現在金曜日の午後三時近く。午前中に消化器内科で内視鏡検査をして貰い、フラフラになって帰ってきたもんだからベッドに横になろうとしたのだけど、空腹の方が優先してさっき餃子にベーコンとほうれん草のニンニクバター炒めと長ねぎ一杯の湯豆腐に韓国海苔にシジミの味噌汁を並べて何十時間ぶりに真っ当な食事を終えたばかり。でも、本当に疲れた。それにかなりの精神的ショック。そう、お尻の穴を若い女性に見られて器具を入れられておまけに写真まで取られてしまうなんて、こんな屈辱は……なんて書くと、今日俺の大腸の内視鏡検査をしてくれた女医さんや看護婦さんたちは、ふざけるな。誰がお前のケツの穴なんかみたいものか！ときっと怒るに違いない。ごめんなさい。でも、こうでもふざけないと、昨日の朝から今日にかけての苦行苦痛が思い出されてきて、もっと落ち込んでしまいそうで……ウーン、何をどう書いたらいいか分からないので、木曜日の朝からのことを時系列に記していくと、まずは起きてからすぐの食事に五分粥と具のない味噌汁を作って一人で食べる。虚しい。普通なら第一食を豪華に食べて後は適当にということも多々あるのだけど、今日はたったそれだけだし、病院の指示通りの時間に昼食としてゼリーミールを食べ？おやつにビスケットを食べた処で、本当だったら10時頃まで店には行かないつもりだったのに、ある事情でどうしても5時前までに行かなくてはならず、バスに乗る。用事を済ませて再びバスに乗り、ジャスト６痔に自宅へ戻る。またしても病院の指示通りの時間に卵あんのかかった白がゆと味噌汁を夕食として食べる。その間、空腹を覚えているので朝からどんどん水を飲んでいたたので尿意は覚えていたが，便意の方はまだだったのだけど、午後八時にマグコロールという水薬を飲み、再び店に行って10時に錠剤のソルダナと水薬のラキソデート液を飲んだあたりから桃井のトイレ直行便物語が始まる……ときここまで書いてバスの時間ギリギりになってしまったので、この物語は明日に続きます。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/１（木）午後6時より。入場無料。
今俺の頭の中は金曜日にやる大腸の内視鏡検査のことで一杯だ。大腸の中を空っぽにする為に木曜日の朝から病院で渡された流動食っぽいものしか口にすることが出来なくなるのだけど、その三日前からも消化の悪いもの（例えば海草、コンニャク、きのこ類、繊維の多い野菜など）は駄目だと注意書きに書いてあるので、食事のレパートリーが限られてくる。今朝もニラが一杯入った餃子を食べようとして、ニラがＯＫかＮＧなのか分からなくなってパス。だったらとあれこれ考えている内に面倒臭くなって、一人だったら目玉焼きご飯でいいやと桃井章らしからぬ朝昼兼用の食事になってしまったけど、今日はＯ君にバイトを頼んであるのでポルトガル講座に行く前に母の処で食事しようと思って、使わなかった挽き肉でミニハンバーグを作る。2時半過ぎに部屋を出て、五反田駅前の銀行と年金事務局へ寄った後、どうやって母の処へいこうか迷って歩いている内に目黒が見えてくる。目黒まできてしまえば母の家は近くなので、結局歩いてしまう。ミニハンバーグとお店から持ってきたいわしのマリネ、それと途中で買った海苔巻きで母と早い夕食。マリネの中のセロリやピーマンは神経質に避けていたのに、海苔巻きを食べた時に海苔は不味いのではないかと気づいて落ち込む。それでも、「オバサン」同士の会話は弾んで6時まで。母の家を出て飯倉片町（麻布十番と六本木の途中）にあるポルトガル文化センター（ＰＣＣ）へいこうとしたのだが、又もや交通手段に困って、30分以上歩いてしまう。部屋から五反田まで10分、五反田から目黒まで30分、目黒から母の家まで20分、母の家からＰＣＣまで30分、そして授業が終わった後もまた20分以上歩いて店へ。よく歩く63歳だ。店で来月の24日からポルトガル写真展「旅の途中」をやる米本康子さんと打合せ。写真展が終わった後も常設展示をすることになる。カウンターのお客さんは近所の俳優事務所のＡさんたち、某国営放送局のＩさん、女性脚本家のＫさんたち、11月にやる「大いわき祭」のことで最近コンビのようにつるんでいる映画監督兼教育評論家のＨさんと格安旅行会社経営のＫさんたち。結局その二人が2時近くまで。閉店後、翌朝からはちゃんとした食事が出来ないんだと思うとお腹を満たしておきたくなって一人でラーメンを食べにいきかけるが、やっぱり消化が悪そうだと思い直して深夜スーパーで豆腐を買って帰る。肌寒い季節には湯豆腐と手酌の熱燗が似合う。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/１（木）午後6時より。入場無料。
昨日は眼科で、明後日は消化器内科で、今日は歯科。最近すっかり病院ずいている。年をとるとあちこちにガタがでてきてねとＴ歯科クリニックの受付で若い女性の歯科衛生士に病院の診察券を何枚も見せながらぼやく。美人の彼女にきっと少しでも同情して貰いたい気持ちがあったのだろうけど、彼女にしてみれば鬱陶しい限りに違いない。もう一人の歯科衛生士、Ｓさんに歯のクリーニングをして貰う。何処かおっとりとしたＳさん（彼女も美人）に治療されていると、「凶器」を握られているのに癒される。最近、俺はこのクリニックに癒しを求めにいくようになってしまった。きっと精神的肉体的に疲れているもんだから自然と誰かに癒されたいという気持ちが強まってしまうのだ。ちょっと危険信号だ。でも、今日はちょっとした朗報があった。今月末に店の家賃の更新があって、普段の月の家賃だって払えるかどうかの瀬戸際なのに余計に一ヶ月分払わなくてはならないなんてどうしていいか分からなかったのだけど、俺が受給資格を得た去年からの年金約24万円が振り込まれていた。更に別の通帳に先月8万円の著作権料が振り込まれていたのに気づく。32万円の臨時収入。後一ヶ月分の家賃60万円に28万円足りないけど、今月も明後日（20日が振込日）10万円位著作権料が振り込まれているような気がするし、更新は何とかなるかもしれないという気がしてきた。それにしても最初の年金がこんな形で役にたつなんて嬉しいような切ないような。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
朝起きてから涙目がひどいのでいつもかかっている眼科に一番でいく。普通ならとっくに治っていてもおかしくないのに、もう三ヶ月も通っているのに全然よくならない。最近じゃいく度に診察室でドクターが患者の俺にどうしましょうか？と聞いてくる。俺に聞かれたって答えられる訳ないだろと内心で毒づきながらも、この誠実な若いドクターを好ましく思う。そして今日は遂に他のドクターにかかってみてはいかがでしょう？とセカンドオピニオンを向うから提案してくる。こっちは願ったり叶ったりで、最近ウチの近所に出来た眼科を紹介して貰う。このドクター、才能があるのかないのか？でも、この誠実さは信頼したくなる。お昼前に部屋に戻って、帰りに買ってきたすし飯の素を使って二日前のご飯でチラシご飯風。バカにしていたけど、錦糸玉子とのりをちらしたりするとなかなかのもの。ブリの照り焼き、冷や奴、カイワレ大根のサラダ、佃煮、あさりの味噌汁などを添える。夕べも４時間位しか眠ることが出来なかったこともあって気分がすぐれない。何度電卓を叩いてもお金は一万円ちょうどあわないし、日記はなかなか書けない。机の前にダラダラと坐っている昼下がり。時間切れで足らない一万円は諦める。日記は適当にオチをつける。そしてバスに乗る。するとそこは夢の世界……というか走り出してからポルトガル語の勉強をしていたら五分もしない内に本当に夢を見ながら眠ってしまって、起きたら六本木交差点。最近の俺はバスに揺られているのが何よりの喜びだ。今日はイベントのない静かなコレド。そして金曜日は魅力的な女性陣でカウンターが埋まったが、今日は深夜に京女優のＫさんと近所のドキュメンター会社の演出家Ｉさんが来るまで見事に男性一色。でも、こんな日の方が売上があがる。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
何だか気になって録画しておいた新番組「蜜の味」（作・大石静）を見る。栄倉奈々がいい。菅野美穂がいい。ARATAがいい。ちょっとあざとい処もあったけど、演出もいい。ストーリーではなく人間関係の凄さだけで見せるドラマは久しぶりだ。このドラマを見ている間は携帯をいじる余裕はないし、お茶を飲む時間もない。俺なんかラストロール前のＣＭで着替えをしている間に本編が始まってしまって、人間関係の面白さに目を離すことが出来なくて下着姿のままラストまで見てしまった程だ。こんなドラマを見ることが出来て、昔テレビドラマに関わっていた人間として嬉しいと思う俺だけど、疲れていることは疲れていて、表に出る元気はなく、買い物にでる以外はベッドでゴロゴロしながら、ポルトガル語で１から1000まで声をだして言ってみる。途中で風呂に入って湯船の中で数字を数え続けていたら、子供の頃、父と風呂に入って100までいえるまで風呂から出して貰えなかったことを思い出す。大人になって自分に子供が出来た時に風呂に一緒に入って１から100まで云えるまで湯船から出さなかったことを思い出す。でも、63歳の現在は誰も監視してくれないので、途中思い出さなくても適当に誤魔化して前に進む。何とか1000まで辿り着いたけど、実をいうと最後まで「40」（quarenta）を思い出せないままだった。ということは140も145も240も244も340も349も……合計100個の数字を云えなかったということで、何とか1000まで辿り着いたなんて嘘っ八だ。俺ってこの種の嘘をよくつく。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
今日はイベントがある予定になっているのに、その主宰者から前日までに何の連絡もないので不審に思って昨日こっちから電話してみたら仮予約してから一ヶ月の間に覚書を交わさなかったのだから仮予約は自然消滅する決まりになっている筈ですと言われて、それはそうなんだけど、やらないならやらないで一言位断わりの電話があってもよさそうなものだと思ってしまうのは、俺が昭和22年生れだからか？なんてバカなことを言ってみたくなる程に疲れている。買い物に出たら近所にある宗教施設で福島復興支援バザーとやらをやっている。福島産の野菜、福島産のお酒などなど。先日も高輪辺りを散歩していたら高級ホテルの敷地内で福島支援のイベントが行われていて、ここでも福島産の野菜、福島産のお酒を売っていたけど、最近は「福島」という二文字に疲れ始めている。ウチの常連の監督兼教育評論家のＨさんも福島のいわき市支援のイベントを企画しているみたいだけど、みんなの「福島疲れ」は大丈夫か？だからという訳ではないけど（全くなんの理由にもなってないけど）今日はイベントがあると思ってＯ君にも手伝って貰う予定になっていたし、それに土曜日でお客さんが少ないと踏んで、店に出るのをやめて部屋で仕事をすることにする。でも、体調が悪いのは部屋にいても同じことで、経理事務を終えて、11月の末にやるイベントのチラシ原案を作り、来年やる芝居のプロデューサーと連絡を取ったりしている内にダウン。15分ほど仮眠するつもりが、起きてみたら6時近くになっていたので、ここ一週間以上母と会ってないことに気づいて、夕食を一緒にすることにする。母は最近アメリカから帰国中の妹と食事する機会が多かったのか顔色がいい。やっぱり食事は誰かと一緒にしないと美味しくないし、食欲もなくなってしまうのだ。子供の頃、母が毎日俺にご飯を作って食べさせてくれたように、年取ってからは俺が反対に母にご飯を作って食べさせてあげたいと思ったりする。母よ、あなたの息子はお金はないけど、ご飯を作る才能だけはあります。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
タコご飯のおにぎりを置いた皿、ゆで卵を置いた器、大根サラダを盛った器、デザートのグレープフルーツを置いた器、参鶏湯を取り分ける小皿と塩胡椒をミックスした小皿がそれぞれ二人分、それにじゃがバターとミニトマトを盛りつけた大皿と参鶏湯を温めた鍋が一つということは計14枚のお皿と器を、俺は食事の後洗う。店にいくと、今日は毎月恒例の「乃木坂ｄｅ575」の日なので、焼きおにぎりにゆで卵、チーズとタラモサラダのカナッペ、ソーセージに枝豆がのったワンプレート皿を今日の参加者数14人前作る。ということは14枚のお皿を洗う。そして今日はカウンターに早い時間からＯＬのＥさん、ＣＭプロデューサーのＲさん、女性シンガーのＳさん、脚本家志望のＯＬのＫさん、社長秘書のＳさん、デザイナーのＮさんと女性陣が陣取り、更に映画プロデューサーのＭさんと女性映画プロデューサーのＭさん、某国営放送局のＩさん、法律事務所勤務のＮさん、イチゲンのお客さんなどが加わり、テーブル席にはＴテレビのＡさんたちが坐って、それぞれにチャームとしてのバケットとポルトガルのオリーブオイルが入った器をだした上に、料理のオーダーが10あったので合計37枚のお皿と器を洗う。それに加えて、俺とＭが食べた大皿や味見をしたりしたお皿や器が15枚前後、ということは朝起きてから俺が洗ったお皿と器の数は凡そ80枚。他にも鍋やフライパンなどの洗い物も加わる。一枚のお皿や一つの鍋を洗うのに平均一分とすると俺は一日に90分は洗い物をしていることになる。うーん、俺の人生ロスタイムはあまり残ってないだろうに、こんなことに時間を使っていていいのか？とふとスポンジを持つ手が止まるが、これが終わらない限りは地下室から出ることは出来ないので必死に手を動かす。そして漸く地下室を出て家まで辿りついたら、またしても軽く食事することになり、一日に俺が洗う皿の数が100枚に近づいて行った。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
下血して来週大腸内視鏡検査を受けることになったというと、昨日きたＨさんが俺は明日受けるというし、今日来た悠々セカンドライフのＳさんは数年前に受けたというし、※※さん（女性なので特定を避ける）もポリープが出来たので今年受けたというし、内視鏡検査なんて歯の定期検診みたいにとらえてもいいんだろうけど、やっぱり体の中に何か出来ていると思うと臆病風に吹かれている。おまけにひとり営業の疲れなのか体がだるくてたまらない。そんな時には眠るに限ると思っても4時に寝ても5時に寝ても8時前には起きてしまって、それからは寝つかれないので慢性的不眠症が続いている。でも、眠気は一日中続いていて、昨日も食事の後眠気に襲われ、15分程ベッドで寝てしまったし、バスに乗ったら完全に熟睡していたのか六本木を通り越して飯倉片町まで行ってしまったし、店にいてもお客さんがいるのに厨房でついうたた寝してしまって椅子から転げ落ちたりしているし、一日中眠たくて眠たくてたまらない。あんなに病院嫌いだったのに、週刊誌に近所にある不眠クリニックが紹介されているのを見たりすると、診察をいつか受けようと記事を切り抜いたりしてしまう。でも、このクリニックまでいくと、先日の消化器内科、痛風治療の整形外科、涙目治療の眼科、花粉症治療の耳鼻咽喉科に表参道の呼吸器内科、それに月に一度は定期検診に歯科クリニックまで加えると俺のカード入れには診察券が満杯で、病院嫌い処か立派な病院マニアになってしまう。年寄りは病院が好きだということが年寄りになって実感出来ている。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
ポルトガル語を習っているＭ先生と暮れにウチの店でやることになったポルトガル文化センターのパーティについて話していると（勿論日本語で）、在日40年で日本語はペラペラのＭ先生でも、自分の意志は直截的に伝えられても、こっちの意志や気持ちがなかなか伝わってないことに気づく。多分それは日本語の持つ曖昧さや微妙さに起因するものだと思うけど、我々が日本語を使う時は相手が外国人ということを配慮せずに喋ってしまいがちなので、余程注意しないとトラブルのもとになると反省する。そういえばウチでランチをやるといいながら俺を名誉棄損で訴えると内容証明を送りつけたきたＡさんは今頃どうしているのだろうか？なんてことを思いながら夕方から厨房で包丁を動かしていた。今日は水曜日で本当はポルトガル語の授業があったのだが、映画評論家のＵさんたちが友人のＴさんの誕生日を祝う集いや、月末に一週間ウチで公演するＡさんたちがリハの後に討ち入りのパーティをやる予定が入っていたので、教室は休講。でも、店にいたお蔭で法律事務所勤務のＮさんや脚本家のＨさん、近所の制作会社社長のＹさんたちとお喋りすることが出来た。更に遅い時間にCMプロデューサーのＲさんが会社の社員3人を連れて来店してくれて、その時間までにはＨさんやＹさんにお酒を奢られてかなり酔っていたのに、Ｒさんにも奢られて、みんなが引き上げた2時半過ぎにはかなたの酩酊状態。お腹も減っていたので何か食べたかったのに、とてもそんな元気はなく、部屋に帰ると何も食べずにベッドへ直行。駄目。ちょっと体の調子が変だ。★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。
店にいくにも何処かにでかけるにもマンションの玄関を出たら左に曲がる。右には余程のことがないと曲がらない。でも、今日は「余程のこと」があって、右に曲がって大崎駅に向かって歩きだしたら一分もしない内に白い塀に囲まれたゾーンに突入する。ついこの間まであった町工場や倉庫が白い塀に囲まれている。コンビニもスポーツセンターも白い塀の中にある。ウチのマンションと隣の劇団Ｇのアトリエがある工場の辺りを除いて地域一帯が白い塀で取り囲まれている。再開発のようだ。表示板には白い塀の中の建物を取り壊してここらに二十階三十階のオフィスビルが何塔も建設されることが書いてある。あまりに不思議な空間だったもんだから、そこを十分近くかけて通り抜け、目黒川を超えるまで俺は、一昨日下血があって今朝これから向かうクリニックを予約した「余程のこと」を忘れていた。大崎の洒落たオフィスビルにあるその消化器内科にどんなドクターがいるのかも俺は無関心だった。とにかく近所にある消化器内科と思ってこのクリニックを予約したのだけど、診察室の中にまだ30代の可愛らしい女医さんの姿を見た時はさすがに慌てた。こんな人に向かって便がどうのウンコがどうのといわなくはならないなんて64になろうとしている俺でも恥ずかしい。でも、彼女はプロだ。ポリープが疑われますので来週内視鏡検査をしますとさりげなくいう。大腸の内視鏡検査？この可愛らしい女医さんに向かってお尻を突き出して肛門の中に内視鏡を突っ込まれるのかと思うと逃げだしたい気持ちに襲われたが、そんな俺の気持ちを見透かしたか大腸ガンだったら大変ですからねと脅かす。「彼女」と別れた帰り道、7月の検診では異常なかったしガンということはないだろうけど、年齢的にいつ手術や入院が必要な病気におかされても不思議はないと「白い塀」の中を歩きながら思う。こうなったら色々あったけどＭに店を任せる方向に進んでいくしかないのもしれないと「白い塀」の中で思う。ひとり営業はたった40日で幕を降ろそう。バーテンダースクールで修行した彼女がやるとなるとドリンク一杯500円という訳にもいかないので元のメニューと値段に戻そう。そんなこんなで恥ずかしながらまた九月以前と同じ営業形態になってしまうコレドですが、あの女医さんに大腸の内視鏡検査される方が恥ずかしいよね。40日間ひとり営業を支えて下さった皆様に感謝します★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日（月）6時半開場8時開演・料金三千円（１ドリンク付き）40名様限定・出演 津森久美子（ファディスタ）高柳卓也（ゲスト ファディスタ ギター）月本一史（ポルトガルギター）・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター（17時以降）★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24（木）～12/３（土）午後6時より。入場無料。