ラジオの深夜番組で、「ロックシンガーの歌うスタンダード」というのをやっていて、
結構おもしろかったのですが、アナウンサーの紹介の仕方の中に、もあり。
'These Foolish Things' の有名な邦題は、「思い出の種」というのですが、
これはなかなか「イケて」ます。
ところが今回のものは「愚かなり我が恋」というのです。
歌詞の意味の上でどちらが近いか、という議論ではなくて、
①'My Foolish Heart'「愚かなり我が心」と似すぎている。
②'Foolish'が付いているからと言って、「愚か」と直に訳すべきかどうか。
この2点でムッとしたわけです。(ムッとするほどのことではない)
この場合の'Foolish'は、「取るに足りない小さな」というようなニュアンスで、
それらの小さなことがすべて君を思い出させる・・・と歌っているので、
いくら語呂がよくて耳馴染みがあるほうが一般的だ、と言っても
柳の下的な訳し方は影山としては好みではありません。
出来不出来よりその慣れ合いな感覚がイヤ。