桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・8・31

2012年09月01日 | Weblog
避暑から帰った母と二人のスケジュールが合わなくて会ってないし、土曜日曜と昼夜二回の公演があって俺は昼前には部屋を出なくちゃならないし、一緒にご飯を食べるのは今日を逸してしまうと、来週の水曜日まで時間がとれないと思ったので、何とか午前中にやることをやってしまって、午後一番で母の処へ行こうとお金の計算をした後でパソコンに向かってこの日記を書き、来月からのイベントスケジュールをアップしようと手帳を開いた時の俺の顔はどんなだったろう。そこには『8/31(金)開演時間14時&19時』とあったのだ。19時は分かる。でも、この14時ってなに?金曜日にマチネがある訳ないだろ?きっと覚書を写し間違えたに違いないと一応確認の為に覚書のファイルを開いてみて愕然、呆然。あったのだ。金曜日にマチネ公演があったのだ。14時開演ということは13時開場ということで、準備時間を考えると12時までに店に入っていなくてはならない。ということはバスで行くには11時に、電車だと11時30分には部屋を出ていなくてはならない。それなのにそれなのに、現在11時50分!‥‥しばらく思考停止、というか放棄。でも、その「しばらく」は5分程度だった筈だ。とにかく一分でも早く店に辿り着くこと、それがその時俺に与えられたミッションだ。勿論パソコン作業は中止、母の処に行くことも中止、ご飯は炊けているけど食事は諦め、大急ぎで出かける服装に着替えると、部屋を飛び出す。その時、12時10分。タクシーに乗れば12時半までには店に着けるかもしれないと大通りに出た途端、今日が31日だということに気づく。いつか月末は車が混むとタクシーの運転手に聞いたことを思い出し、タクシーで店まで行くことは取りやめて、ワンメーターで五反田駅まて行き、電車を乗り継ぐアクセスにする。その「冷静な判断」は大正解。何とか開場時間直前に店に滑り込むことが出来たことは出来たのだが、そこから開場時間に食い込みつつトイレ掃除からドリンクとフードを含め開店準備を一人でするのは精神的肉体的にかなりハード。それでも何とか30人分のドリンクと5オーダーのフードをやり終えて、イベントが開演した時には欲も得もなく椅子に座り込んでしばらく立ち上がることが出来なかった。それにしてもこの書き写し間違いと確認のなおざり、惚けなのか疲れなのか?俺としては後者だと思いたいけど、両者が合わさってしまったのたか?終演まで店内にいて、銀行と買い物に出る。スーパーで新物のサンマが売っている。とても美味そう。でも、こんな時にサンマでもないだろうと、一端通りすぎるが、そのサンマが絶対美味いぞと呟いている気がしてし、今日のスタッフTさんの分と二尾買い求める。そしてその瞬間からはサンマのことで頭が占められる。この間は干物だったけど、今日は生のサンマ、それも刺身用だ。絶対美味いに決まっている。5時にTさんが出勤すると同時にサンマディナー作戦の実行にかかる。サンマを焼きにかかると同時に大根おろしをすりおろす。キュウリや水菜を添えたもずく冷や奴も準備する。味噌汁は若布とネギ。このサンマをみた時に絶対このはらわたは新鮮で美味い筈と確信したので、サンマの焼き加減をミディアムレアにする。そしてこの判断も大正解。身も美味しかったけど、このハラワタの美味さは表現しようがない。Tさんの表現を借りれば、これまでの人生の中で食べたサンマの中で飛び抜けた美味さだそうだ。と言っても彼女はまだ24だけど、64の俺もそう叫びたくなる美味さだった‥‥なんて、呑気が文章を続けたくなるのは、お昼の深刻さを忘れたかったからだし、それにHKの体の具合は芳しくなく、明日明後日とイベントがあっても店には出れないと連絡があり、Yさんは九月の新人公演の為にそれまで駄目で、Tさんも明日はオーディションに受かったドラマのリハーサルで店に出るとしても何時になるかわからないと言われ、O君は連続して芝居の公演で働けず、明日明後日は昼から夜にかけてスタッフは一人も確保できずに俺一人でやるのかよと思ったら、どうしていいか分からず、サンマ、サンマ、サンマは美味いと浮かれていたかったのだ。もう疲れた。★長いことご不便をかけましたが、「コレドシアター」「シアターコレド」「乃木坂コレド」で検索していただいても、コレドのホームページにアクセスできるようになりました。尚、コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。