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JAZZ & BAR em's(ジャズバーエムズ)

 銀座6丁目に2003年末オープンしたジャズバーです。
「大人のくつろぎ空間」をお探しの皆様にご案内申し上げます。

大義理!?・・・問題な解釈(?)

2007年02月28日 | 客席から

 昨日、某アイスクリームのCM撮影に、場所を提供したエムズ:
なぜ、アイスクリームのCMにバーを?「大人といえども、
食後に上質な甘いものは、ちょっと食べたいよね?食後酒を
飲みながらでも、意外と合うような・・・」というコンセプトも
あったらしいのですが・・・。

 そのお話を、夜になってあるお客様としていて、「そういえば、
オレさ、このところずうっと食後のデザートはバレンタインチョコ
だったんだよ。まだ終わらない。家内も『全部自分で食べて』
って言って、他のものを出してくれないし、参った。
客2「スゴイもてようですね
客1「(真剣に)いや、自慢で言ってるんじゃないんだ。部下が
多すぎて、毎年気合が入り過ぎなんだ。ホワイトデーが恐ろしい。
“義理チョコ”とか言ってるけど、オレの場合は“大義理”だ!
もしもし、それって・・


「大喜利(おおぎり)
とは、演芸の一形式。複数人でおこなわれ、お題をうけて小咄や
なぞ掛けなどを行うことが多い。司会者を伴うこともある。
 元来は、寄席において観客へのサービスとして行われていた
もので、最後の演目として複数の出演者が再び登場し、観客から
題目をもらって互いに芸を競い合う余興であった。・・・これは
コンサートなどにおけるアンコールに相当し・・・大喜利という名は
能・浄瑠璃・歌舞伎といった古典芸能の舞台で、最後の演目を
意味する言葉として使われる「大切り」に由来する。
(「切り」は「ピンからキリまで」の「キリ」で、最後の意)
「喜利」は客も喜び演者も利を得るという意味の当て字である。」


 ライブにおいては、、最後にまだリクエストがあったり、
電車の時間に間があって、他のミュージシャンが遊びに来た時の 
「アフターグロウ・セッション」がこれに当たります。
この場合は「義理」でなく、出演者も楽しめる「オマケ」ということで、
よろしくお願いいたします。

本日の小咄(こばなし)

2007年02月23日 | 客席から

お客様A「コホン、コホン・・・なかなか咳が止まらなくてねえ。
お客様B「中国出張多いですもんね~。お疲れですよね。」
A「マジでSARSじゃないかって心配しちゃったよ。・・まるで
“成田離婚”だね。」  B「?その心は?」
A「もう、熱はない(冷めた)んだけど、咳(籍)が抜けないってヤツ


50代のお客様「○○ってさ、“因幡の白兎”みたいなヤツだと思うね
20代の部下「どういう意味ですか?」
50代「自分より大きな力を持っているヤツらを口先三寸で動かしてさ、
おいしいところを持っていって涼しい顔してんだよ。もっとも、
白兎のほうは、サメをだまして向こう岸に渡りきる寸前に得意になって
『や~いだまされた』って言ったがために、皮を剥かれちゃったけどね
 20代「
50代「ん?“因幡の白兎”の伝説知らないの?」
20代「(意気込んで)ゾウが乗っても大丈夫!なイナバなら
知ってますけど!
 動物つながり・・になってないよ!
ジェネレーション・ギャップかなあ・・・



正しいオーディエンス&演奏家とは・・?エムズの場合

2007年02月20日 | 客席から
 早くから男性4人でみえた方々。
洋さんとジャンボの演奏に、盛大に拍手と掛け声を送ります。
演奏中も、「いいねえ、ジャズって」「素晴らしいね、ナマって
「若いときどーだった、あの時はこーだった・・・etc...」と盛り上がる客席。
  曲の合間に洋さんとの会話:お客様「すいませんね、
演奏してるのにうるさくして。ちゃんと聴いてますから。
洋「いや、いいんです、話してもらって。こっちも聴きながら
演奏してますから。(?)でも、ヘンな話すると間違えちゃうよ
何、それ?

 別のお客様からのリクエストで、カーペンターズの
"Rainy Days And Mondays" 影山「これはジャンボのコーラスつきかも
サビの部分で一応コーラスを入れてくれようとするジャンボでしたが・・・
影山「それってコーラスというより掛け声じゃない?」
ジャンボ「(憤然と)キーが合わなかったんだよ!」失礼しました。

 演奏が終わって、前出のお客様「今日は、この組み合わせとしては、
普通にいい演奏だったね~
もしもし、何を期待していたんですか~?


宵の口と夜中のエムズの風景

2007年01月14日 | 客席から
 エムズはいわゆるジャズバーであって、「ライブハウス」
としての性格は薄いかもしれません。フードがお出しできないので
おなかのすいた方は、まずどこかで腹ごしらえをしてから、ということになり、
7:30~のステージに人があふれているのは特殊な場合だけです。
 まだお客様がみえなくても、ウォームアップのために、または
気になっている課題曲をやってみよう、ということで、演奏を始めていると、
1ステージの終わりごろになって、ひとり、ふたりとおみえになる・・・と
いうのは、よくある風景。

 土井さんと新太郎さんのウォームアップはだんだん熱が入って
完璧に美しい出来栄え 土井「う~ん、こんなときになんで
お客さんいないんだろう?」数曲楽しく演奏して休憩中にみえた数人のお客様に
新太郎「もーあかん、もー今日の一番ええとこは終わりました
お客様「ええっ!?そ、そんな」まったくみんな勝手なんだから

 2ステージ目の後半から3ステージは急ににぎやかに。
以前にも書きましたが、ジャズ好きなお客様たちにはダジャレ好きも多く、
掛け声やら突っ込みやらも結構笑えます。影山「(去年体調のあまり
すぐれなかった方に)今年は健康第一でお願いいたします
客「目指しているのは“チョイワルオヤジ”なんですが、実際は“腸ワルオヤジ”
なんですよ。わっはっは」・・・
影山(気を取り直して)「で、でも、もうウィスキーが飲めるくらい
回復されたんですね」客「ハイ、今年は“寝たきり老人”でなく、
“ネタ切れ老人”と言われないよう、がんばります!
がんばられてもなー・・・

 さて、ステージの終わった後も話し込む土井さんと新太郎さん、今度は
エリントン・ナンバー“Do Nothin' 'Til You Hear From Me”のあるコードを
「A7 でいくか、オリジナルどおりDmにするか」で議論が白熱、
土井さんはラムをロックでしっかり召し上がり、新太郎さんは
コーヒーを飲みつつ、牛乳入りマドレーヌを5個も食べてしまいました!

 演奏家もオーディエンスも、それぞれのペースで、自分ちの居間に
いるかのようにくつろいでいただくのが「エムズ・スタイル」と言えるでしょう



動物園化?

2006年12月14日 | 客席から

 昨夜の北島・加藤ペア、例によって親衛隊(私が勝手にそう呼んでいる
だけで、個々には関連がありません)の方々の勢いに初めての方々も
引き込まれて盛り上がり、ふたりはときに吹き出しながらも自由自在
やりたい放題の豪快かつ繊細な演奏を繰り広げる・・・・
しかし、興奮のあまり、私の心配した手拍子どころか、過激な掛け声が
エムズにあふれてきたので
「すみません。スペースをお考えの上、割れ鐘のような声での掛け声は
ご遠慮ください」などという奇怪なアナウンスもあり。

「イエイ!」「ヒューヒュー!」「それ行け!」「よいしょ!」
もしもし、それってジャズライブとは思えないんですけど・・・
五味さん「競馬場みたいですね(失笑)

 でもとにかく、演奏者もオーディエンスもお喜びでした・・・。
ふ~~


 今夜はご存知「ギャグ・ナイト」小林洋(P)酒井一郎(B)ペアです。
今夜はどうかしら。心配だな。でも、静かだと洋さんがイヤがるしな。


104

2006年12月01日 | 客席から
 ビックリしたこと。
エムズのお客様はこれまでのところ、ファンの方々の口コミと、
ネットで「銀座のジャズバーで飲みたい」と検索してくださった方々で
構成されてきました。 ごくまれに、ビルの入り口にある小さなオレンジ色の
看板を見て、「おっ、ここ、ジャズの演奏やってるんだ」とか、
「あれっ!知ってるミュージシャンの名前が出てる!」ということで
入って来て下さってお友達になる、というケースもありますが、
これは3年間で4~5例ですね。

 ところが先日、お若い方が(20代の!)男女4人で登場。
真剣に聴いてくださっているので、「どなたかにお聞きになったか
ネットで見つけてくださったんですか?」とお尋ねしましたら、
「104で聞いたんです!」とおっしゃるのでほんとうに驚きました。
「その手があったか!」という感じ。 確かに銀座には、有名な
大きなライブスペースはいくつかありますし、ピアノバーのような
小さなところはもっとたくさんあるはずなのですが、「ジャズバー」と
銘打っている場所は、多くないわけです。で、「銀座のジャズバー」と
オーダーしたら、いちばんに出てくるのが「ジャズバー・エムズ」
なわけです。してやったり 原始的通信手段(といっていいのか?)を
ナメてはいけません。

 件のお若い方々、テキーラ&ライムなど飲みながら真剣に演奏に入り込み、
「ジャズバーを堪能できた」そうで、ミュージシャンとしても
なんだかうれしい遭遇でした。

老化!?

2006年11月10日 | 客席から
高浜・山口雄ペアの演奏を、メモを取りながら聴いていた
ライブ通のお客様「高浜さん、さっきのステージの2曲目なんだったっけ?」
高浜「え~と、"Ain't Misbehavin'"のあとですよね?あれ?出て来ないや
雄三さん、何だっけ?」山口「え~~、そうそう、Gm C7の曲だよ
(ベーシストらしーなー)」一同「?」高浜「違う違う、それは"I Hadn't Anyone
'Til You"だよ。その前の曲」悩むふたり。
私も思い出せません。客(笑いをこらえて)「昔のことはよく覚えていて、
つい最近のことが思い出せないってのは、老化の前兆だよ
高浜「だって、最近じゃなくてさっきですよ、わ~、シャレにならない!

 曲名だけでなく、人の名前や勘違いもヤバイです。客「ミキちゃん、
『ラストダンス』を日本語で歌った人って寅さんの“さくら”やってた
倍賞千恵子だよね?」影山「ああ、そうですね」高浜「違いますって。
あの曲は『サヨナラはダンスのあとに』じゃない」影山「あ、そーだった
(無責任)」しばし、懐かしの歌謡曲を口ずさむふたり(大好き世代)
客「だからさ~、『ラストダンス』を歌ったの誰?」影山「ん~と、え~と
・・・わかった!越路吹雪!」ああ、出てきてよかった。

 近頃しばしばカウンターで交わされる会話を聞いていると(参加していると)、
だんだん縁側で日向ぼっこ状態に近づいているような気がする。
先輩ミュージシャンの体調を心配してうわさしているうちに、血糖値の話に
花が咲いたりするし・・・もしかしてそのうち『介護バー』?