大津さんと歓談するお客様
「良ければ一杯ずつ召し上がってください」
大津「ありがとうございます。でも、ベースは飲めないので・・」
客「えっ!?アル中で禁酒中なの?」
大「違います!車なんです。アル中とおっしゃるならこちらの方のほうが
(袴塚さんのグラスを指差す)」
戻ってきた袴塚さん
「それじゃ、アル中関係の曲からやりましょう」
"酒とバラの日々”
これは、ご存知のように、夫婦でアル中になっちゃう花屋さんの悲しいお話。
でも、他のお客様たちは、この会話は聞いていないわけです。
演奏が終わって、いつも通り何も言わずに、そのまま別の曲に移ろうとする袴塚さんに
私「アナウンスをお願いします。」・・・一瞬の間の後
袴「私はアル中ではありません」
・・・もしもし、そんなことは聞いてません。客席大ウケ
歌の前に、またしても客席から声アリ。
「ドリス・デイのあの曲やってよ。前にここで聴いたんだよ。」
私「はい、題名は?」
客「ええと・・アレだよ、アレ」
私「・・・最近こういうリクエスト多いですよね。」
袴・大「ステージの上でも多いよ。『じゃ、アレやろうか?』『アレって?』
『ええと、Emから始まるこんなヤツ』『ああ、ソレね』」
私「で、結局題名は思い出さずに演奏するという・・?」
二人「そうそう」
私「なんか昔の海苔のCMみたいですねえ」(古っ!知ってる?)
客席と笑いあっているうちに、唸っていた件のお客様
「Bewitchedだ」
私「あ~~、思い出せて良かった!スッキリしましたね!」
月日は流れ、みんな歳を取ります。
何の曲だかわからなくなっても、演奏が始まると歌えちゃう・・・
ようになっていくのかなあ?
♪When I grow too old to dream
I'll have you to remember・・・・♪