荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

我が愛しのロバニエミ

2014年05月26日 | 日記


一月中旬、フィンランド・ロバニエミに出品したFAIRLY NORTH展の作品が戻って来た。

展覧会終了後、キューレーションをした多田君の元に作品がまとめて送られ、届けてくれたもの。

会場では、保管場所から急激な温度差のある展示場に持ち込まれ、湿度の関係から和紙の作品には

コブのようなデコボコが出来た。

会場のコンディションに予測も付かなかったが、掛け軸スタイルの作品には不思議なテクスチャーが生まれた。

これもインスタレーションの醍醐味かと納得したものの、戻って来た作品からはコブが消えていた。

「あれが良かった」、と今更ながら予測が付かない曖昧さがたまらなく好きになる。

インスタレーションにコブが加わったあの作品は、愛しのロバニエミとして幻となってしまった。