JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

それぞれのオールディーズ

2010年03月21日 | ステージから

 昨日の「Afternoon Pops」
満席のお客様を前に高浜さんの第一声
「今日の選曲を“懐かしい!”と思われない方はまずいらっしゃらないように
お見受けします。どうぞみなさん、ご一緒に口ずさんで楽しんでください。」
砂に書いたラブレター
フール・サッチ・アズ・アイ
さらばジャマイカ
オー・キャロル!

 ご夫妻で来られた方も多く、まさにそれぞれの「青春時代」に思いを馳せていらっしゃる
ご様子・・・と、
高浜「あの、こういう曲ってしみじみ聴かれるとなんか気恥ずかしい、というか、
ひとりでバカやってるみたいな気が・・・できますれば、手拍子など、していただけますと
ウレシイんですが」爆笑

 私も加わってこれも高校生(昔の)バンドみたいなノリで
ボーイハント
VACATION
煙が目にしみる
 軽快な曲に手拍子は出るようになりましたが、バラードのときには皆さん目を閉じて
しんみり・・・中には涙ぐんで目をこすっていらっしゃる紳士も。
「イヤ~、マジで若かりし日を思い出しちゃった

 そして
’ヘイ・ポーラ’のデュエットに至っては、実は高浜さんも私も『気恥ずかしさの極致!』
だったのですが、でも、いつもいわゆる抑制のきいた演奏と歌い方(遠慮したり
加減したりしている、という意味ではない)でスタンダードをお届けしている身にとって、
たまに大きく口を開けて夢中で声を張って歌う、というスタイルは、ある意味新鮮で、
原点に戻ったようなスッキリ爽快な気分。

 後半のステージも、やはり1950~60年代前半の洋楽ヒットと、
その時期影響を受けた日本の歌曲の数々:
悲しき○○シリーズ、たそがれのビギン、夏の日の想い出、恋のバカンスなど
 私が以前に在籍していたマヒナスターズや、日野てる子さんの
裏話などもちょっぴりさわりだけお届けしました。

 大満足のオーディエンスの一言
「全部が知っている曲のライブっていいですね!
・・・やっぱりそれは言えるかも。
 スタンダードの良さは、曲の美しさと歌詞の普遍性にある、と私は思っています。
一般の方々が耳にしたことの少ない良い曲もいっぱいあるのも事実ですが、日本語歌詞の
ヒットしたナンバーには、それだけ多くの人の心をとらえる何かがあった、ということで
しょう。だからといって、それらばかりをやっていると演奏家のほうは飽きてしまって
緊張感のあるパフォーマンスにならなくなることもあります。
 今回については、私は「みんなが知っている日本語を間違えないように」という
緊張感満載でしたけど。高浜さんは「普段あんまり使わないファルセットが
上手く出るか」という緊張感、酒井さんは「決めごとの多い譜面どおりに全員が
上手く合わせられるか」という緊張感?(かなりの確率で失敗する。こともある。)
・・ちなみに終了後、「今日はサイレント・ベースをかついで電車で来たのでお酒を飲める
酒井さんは、ファンの方々と一緒に夕暮れの銀座へと消えて行ったのでした・・・。
(高浜さんの『日記帳』からパクりました

 これからも、いろいろな時代、いろいろな情景を、それぞれに思い出して楽しめる
「Oldies But Goodies」(古いけど良い曲)の数々を、テーマを決めてお届けする
ライブ企画をたくさん考えたいと思っています。