荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

栄西と建仁寺 特別展

2014年05月18日 | 日記
栄西と建仁寺 特別展
2014年3月25日(火)~5月18日(日)
東京国立博物館 平成館
東京都上野公園

建仁寺建立800年を記念する、栄西と建仁寺 特別展。

禅寺・建仁寺には、学生の頃、古美術研究の課外授業で何度か訪れたことがあった。

展示の目玉として、俵屋宗達筆、国宝風神雷神図屏風があるが、栄西の足跡をたどり、

建仁寺ゆかりの宝物が一同に会す。

栄西を始め、代々の僧侶の像や墨跡が鮮やかに蘇る。

建仁寺の茶会の様子が映像で紹介され、禅寺と関係が深いの茶道具も展示されている。

桃山障壁画の代表的な海北友松による松竹松図襖や雲龍図、袋絵の竹林七賢図が印象的で、

鮮明にあの頃を思い出す。

これほどの物を残している日本文化の深さに、改めて驚き感動する。

物にまつわる精神性と、それらが育まれて来た日本の許容量の深さは、この国が持つ独特

の個性であり何事にも変えがたい。

金曜日は午後8時までの観覧日、仕事帰り、夕暮れ時を楽しむ人々で賑わう東京国立博物館。

キトラ展の入場は、夕方であっても2時間待ち、会場に入れる頃、閉館の案内があるのでは、

と長い行列を横目に帰路に着く。