桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・9・10

2012年09月11日 | Weblog
最近朝起きて珈琲を飲みながらかける音楽は、お客さんのSさんからいただいたトリニダードトバコの民族楽器で奏でるポピュラー音楽と決まっている。この楽器は名前は‥‥何度聞いても忘れてしまうので、ここでは「X」としておくけど、何でもドラム缶の蓋に穴をあけて?音階を作っているらしく、何処か雨垂れにも似た音が「Mr.Lonely」などの名曲を奏でていく。珈琲とこの「X」がよくあう。ちょっとした癒しの時だ。そのまま続いてバスタブに身を沈める。今日俺につきあってくれたのは池波正太郎の「食卓の情景」。でも、ここに書かれている戦後の食卓の情景を読みながら、昨日見た芝居「いんげん」(作・秋之桜子、演出・松本祐子)を思い出していた。この芝居はある意味「戦後の食卓」なのだ。だからといって家族で食卓を囲むシーンが出て来る訳ではない。ただ、ここには確かに「食卓」がある。つまり「家族」。だけど、それが食卓が見えないように見えない。でも、時間が経つにつれて形作られている家族がある。だからといって家族讃歌ではない。ここで描かれているのは人間の一部分と一部分がが微妙に絡まって生まれていく偶然なのか?それにしても台本も演出も俳優もよくここまで抑制を効かせた仕事が出来たものだ。こういうのを大人の芝居というのだろう。面白くてたまらなかった。同時にこんな芝居の書けない自分が悔しくてたまらなかった。午後、母の処へ。じゃがいもとにんじんと豚肉としらたきと椎茸を醤油味で煮込めば肉じゃが、豚肉とにんじんを外してゆで卵と大根を入れたらおでんになるけど、これを醤油味ではなくて味噌味で煮込んだ「豚汁」めいたのは何という名前の料理なんだろう?まぁ、名前なんかいいけど仮に「X2」としておこう。今日は冷蔵庫の掃除も兼ねてこの食材だけは豊かな「X2」を作って持っていき、時鮭を焼いて母と食べる。食後はスタッフのO君の母上が送って下さった岡山のぶどう。今日の「桃井親子の食卓の情景」です。★長いことご不便をかけましたが、「コレドシアター」「シアターコレド」「乃木坂コレド」で検索していただいても、コレドのホームページにアクセスできるようになりました。尚、コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。、