ある日、私はあきさんに尋ねました。
「以前、ある患者さんに
言われたことがあるのですが
体がきつくなって自宅にいても
何もできないから
病院から退院したくないと。
あきさんは、どのように考えられますか?」
「私ね。ほらみて、壁にシミがあるでしょう。
この家でずっと過ごしてきたんです。
こんなシミを見ているだけで
ここで過ごして来たこと
昔の出来事が思い出されるんです。
今の私は、ベットから降りることは
もうできませんが
このシミを見ているだけで
家に居られる意味があるんです」
体は痛々しい程痩せ
寝ている時間の方が長い状況でしたが
表情はとても穏やかでした。
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主人自身が「絶対に家に帰りたくない!!」と言い張っておりました。
家にいる方が、自分自身で何かあった時、非常に不安で、居ても立ってもいられない!!と言う、精神構造になっていましたので・・・。
化学療法は、もう無理になったことを、本当に、心で納得して貰いたくって、外泊したことはありましたが・・・。先生にもご協力していただきました。
人生色々・・・。価値観も色々。病状も色々。安心感も、本当に色々であります。
色々考えてこうしたいなあ~と選択することができて、それを周りの人々が尊重することができたら・・大切なことです。