桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・9・28

2012年09月29日 | Weblog
先月はNGだったので二カ月ぶりに母と五反田のいつもの立ち食い寿司屋に行く。まだランチタイム中でいつもの様にお好みをオーダーしづらく、桶でお仕着せを食べるのは興が冷める。店を出て近所の紅茶専門店へ。席についてケーキセットを頼もうとした時、「桃井さんっ」と女性の声がするもんだから振り返ると、そこには広尾時代からウチのスペースで何本かの芝居(俺の作演出も二本)に出ていて、その後、かなり意欲的な映画や芝居に出演する様になり、最近では半年前大好評を博した「C」と言う朝ドラでレギュラー出演していた女優のGの姿があった。俺も母も有名人には慣れっこになっているのだけど、俺にとっては身内みたいな女優が出世した姿で、母にしてみれば大ファンだったドラマの登場人物が目の前にいることでちょっとあがってしまったりして、なんだかとてもおかしい。おまけにGは知らない間に結婚して、且つ妊娠してたりして、一緒にいた旦那さんを紹介してくれる。普通若い女性が俺の知らない間にそんなことになっていたらひどく嫉妬する俺なのに、不思議なことにGに関しては心から祝福したい気持が沸いてきて、帰りに秘かにお祝い用のケーキまでプレゼントしてしまった。Gよ、知り合ってのは君が21の頃だから、もう知り合って15年近くになるね。あまり恵まれた女優人生じゃなかったのに、君は持ち前の粘り越しと大胆さ朝ドラのレギュラーまでやれるようになって、そして挙げ句はCMディレクターと結婚、出産かよ。なんかこの十数年の君を見ていたらホントによくやったよくやったとイイコイイコしたくなってしまったよ。人生って捨てたもんじゃとシミジミ思いながらGと母に別れて奥歯の治療で茅場町のT歯科クリニックへ。5時半に店。気分はGのこともあって最高だったのに、体調は優れず8時過ぎまで閑古鳥が鳴いていたので控室で休養。9時頃から段々とお客さんが集いだしたが、今日のスタッフTさんは九時半に用事があって早退。そう言う日に限って皮肉にもお客さんはそれからも増えていき、極めつけはもう一人のスタッフO君が引き揚げ、カウンターにもカリブ好きのSさんしかいなくなって、そろそろ閉店だなと思っていたら大手広告代理店H堂が面々が突如十数人で来店して送別会の三次会が始まってしまう。そしてそこに投資フアンドに勤めるFちゃんと遅れてMさんも来店してくれて、みんなが引き揚げたのが3時過ぎで、後片付けが終わって店を出たのが4時過ぎ。ちょっと疲れた。