシコ人チコにあだ名の由来を問われて、
「こんなふうに街のドブさらいをやっているから、ダーティハリーと呼ばれているのさ」
 カ、カッケー!!

 こんな警察の符牒・隠語も披露してくれた。
 先程の銀行強盗のシーンで、ハンバーガー屋の主人に通報を頼む時のせりふだ。
「警察に電話してくれ。銀行で211が進行中だと」
 おそらく〝211〟とは〝強盗〟を意味する符牒なのだろう。

 さて、本日(3/2)は名作『ダーティハリー2』の放送だ!
 それと、やっぱりフィルム映像(=アナログ)はいいですね。
 画質の粗さが『ダーティハリー』の世界観に合っている。


※銀行強盗のシーンはこちら
 ダーティハリー・あの・名台詞を山田康雄(YouTube)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

X-MEN ファースト・ジェネレーション~袂を分かつチャールズとエリック、すべてはここから始まった

2016年08月24日 | 洋画
 人間を殲滅し、ミュータント中心の世界を作ろうとする〝マグニート〟ことエリック・レーンシャー。
 ミュータントと人間の共存を目指す〝プロフェッサーX〟ことチャールズ・エグゼビア。

 エリックが人間を殲滅しようとする理由が明快ですね。
 彼はユダヤ人で、ナチスによって収容所に入れられ、迫害され、母親を殺されたのだ。
 エリックは、人間は<異質なもの>を排除し、迫害するものだと考えている。
 人間への激しい不信と憎しみ。
 それを収容所で実体験したから、エリックは揺るがない。

 これに対するのがチャールズ・エグゼビア。
 彼は人間を信じており、お互い理解し合い共存することは可能だと考えている。
 観客や読者が共感しやすい正義の側ですね。

「X-MEN」シリーズは、このふたりの対立図式で進行していく。
 この作品「ファースト・ジェネレーション」はチャールズとエリックが袂を分かつまでが描かれる。
 …………………………………………………………………………

 チャールズは善意と寛容の人で、理想主義的ですね。
 でも現実は、残念ながらエリックの方に分がある。
 今回のエピソードでも、アメリカとソ連の艦隊はミュータントたちを殺戮するため砲撃した。
 自分に危害を及ぼす可能性のあるものは殲滅してしまうしかない。
 これが人間の戦争の歴史をつくってきた。

〝理想〟や〝寛容〟よりも〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟の方が強いのが人間でもある。
 現に今作でも、怨念で動くエリックの方が圧倒的な迫力があり、理想で動くチャールズは穏やかで弱々しい。
 人間は理性のたがが外れると、たちまち〝怨念〟〝欲望〟〝生存本能〟で動くようになる。
 それを防ぐために、宗教、道徳、法律がある。
 エンターテインメントが、主に人間の〝理想〟や〝寛容〟や〝正義〟を描くのもそのためだ。
 …………………………………………………………………………

 あと今回、面白かったのが、〝ビースト〟ことハンク・マッコイ。
 彼は自分の足が手の形をしていることがコンプレックスだった。
 自分の足を醜いと思い、自分の研究で何とか治したいと思っていた。
 ところが、不完全な薬を投与して、全身が獣の姿になってしまうと、吹っ切れて、ありのままの自分を肯定するようになった。
 おまけに潜在能力が開花し、獣の力を持つようになって<ひ弱なインテリ青年>から、抜群の頭脳と体力を兼ね備えた<最強の戦士>に。
 ハンクは心身共に強くなった。
 とんでもないGがかかる音速ジェット機も自由自在に操縦する!
 見事なキャラクターの変貌ですね。
 不完全な薬の投与がきっかけだったが、ハンクはコンプレックスを克服した。
 普通なら、さらに醜くなってしまったことで自殺すら考える所だが、彼は悩みまくったあげくに〝ビースト〟として生きていくという結論を出した。
 コンプレックスに悩んでいる人には勇気づけられるキャラクターだ。
 …………………………………………………………………………

 その他では、X-MENシリーズでは、毎回ニューヨークのエリス島やサンフランシスコのアルカドラス島、原発事故のスリーマイル島など、著名な島が舞台になるが、今回はキューバ危機の米ソが対立するキューバ沖の島。
 歴史の事件を上手く活用していますね。
 あとは、
 チャールズが探索機械(←この時にはまだボロい!)でミュータントを探す時、若かりし頃の〝ストーム〟が出て来る。
 ミュータントをスカウトするシーンでは〝ウルヴァリン〟が1カット、「おととい来やがれ」というせりふで出てくる(笑)
 こういう遊びはマニアにはたまらない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「X-MEN」シリーズ~好きなミュータントと言えば、<サイクロプス>と<ストーム>です!

2016年08月21日 | 洋画
 X-MENの初期3部作で好きなミュータントと言えば、次のふたりだ。

★〝サイクロプス〟こと、スコット・サマーズ(ジェームズ・マースデン)。
 目から破壊光線を出す。
 これだけだとフツーで、人気キャラクターにはなれない。
 だから、こんなマイナス要素を付加した。
 子供の頃の事故で脳を損傷したため、自分で能力をコントロールできないのだ。
 目を開けると、破壊光線が出てしまう!(笑)
 それを避けるためには、目をつむっているか、光線を制御する特製のルビー・クウォーツ・レンズを使用したサングラスを着けていなければならない。
 だから、スコットは日常生活ではこのサングラスを掛けている。
 光線が赤いのでサングラスのレンズ部分は真っ赤。
 そして、敵と戦う時には、サングラスを外して目を開いて光線を発射する。
 初めて『X-MEN』を見た時、「この人、どうしてサングラスを掛けているんだろう?」と思ったが、こんな設定があるんだとわかって、一気にファンになった。
 映画『マトリクス』の主人公たちは意味もなくサングラスを掛けているが、スコットにはちゃんと理由があったのだ。

★ふたりめは、〝ストーム〟こと、オロロ・モンロー(ハル・ベリー)。
 彼女は天候を操作することが出来る。
 強風、雨、霧、雷。
 強風で敵を吹き飛ばし、雷で電撃!
 霧で敵の目を眩ます。
 それだけではなく、風を操作して身体を持ち上げ高速で飛行もできるし、毒性の大気汚染物質を融合させて酸性雨や毒性の霧を作り出すことも出来る。
 ストームが空中から降りて来ると、情勢が一変するんですよね。
 風で敵を壁にたたきつけ、電撃で撃ち倒す。
 しかも、ピンチの時に絶妙のタイミングでやって来るから、見ている方は拍手喝采!
 だが、そんなストームにも弱点が……。
 肉弾戦、接近戦に弱いのだ。
 敵のパンチ、キックをくらい、たちまち地面に這いつくばる。
 でも、キャラクターには何らかの弱点が必要なんですよね。
 万能では観客や読者は感情移入できない。

 その他にも、さまざまな能力をもったミュータントが出てくる『X-MEN』シリーズ。
 やはりアメコミは面白い。
 アイデアが違う。
 日本のヒーローもかなり影響を受けたのではないかと思う。
 シリーズ化されているので(=新作『アポカリプス』が公開中)、また彼らに会えるという喜びもある。

 なお本日は、初期3部作の以前のエピソードを描いた『X-MEN ファースト・ジェネレーション』がTV放送されるようです。


※参照サイト
 X-MENに登場するミュータント達(ヒーロー編)NAVERまとめ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍ちゃん、どんだけ自分が好きなんだ?www~安倍首相、政府の海外向け広報誌に6ページのグラビア!

2016年02月27日 | 洋画
 もう、恥ずかしいからやめてくれ~~!
 われらが安倍ちゃんが、全世界に〝自分の素晴らしさを語る〟海外向け広報誌を発信!

 その名は、〝We Are Tomodachi〟
 webマガジンの形式だが、その内容は、安倍、安倍、安倍!
 30ページの中に安倍ちゃんのグラビアが6ページにわたって掲載され、その他のページも安倍ちゃんが随所に!

 安倍ちゃん、どんだけ自分が好きなんだ?www

 まあ、そのグラビアの一部を見て下さい。

 
 ※おおっ、国際会議で発言する安倍ちゃん、カッコいい!
  中国とも韓国とも仲良しですアピール!
  以下は、こんなに友達がいますのオンパレード!

 

 

 

 

 といった感じで、他にもこんな写真がいっぱい掲載されてるんですけど、紹介できないのが残念!

 このwebマガジンの趣旨としては、
『安倍内閣総理大臣のメッセージやアベノミクスなどの主要施策に加え、日本の文化や観光、科学技術など、様々なトピックスを伝える政府発行の外国語による広報誌』
 とのことだが、それだったら、京都とか和食とか、他に紹介するものがあるだろうに。
 なぜ安倍ちゃんの自画自賛グラビア?

 これに何の恥ずかしさを感じない所もすごいね。
 いい大人だったら、「やめてくれ~~!」って言い出すはず。
 プーチンやメルケルやキャメロンやオランドなど、世界の首脳なら絶対にしない。
 この中に本当の友達って、どれくらいいるんだろう。
 それに、このwebマガジンを読んで、「安倍首相ってすごいなぁ」って思う人はほとんどいないよね。

 あと、忘れてはならないのが、このwebマガジンが、国民の税金でつくられていること。
 これが首相の自費でつくられているのなら、イタいおじさんだなぁ、と思うくらいで批判はしないよ。
 でも、税金。

〝自分大好き、安倍ちゃん〟のやりたい放題は続く!


※参照記事
 【悲報】政府と電通が税金で安倍総理グラビア集「We Are Tomodachi」作成、世界にばら撒くも相手にされず(BUZZAP)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする