桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・4・23

2013年04月24日 | Weblog
どうして今日みたいなことが起きてしまうのか?今日のことを時間が経って小説にすると安っぽい不条理小説が書けそうだけど、ここはまだ24時間も経っていないので時系列に「事件」を並べてみることにする。まずは今日も目覚ましもないのに八時五分前に起きて「あまちゃん」から始まった。ドラマが終わったのが八時十五分。ここで風呂に入ろうと行動を起こしていれば問題はなかったのに、やっぱりベッドで珈琲と朝刊でしょと優雅な時を過ごして9時ちょうど。この時点でもまた間にあった。それなのに俺は朝刊に載っていた北方四島問題の特集が詳しく読みたくて、新聞を持ったままトイレに入ってしまって約十五分。後で思うとここがタイムリミットだった。用を足して水を流そうとした時、汚物を流す水は辛うじて出たものの手を洗う水が出ない。うん?故障か?と思いつつも用は足したし手はこれから入る風呂で洗えばいいと裸になって浴室に入った俺は呆然となる。トイレに入る前にお湯を貯めておこうと蛇口をひねって行った筈なのに、蛇口からはお湯どころか水も出てないし。浴槽には十センチもお湯が溜まってない。ジェジェジェ!(あまちゃんがびっくりした時に発する)。一体どうしたんだ?と真っ裸で頭を巡らせた途端、今日九時から十六時まて断水すると云う「貯水槽点検・清掃のお知らせ」がマンションの玄関やエレベーターに大きく貼ってあったばかりじゃなく、そのお知らせがポストに入っていたことを思い出す。ああっ、今日だったんだ?となると風呂は駄目か。トイレも駄目か?勿論料理も駄目。だったら母の所でと思ったものの、今日母の所にはは来客があることを思い出して、仕方ないかぱ出来るだけ早く表に出かけようとバスの時間を見て飛び出したまではよかったけど、こう云う時はバスの時間も部屋に貼ってある時刻表で11時台と12時台を間違えて、多分こういう日って頭の巡りもわるくなっているに違いなく、普段なら歩いてしまうのに品川駅に出るのに20分もバス停で待つしまつ。その品川駅前にあるカフェでトーストにオムレツなんて桃井章らしからぬ朝食をとりつつ、今日これからどうやって時間を潰そうか考えていたら、ふと昨日プロデューサーのMさんから見てくれと言われた「さよなら渓谷」と云う映画の試写会が「今日」だったことに気づき、それまで昨日買った「日本人の矜持」(藤原正彦)を読んだり、ポルトガル語の勉強をしたり、バスで仮眠を取ったりして時間を潰して3時からの試写に行くことにしたのだけど、それがまたまたミステーク。六本木の試写会場に行ってみたら「今日」上映するのは違う映画で「さよなら渓谷」は明日ですと言われてしまう。ジェジェジェ!どうやら俺は「今日」が何故か23日ではなく24日だと思い込んでいたみたいなのだ。そしてまた俺はミスを犯す。気の毒に思った受付の女性が、何でしたらこの映画見て行かれます?と誘ってくれたのに、俺は「いえ結構です」とエレベーターに乗ってしまう。でも、エレベーターを降りて六本木の街を歩きだした時に、これから五時過ぎまで予定はないんだし、お誘いに乗っておけばよかったと臍をかむが、もう試写は始まっていて後の祭り。今日は本当についてない。だったらこう云う時はミッドタウンのサントリー美術館で始まった「もののあわれ日本の美」の展示を見てみようと決める。でも、こう云う日は何度もいうようだけど、全てがうまくいかない。何と今日火曜日は美術館の定休日にあたっていたのだ。もう駄目。何をしようとしても駄目な日なんだと諦めた俺は、まだ四時にもなってないのに店に行き、カウンターでうたた寝を始めていた。