
未だ開花宣言待ちの東京です。
ステロイドの一つ一般名:ブデソニド
ステロイドの一つ一般名:ブデソニド
吸入薬では
パルミコート®、シムビコート®は喘息などに用いています。
内服薬では
ゼンタコート®
コレチメント®
など
ドラッグデリバリーシステムの
工夫で、
腸管にのみステロイドを効かせたいときに用います。
腸管にのみステロイドを効かせたいときに用います。
腸管粘膜で抗炎症効果
↓
吸収後
↓
門脈経由して
肝臓で約90%は代謝
肝臓で約90%は代謝
↓
全身循環10%
全身循環10%
と少ない
つまり
全身性の副作用が少ない
つまり
全身性の副作用が少ない
専門的な情報
遠位小腸および結腸近位部で放出するように設計されたステロイドの腸溶性徐放製剤。
遠位小腸および結腸近位部で放出するように設計されたステロイドの腸溶性徐放製剤。
主にチトクロームP450のCYP3A4により代謝され、単回経口投与後のバイオアベイラビリティは約10〜20%
ゼンタコート(3mg)3C 1X 朝
適応:クローン病
コレチメント(9mg)1T 1X 朝
適応:潰瘍性大腸炎
この量は
プレドニン30~40mg程度に相当
プレドニン30~40mg程度に相当
適応病名の炎症性腸疾患には
2か月程度継続し、
中止するときは、漸減不要
2か月程度継続し、
中止するときは、漸減不要
がん緩和ケアや
抗がん治療中の支持療法の過程で、
抗がん治療中の支持療法の過程で、
・放射線性腸炎
放射線治療後の下痢
・GVHD関連腸炎
同種造血幹細胞移植後の下痢
・腫瘍関連性自己免疫性腸炎
合併した自己免疫疾患の下痢
これらの病態で、
症状コントロールが難しく
抗がん治療を休む必要が
出てきたこともありました。
保険適応がある薬剤で
対処していきますが、
上記のような薬剤が
こうした病態に投与することができたら・・
こうした病態に投与することができたら・・
と思いながら、
最近、発売になったこの薬剤の添付文章を読んだ今週の出来事でした。
症状緩和の引き出しの一つにし、
いざというときのために
いざというときのために
知っておきたい薬剤の一つになりました。
注意:適応外使用について
治療上、適応外使用が必要となった場合、各病院で定められた手続きを踏む必要があります。
検索上位で、とてもわかりやすい例をリンクしました。
所属先も含め、概ね、どの病院でもこのような手順が定められています。
For commercial use, some photos need attention.によるPixabayからの画像
そうでしたか・・
山を越えて今がおありなのでしょうか。
ステロイド内服して不安な気持ちの方がいらっしゃったら、ヌマンタさんのコメントに きっと励まされると思います。
この度は、返信が大変遅くなってしまい申し訳ありません。いつも、ブログ読んで下さり、本当にありがとうございます。
aruga