桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2011・10・11

2011年10月12日 | Weblog
店にいくにも何処かにでかけるにもマンションの玄関を出たら左に曲がる。右には余程のことがないと曲がらない。でも、今日は「余程のこと」があって、右に曲がって大崎駅に向かって歩きだしたら一分もしない内に白い塀に囲まれたゾーンに突入する。ついこの間まであった町工場や倉庫が白い塀に囲まれている。コンビニもスポーツセンターも白い塀の中にある。ウチのマンションと隣の劇団Gのアトリエがある工場の辺りを除いて地域一帯が白い塀で取り囲まれている。再開発のようだ。表示板には白い塀の中の建物を取り壊してここらに二十階三十階のオフィスビルが何塔も建設されることが書いてある。あまりに不思議な空間だったもんだから、そこを十分近くかけて通り抜け、目黒川を超えるまで俺は、一昨日下血があって今朝これから向かうクリニックを予約した「余程のこと」を忘れていた。大崎の洒落たオフィスビルにあるその消化器内科にどんなドクターがいるのかも俺は無関心だった。とにかく近所にある消化器内科と思ってこのクリニックを予約したのだけど、診察室の中にまだ30代の可愛らしい女医さんの姿を見た時はさすがに慌てた。こんな人に向かって便がどうのウンコがどうのといわなくはならないなんて64になろうとしている俺でも恥ずかしい。でも、彼女はプロだ。ポリープが疑われますので来週内視鏡検査をしますとさりげなくいう。大腸の内視鏡検査?この可愛らしい女医さんに向かってお尻を突き出して肛門の中に内視鏡を突っ込まれるのかと思うと逃げだしたい気持ちに襲われたが、そんな俺の気持ちを見透かしたか大腸ガンだったら大変ですからねと脅かす。「彼女」と別れた帰り道、7月の検診では異常なかったしガンということはないだろうけど、年齢的にいつ手術や入院が必要な病気におかされても不思議はないと「白い塀」の中を歩きながら思う。こうなったら色々あったけどMに店を任せる方向に進んでいくしかないのもしれないと「白い塀」の中で思う。ひとり営業はたった40日で幕を降ろそう。バーテンダースクールで修行した彼女がやるとなるとドリンク一杯500円という訳にもいかないので元のメニューと値段に戻そう。そんなこんなで恥ずかしながらまた九月以前と同じ営業形態になってしまうコレドですが、あの女医さんに大腸の内視鏡検査される方が恥ずかしいよね。40日間ひとり営業を支えて下さった皆様に感謝します★コレドプレゼンツ「津森久美子ファドライブ」11月28日(月)6時半開場8時開演・料金三千円(1ドリンク付き)40名様限定・出演 津森久美子(ファディスタ)高柳卓也(ゲスト ファディスタ ギター)月本一史(ポルトガルギター)・予約お問い合わせは03ー3470ー2252コレドシアター(17時以降)★「米本康子ポルトガル写真展・旅の途中」11/24(木)~12/3(土)午後6時より。入場無料。