桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2010・10・31

2010年11月01日 | Weblog
朝起きて珈琲を飲んでいる内にK市に突然行ってみようと思い立った。K市は子供の頃数年住んだことのある街だし、祖父母と父の墓もあって、その街を離れてからも年に一二度は出向いているので、特別珍しい街ではないのだけど、急に出かけたくなったのには理由がある。実は今書こうとしている物語の中に今から50年前にこの街で実際に起きた殺人事件が登場するのだけど、お客さんである法律事務所勤務のNさんに手伝って貰って集めた事件資料を見ても、犯人がどうして被害者の家に侵入したのか今まで分からないでいた。でも、昨日店が終わった後立ち寄ったレンタルショップで古いDVDを見ている内にある映画の舞台になった場所がこの殺人事件の起きた家のすぐ近所だと云うことに思い出し、その映画の登場人物たちが繰り広げる物語と殺人事件が関係するのではないかとの気づいたのだ。それに子供の頃の記憶と地図だけに頼るのではなく、実際にこの目で事件のあった場所を確かめておきたかった。そんな突然の思い立ちは俺に幸運を呼び寄せる。50年も前に殺人事件があった家なんかもうとっくになくなっているとばかり思い込んでいたのだけど、その家があった番地あたりで出会った年配の方と話している内に、近所の改修を重ねたものの、その家はまだ現存し、遺族の関係者が住んでいることが分かったのだ。更に当時の新聞には載ってない犯人の侵入経路まで分かって、今までひっかかっていた謎の一部が解けかかった。その街にはまだ親戚も住んでいるし、知人も大勢いる。普通なら会っていく処だけど、新たな発見で頭の中が一杯になった俺は、誰にも会うことなく帰りの電車に乗り込んでいた。
☆ポルトガル風居酒屋『COREDO』誕生!
9月1日からコレドが生まれ変わりました。いわしやバカリャウ(干し鱈)のコロッケを初めとするポルトガル風料理、そして「CORETO」なんて店の名前と一字しか違わない名前のワインを初めとするポルトガルのお酒を中心に、ジャズの代わりにファドが聞こえてくるポルトガル風居酒屋に変身です。勿論、焼酎、ウイスキーなど今までのお酒、更にすき焼を初めとするコレド名物料理はそのまま新メニューに移行。それに伴って営業時間も土曜平日共に6時から12時までになります。どうぞよろしくお願いいたします。
コレドのホームページのアドレスイベントスケジュールなどご参照ください。