桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・11・9

2010年11月10日 | Weblog
ピアノの修理代1万円を督促するFAXを送ったA社のUさんが謝罪がてら一万円を支払いにきて飲んでいく。A社では郵便物は何ヶ月に一回しかチェックしないので、FAXを見るまで俺が六週間前に送った請求書に気づかなかったとのこと。世の中には何ヶ月も郵便物をチェックしない会社があるということを今回のことで初めて知る。帰りに乗ったタクシーで料金の2600円を支払って領収書を貰おうとしたら、用紙が切れてしまったので二三分お待ちくださいと運転手は用紙交換を始めた。処が五分経っても十分経っても用紙の交換が出来ない。俺はその間黙って待ち続ける。多分十五分近く経ってからだろう。用紙交換を諦めた運転手は料金をお返ししますと2600円に上乗せして三千円を差し出す。俺はどうしようか迷ったけど、その内二千円を受け取って車をおりる。領収書がないので料金を返されるなんて初めての経験。こんな二つの初体験をするとこれから書くことがつまらなく思えてしまうけど、今日は来年一月に行うイベントを三つ正式に決定する。一つは年始早々に六月にやって好評だった即興劇の夜(インプロナイト)をバージョンアップしてやること。そしてそれをパソコンで同時中継すること。次に月末の27日にはこれまた夏に公演して好評だった「リスボンの夜・津森久美子ファドライブ」の第二弾をやること。今回は今注目の男性のファディスタ、高柳卓也さんもゲスト出演することになって期待倍増。そして更に「リスボンの夜」の一環として1月24日、25日の二日間「ペソアとその異名者たち」というポルトガルの詩人ペソアの詩を朗読する夕べを催すこと。ペソアは去年俺が二回に渡って上演した『独房、若しくは雑踏』という芝居のモデルになった詩人だけど、今回は彼の詩を演劇的に構成してみたいと思っている。更に更にその前後に「リスボン泥棒市 乃木坂版」というリスボンとポルトガルグッズの販売フェアを開催することも決めたりしたもんだから、俺は今日一日出版社に許可を取る企画書を書いて送ったり、チラシを作る為にデザイナーのIさんと打ち合わせしたりして忙しく、普通だったらクドクド書くに違いない二つの初体験もサラッと書くだけになってしまったのは少し残念。
●リスボンの夜(Ⅱ)「津森久美子ファドライブ」
日時・2011年1月27日(木)20時開演(18時半開場)
料金・3000円(飲食代別途・40名様限定)
出演・津森久美子(ファディスタ)、高柳卓也(ファディスタ)、月本一史(ポルトガルギター)
予約お問い合わせはコレドシアター(☎03ー3470ー2252、18時以降)まで。
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2010・11・8

2010年11月09日 | Weblog
夕べは12時前に眠ったお蔭で今朝は6時過ぎには目が覚めてしまって、お昼近くにMが起きて来るまでの時間の使い方を悩む。普段時間が足りない、足りないと叫んだりしている癖にこういう時に日記やお金の計算やイベント業務などいつもやっていることをやるのはいやだ。珈琲飲みながら朝刊を読んで、浴室の掃除をして、米を研いで、煮干しで出汁をとって、テレビで「てっはん」を見てもまだ8時過ぎ。仕方なくポルトガル語の動詞の活用を規則動詞ar型17個、er型を14個、ir型を20個ほどを覚えようとするが、Mがまだ眠っていて声をだせないので台所洗剤を買いにいくことを口実に表に出る。「falo、falas、fala、falamos、falam……」とぶつぶつ呟きながら大崎から五反田の街を一時間程、散歩していたら、ふと眼科の看板が目に入ったもんだから、ちょっと涙目っぽかったので診察して貰うことにする。涙目以外に他に何か困ったことは?と医師に言われて眼鏡を変えたばかりなのにモノが見づらいことなど色々目の症状を訴えて行ったら、白内障の疑いがあるので詳しい検査が必要ですと言われてしまう。ふと気軽に寄っただけなのに大ごとになってしまった。帰宅してサバの塩焼き、なすとしいたけの炒めもの、スクランブルエッグチーズ和え、キムチ、豆腐とわかめの味噌汁で食事しながら白内障のことを話すと、Mに早起きは三文の得と言われてしまった。午後はいつも通りの仕事をして6時に店へ。今日からまたクロックガールズの公演。オムニバス二本の内、一本がまだだったので見ていたら先日見たもう一本も続けて見たくなって見てしまう。この劇団の芝居は後をひく。これで三本見たことになるけど、後三本も見てしまおう……なんて書いてきて、今日はあまり日記に書くことがないのだなと気づく。それもその筈、イベント以外のお客さんはSちゃんの知り合いのWさんたち、Sちゃんの母上、そしてプロデューサーのKさん、それに遅い時間に近所に住むKさんしかいなくて特別事件は起こらなかったかたらだ。12時前に閉店の準備を始めて、12時21分乃木坂発の千代田線に乗って原宿経由で家路へ。五反田駅前でモスバーガーに入り、12時以降炭水化物抜きの俺はスープとオニオンリングとハンバーガーの中身だけ食べて一日を終える。一万円の督促をしたA社からはFAXを見た筈なのに何の反応もなし。あいつの近親者からは連絡なし。病状は回復に向かっていると信じたい。
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2010・11・7

2010年11月08日 | Weblog
別にそろそろ死ぬ頃と思っている処か、まだまだやることがあってそう簡単には死ねないと思っているお年頃の俺だけど、生きている以上明日にでもタイムアップの笛が鳴るかも知れないので、誕生日を機会にエンディングノートを作ることにした。財産は全くない処か借金しかないので遺産相続問題は著作権以外はないけど、延命治療、臓器移植、尊厳死、葬式のやり方などなど俺が何かの機会で意思表示を出来なくなった時に問題になって来る事柄を元気な内に書き記しておこうと思って買い求めた定価1575円のノート。レジにいく時にふと母のことを思いだしてもう一冊買い求める。まだ元気な実の母に死ぬ時の用意をしておいてとばかりこんなノートを渡すのはどうかと思ったけど、24才年下の息子もやるんだからというエクスキューズと一緒に午前中に母の処へ持参する。エンディングノートの書き方を語る母と息子。死は明るく語りたい。お昼までに帰宅。Mの具合があまりよくないので予定していた外出はやめて、昼は自家製カツ丼、ナスの塩揉み、くきわかめのスープ。途中昨日Yさんに誕生日祝いにいただいたアップルパイを挟んで、八時近くに麻婆豆腐、ソース焼きそば、ネギ卵炒飯、牛肉とピーマンとなすのオイスターソース炒め。中華料理は一品だけだと貧相だし、幾つも並べて初めて御馳走になるけど、みんな熱くなくては美味しくないものばかりだから作る俺も一緒に食べるとなると結構神業だ。この間にお金の計算とポルトガル語の勉強と模様替えの続きと執筆。こんなに食欲があって、こんなにやることがあったけど、エンディングノートもちゃんと書く。
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2010・11・6

2010年11月07日 | Weblog
赤坂にあるIT企業A社にFAX「前略。その後お変わりなくお過ごしのことと存じます。さて、九月×日に皆様が当店をご使用下さった際に当店のピアノに損傷を与えた修繕費のご請求を郵便にてU様宛にさせていただき、金一万円を指定の口座に振り込んでいただく様お願いしましたが、十一月五日現在ご入金いただいておりません。就きましては十一月十五日までに下記口座に金一万円をお振り込みくださる様重ねてお願い申し上げます。尚、指定期日までにお振り込みのなき場合は法的処置をとることになりますのでご了承ください。有限会社シアターアンドカンパニー代表取締役 桃井章」パーティでピアノの鍵盤にお酒をかけられてからもう七週間、修理の請求書を送ってから六週間、何の返答もないってどういう神経をしているんだろう?以前にも同じようなことがあったけど、郵便で督促して何の答えもないと、次は会社宛のFAXを使う。携帯やメールだと、個人宛なので惚けれてしまって後々催促したという証拠がなくなるけど、FAXだと少なくとも会社の同僚には知られることになり、無視する訳にはいかなくなるからだ。それも印刷文字ではなく汚い自筆の方が効果的だ。一度でダメなら二度、三度と送る。煩雑に送っていると上司にも知られることになり、会社での立場が悪くなるもんだからFAX作戦は結構効果がある。でも、これでダメなら次は内容証明郵便、それでダメなら裁判所に訴える。本人訴訟なら弁護士費用はいらないから損はしない。Uさんと赤坂にあるA社の皆さん、訴訟マニアの俺にそんな楽しみを与えずさっさととっとと払ってください。あいつの近親者から電話。あいつが来週からリハビリを始められる程に回復したとのこと。もう車椅子にも乗って病院内を移動しているらしい。でも、人のいう事は分かるらしいが、言葉はまだダメとのこと。オヤジギャグが得意だったあいつが喋れないのは辛いだろうが、長島監督の例もある。頑張ってほしい。今日も君のことを心配して来店した人妻Iちゃんが俺から病状を聞いて「Sちゃん頑張って!」と俺たちと乾杯した。Iちゃんは君のことを話し続けていたもんだからワインを一本のつもりが二本、三本となり、俺にもどんどん注ぐもんだから俺はメタメタに酔ってしまって、知り合ってもう30年にもなる女性編集者のYさんや昨日に引き続き来店してくれた女性映画監督のKさんにしなだれかかったりしてMの顰蹙を買ってしまった。Sちゃん、乾杯されるより早く一緒に乾杯しよう。バカラのマイグラスがSちゃんを待っているぞ。
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2010・11・5

2010年11月06日 | Weblog
今週と来週の木曜日から土曜日までの六日間、ある団体が仮予約をしていた。ウチのスペースを仮予約すると一ヶ月以内に本契約をして貰うことになっているのだけど、一ヶ月を過ぎても何も言ってこないので、堪り兼ねて主宰者に連絡してみたら今回はやらないことになったと云う。だったら連絡してよ、その間にあった予約の問い合わせを断ってしまったじゃないか?と言いたくなるのはこっちの勝手。一ヶ月以内に本契約をやりに来なかったのだから仮予約はキャンセルだという意志表明と思わなくてはいけない。でも、だからと言って一日でも過ぎたら他の予約を入れてしまって何の問題もないかというと、3年程前、二ヶ月以上も何の音沙汰もなかったのでキャンセルだと勝手に思い込んでパーティの予約を受け付けてしまったら、しばらくしてその団体からウチの店でやるイベントのチラシを送られてきて、泣く泣く何十万も売上が上がった筈のパーティに断わりの電話をいれたことがあったりして、そう簡単な話じゃないのだ。でも、とにかくこの空白の六日間は辛い。ギリギリまで他の予定の問い合わせを待ったけど、なかったのでウチの自主企画をやろうとしたけど、これもまた諸般の事情で中止。結局、7月から12月までの半年の間、ギッシリ埋まったイベントスケジュールの中でこの六日間だけがポッカリ空いてしまった。となるとどうなるか?静かな落ち着いたコレドになる。でも、それは売上が落ち込むと云うことで、11月に入ってからの売上は怖くてとても集計できないでいる週末。来月公演するKさんたちがスペースの見学がてら飲んで食べて行ってくれたのを初め、映画カメラマンのYさん、同じくBさん、マネージャーのYさん、インド雑貨屋を経営するYさん、Sちゃんの知り合いのWさん、Dさん、そして常連の夕刊FのUさん、映画監督兼教育評論家のHさん、近所に住む女性映画監督のKさんなどで1時過ぎまて。Hさんから「誕生日プレゼント」にいただいた高級粕漬けを部屋に帰ってから早速いただく。俺は金目鯛、Mはさわら。日本酒が進む。
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2010・11・4

2010年11月05日 | Weblog
昨日のふぐちりの残りにこれまた残った蟹の足をいれた豪華味噌汁を作る。とんでもなく美味い。他にこれまた残ったレバーの塩焼きをキムチともやしと炒めたもの、同じく残ったお刺身わかめと大根の千切りに卵の黄身を合わせたものと云う残り物のオンパレードだけで済ませてもよかったのだけど、そこは日和って、畳いわしを炙り、韓国海苔も並べて炊きたてのご飯で食事。午後、Mが出かけた後、数日前にベッドの位置を変えて部屋の模様替えをしたばかりなのに、更にまたテレビの位置を変えると云う模様替え第二弾を突然始めてしまう。それまではソファの位置の関係からテレビを真ん前から見ることは出来なかったのだが、これで食事用のテーブルに坐ってもまっすぐ、ベッドに横になっても角度を変えればテレビを見ることが出来るようになって大満足。でも、配線その他に予想外に時間をとられてしまって、店に着いたのは9時近く。お客さんはT電力のNさんと某国営放送局勤務のIさん、二人が帰った後に悠々セカンドライフのSさん、通信会社勤務のTさん、タラのコロッケを配達に来て今日もまたお客さんになって料金以上の飲み食いをして行ってくれたポルトガル人のA夫妻、そして最後はキャスティングマネージャーのHさんにSミュージックアーティスト社長のTさん、制作会社Eの役員のHさん、遅れてプロデューサーのKさん。1時半過ぎ閉店。帰って部屋で俺は餃子、Mは冷凍のマカロニグラタンを食べつつ録画してあった「アグリーベティ」を見る。食べ終わったら一時停止してベッドに移って続きを見る。ドラマの内容より久しぶりにベッドで横になって見ることに感激。
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2010・11・3

2010年11月04日 | Weblog
この年になると誕生日だからと言ってお祝いされるのが照れ臭いと云う人が多いし、事実数年前まで俺もそう思っていたけど、最近何故か照れ臭さが消えて、いや寧ろ数日前から誕生日が待ち遠しく思えるようになったのはどうした心境の変化なのか?多分それはMと結婚したことが原因だろう。生きていることが楽しく、嬉しく、面白いのだ。誕生日が来るたびにどんどんそう思えて来る桃井章の今日は63回目の誕生日。ちょうど大学受験で上京しているMの妹のYちゃんにミッキーマウスの枕のプレゼントを貰ったり、何人かの人からお祝いメールを貰ったり、ポルトガル人のAさんからはポルトガル語でお祝い電話を貰ったり(うまくポルトガル語でお礼は云えなかったけど)、誕生日モードの一日だったけど、俺としてはこんな楽しく、嬉しく、面白い人生を与えてくれた母に感謝したく、俺のお祝いと云うより母への出産感謝パーティを開きたくなって、夕食に母を呼ぶ。本当は母の大好物の蟹を丸ごとテーブルに置きたくて近所のスーパーを何軒か探したのだけど、解体されてパック詰めになっているのしかなかったもんだから、傍にあったふぐちりセットとお刺身を抱き合わせで買って並べる。他にレバーの塩焼きとサラダを作っての80数才の母と63才の俺と24才のMとの夕餉。この三人のショットだけでも他人が見たら不思議な画だ。母はこの日記を読んでいるので、ここでもう一度。こんな楽しく、嬉しく、面白く、そして不思議な人生を授けてくれてありがとう。
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2010・11・2

2010年11月03日 | Weblog
お昼過ぎと夕方の二回、あいつの近親者から病状が予想以上に回復に向かっているとの連絡があったが、まだ面会は出来ないらしい。まぁ、俺なんかが面会に行っても迷惑なだけだろうが、あいつの口癖の「バカやろう」を聞いてみたい。Mの妹が大学受験(面接試験?)の為に母親と上京してくるので、Mは出迎えに行き、代わりに俺が早い時間から店へ。今日も「クロックガールズ」の公演「やっぱりカフェが好き」。Mが店に来た後、見せて貰うことにする。一軒のつぶれる寸前のカフェを舞台にした物語二つ。出演者はかぶっているけど、作演出家が別。それまでにスタッフや出演者と仲良くなっているので見てつまらなかったらどうしようと恐れていたけど、これが奇妙な味わいの面白さ。特に二つの物語に出演し、一つは作演出も手がけたSさんの魅力に引きつけられる。この企画、五つの別々の物語を二つづつ公演していく試みらしく、後の組み合わせも見てみたくなった。12月まで後14回。乞う期待……なんて思いつつバーの方に戻ったら、お客さんはT大教授秘書のTさんだけ。昨日に続いて惨敗かと暗い顔でいたら、夕刊FのUさん、某国営放送局のIさん、映像作家で映画研究家でもあるOさん、脚本家志望のOLのKさん、映画監督で教育評論家のHさんたち、近所のシルバーモデルのMさん、法律事務所勤務のNさん、それに東北の酒造メーカーのOさん、イチゲンの御夫婦Aさんたちが飲みにきてくれたので、一応店の格好はつく。日付が変わると俺の63回目の誕生日。辛うじて悲惨な誕生日は避けることが出来た。
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2010・11・01

2010年11月02日 | Weblog
買い物して6時過ぎに店へ。今日からまた脚本家のEさんが率いる「クロックガールズ」の公演。先月から12月にかけて飛び石で20公演もするだけに今日の観客数は20数人と低調。それでも公演できるのがウチのスペースのよさだ。料理のオーダーもそんなに出ないので厨房はO君に任せて俺は早い時間から来店された悠々セカンドライフを送るSさんと、日記に書いた台風情報のこと、外国での車の運転のこと、飲食店で常温の日本酒が何故少ないのかについて、魚の美味しい海辺の街で何故寿司屋が少ないのかについてなどなど取り止めのないお喋りを一時間ほど。Sさんがお帰りになった後はカウンターでポルトガルと日本の交流史の本を読みだす。16世紀に北海道にまで渡ったポルトガル人の宣教師がいたことなど興味ある史実に時間を「忘れる」。更にその続きでポルトガル語の勉強を始める。どうしてポルトガル語はこんなに動詞が変化するんだと、公演を終えた「クロックガールズ」のみんなが帰った後のガランとしたスペースで動詞の変化を大声を出して覚えたりして、時間を「忘れる」……いや、「忘れよう」とする。Porque(何故なら)Sさんがお帰りになった7時20分から次のお客さんであるA石油のお二人がいらっしゃった10時半すぎまでお客さんが全くいなかったから。そして12時閉店までにバーカウンターのお客さんはその三人だけと云う、とんでもない月初め。9月にポルトガル風居酒屋に模様替えしてからお客さんが増え、売上も好調で、10月は年末の繁忙期を除いて過去最高だったというのに、月初めのこの惨状は「いやな感じ」。でも、帰った後、今年初めて食べる湯豆腐は「いい感じ」。
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2010・10・31

2010年11月01日 | Weblog
朝起きて珈琲を飲んでいる内にK市に突然行ってみようと思い立った。K市は子供の頃数年住んだことのある街だし、祖父母と父の墓もあって、その街を離れてからも年に一二度は出向いているので、特別珍しい街ではないのだけど、急に出かけたくなったのには理由がある。実は今書こうとしている物語の中に今から50年前にこの街で実際に起きた殺人事件が登場するのだけど、お客さんである法律事務所勤務のNさんに手伝って貰って集めた事件資料を見ても、犯人がどうして被害者の家に侵入したのか今まで分からないでいた。でも、昨日店が終わった後立ち寄ったレンタルショップで古いDVDを見ている内にある映画の舞台になった場所がこの殺人事件の起きた家のすぐ近所だと云うことに思い出し、その映画の登場人物たちが繰り広げる物語と殺人事件が関係するのではないかとの気づいたのだ。それに子供の頃の記憶と地図だけに頼るのではなく、実際にこの目で事件のあった場所を確かめておきたかった。そんな突然の思い立ちは俺に幸運を呼び寄せる。50年も前に殺人事件があった家なんかもうとっくになくなっているとばかり思い込んでいたのだけど、その家があった番地あたりで出会った年配の方と話している内に、近所の改修を重ねたものの、その家はまだ現存し、遺族の関係者が住んでいることが分かったのだ。更に当時の新聞には載ってない犯人の侵入経路まで分かって、今までひっかかっていた謎の一部が解けかかった。その街にはまだ親戚も住んでいるし、知人も大勢いる。普通なら会っていく処だけど、新たな発見で頭の中が一杯になった俺は、誰にも会うことなく帰りの電車に乗り込んでいた。
☆ポルトガル風居酒屋『COREDO』誕生!
9月1日からコレドが生まれ変わりました。いわしやバカリャウ(干し鱈)のコロッケを初めとするポルトガル風料理、そして「CORETO」なんて店の名前と一字しか違わない名前のワインを初めとするポルトガルのお酒を中心に、ジャズの代わりにファドが聞こえてくるポルトガル風居酒屋に変身です。勿論、焼酎、ウイスキーなど今までのお酒、更にすき焼を初めとするコレド名物料理はそのまま新メニューに移行。それに伴って営業時間も土曜平日共に6時から12時までになります。どうぞよろしくお願いいたします。
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