緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

「今日、何食べたい?」結論を求める男性とプロセスを求める女性

2023年08月27日 | つれづれ
男性 「何か食べに行こうか?」女性 「何でもいいけど・・」男性 「じゃあ、中華は?」女性 「ええ・・?・・・中華?」男性 「じゃあ、とんかつ」女性 「もっとさあ・・夏だから、さっぱりしたものとか」男性 「じゃあ・・寿司は?」女性 「軽い方がいい・・。蕎麦とか・・」男性 「(最初から蕎麦って言えばいいのに)    ・・・・蕎麦にしよう・・」意思決定におけるジェンダーの差は一般的にも特徴があるといわれ . . . 本文を読む
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疲れた時、焦る時、背負った荷物を横に置いて・・

2023年08月13日 | つれづれ
病気がちになっていくと、今まではやり過ごしていた心配事が次々気になってくることがあります。それは自然なことではありますが・・あれもこれもやらなければ。でも、やれない自分がいて、その葛藤に押しつぶされそうになるとしたら、それは何かを変えなければいけないサインです。 やらなければいけないこと・・ やりたいこと・・ 役割を果たしたい・・ 自分らしさをまっとうしたい・・色々な望みが重荷に変わってしまってい . . . 本文を読む
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数分の奈良観光。タクシーの運転手さん、ありがとう。

2023年06月25日 | つれづれ
昨日は日本サポーティブケア学会学術集会にお招きいただき、奈良への日帰りでした。京都から奈良まで、海外からの観光客で一杯・・宇治でも沢山の人が降りていきました・・これが快速でなければ稲荷でもっと沢山の海外旅行者がアクセスしたのだろうなあ・・分刻みだったのでどこにも立ち寄れませんでしたが、コンベンションセンターから近鉄大和西大寺へのタクシーに乗ったのですが、運転手さんが平城京の中の道を通って下さり走っ . . . 本文を読む
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子どものミカタ:昭和の眼差し

2023年06月11日 | つれづれ
不登校だったけれど、周囲の大人に見守られて育っていったケンタくんの話から母親が難物であり、たしかにこれは痛かったが、それをカバーするだけの豊かな関係が身近にあった。ケンタは、大家族の中で育ち、大人たちからはよい塩梅に許されてた。戦後昭和の家庭には、このように、子どもに対する大人たちの健全な無関心があった。「子どもってこんなもん」「子どもの頃にはいろいろある」という大雑把なものの見方、大人どうしの合 . . . 本文を読む
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車椅子での外出のアテンド

2023年05月21日 | つれづれ
元同僚が病院に来る予定と連絡が来たので、待ち時間に会うことになりました。最後にあったのはコロナ以前。なんと・・お目にかかると杖歩行・・神経系の疾病のため車椅子と杖で、当院の外来受診の時、訪ねてきてくれたのでした。採血検査から診察までの間の30分ほど。今まで何があったのか、沢山話を聞き、そして、外来の時間になりました。移動は、介護サービスの同伴があり、待ってくださっているとのこと。そこに声をかけてき . . . 本文を読む
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新しい春

2023年04月02日 | つれづれ
大学の沢山の教育プログラムを一つの流れに整理するー体系化するために膨大な仕事をしてくださった医師がいました。あまりの仕事の多さ、集中に、他の医師にそれは移り、その医師の仕事は軽減されましたが、次第にそのプロジェクトから離れた形になってしまいました。数年ほど経過しました・・2か月ほど前、帰宅しようと乗ったエレベーターで久しぶりに一緒になって、挨拶したのもつかの間。この3月で辞めるんです。えっ・・その . . . 本文を読む
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手が止まった新聞記事:うそでしょ・・

2022年12月11日 | つれづれ
いつもほとんど手にしない紙の新聞をめくっていた木曜日の朝。ある記事に目が留まりました。うそでしょ・・仕事柄、厚生労働省のがん医療の審議会などにこの数年間関わってきました。国の方針を決める数々の会議で、厚生労働省の事務系の方、医系技官による推進官などで構成されたチームが対応します。会議日程調整、課題の整理、方針案の作成、関係部署との調整、有識者参考人との調整、会議資料の取りまとめや作成、配布、事前レ . . . 本文を読む
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小さなギフト、温かな時間

2022年12月04日 | つれづれ
12月3日NHK週刊ワールドニュースでハンガリーの広場。自転車をこいでライトアップするクリスマスツリーが登場!市民が楽しそうに交互にこいで点灯させている様子が映し出されていました。節電800万円それ以上のことも・・皆で点灯を楽しみ、こいでいる人が眺めている人の嬉しそうな表情を喜び、次の漕ぎ手のそれっとばかりの姿が映り、それはそれは幸せな時間が流れていました。誰かのことを思いちょっとだけ力を注ぎ共に . . . 本文を読む
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もう、11月も下旬・・病院も少し様子が例年とは違っていて・・

2022年11月20日 | つれづれ
もう、11月も下旬か・・この間まで、とても暑い夏の余波が続いていたように思うのに、その後、雨だとか台風だとか荒れ模様になり、やっと秋晴れ・・と思ったら、11月・・後、1か月ほどで今年も終わり・・早いというより、体に沁みこんでいたはずの、四季の感覚が薄れてきてしまっているよう。Lars NissenによるPixabayからの画像病院で出会う、がん患者さん。このところ、今年に入ってがんと診断を受け、1 . . . 本文を読む
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大したことじゃないんですけど・・

2022年09月25日 | つれづれ
高い天井のシーリングライトが切れそうになったので、某家電量販店で購入。高所だったのですが、グループ会社で設置することは可能と思われるとのことで、下見の日を設定。その日は雨。設置場所は寝室。下見で来家された時、大きな脚立を車に積んいらっしゃっていました。「できますよ。今日、やっちゃいますか?」今日、出来るんですか?と聞いたところ、「できますよ。でも、汚れますけどね」ライト . . . 本文を読む
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ロンリネスじゃなくて、ソリチュードを目指そう!

2022年09月19日 | つれづれ
最近、Webを読んで、あっ・・そうだなあと思ったこと。(mohamed HassanによるPixabayからの画像)loneliness:孤独でよくないことを含む(寂しい、辛い、疎外感)solitude:孤独だけど良いことも含む(拘束されない、自由、喜び、誇り)solitarinessは、上二つの間位でしょうか・・ . . . 本文を読む
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自分にとって意味があることだけでよいという生き方

2022年09月11日 | つれづれ
以前、こんな言葉に出会いました。自分にとって意味があることだけでよい。そうでなければ、短期的な消耗にすぎなくなる。本当にそうだなあと思います。これやりたいこれやることに自分を感じられる生きがいだからやれるそれなら長続きもするし、へたれないと思いました。RebeccaによるPixabayからの画像 ただ・・・最近、そうじゃない対局の生き方その関係に気づきました。自分にとって意味があることだけでよい。 . . . 本文を読む
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「丁寧な説明」が意味すること

2022年09月04日 | つれづれ
写真は、一度は行ってみたい感激のレストランNARISAWAのお料理。記念日に家族とお邪魔しました。賀茂茄子を3種類の調理をした三層ミルフィーユに食花とトマト(だったかな)のゼラチンがけ(なのに温かい一品)もう、芸術です・・奥の煙突みたいなのが、白神山地の酵母で発酵中のNARISAWAならではの、パン生地。これをテーブルの上で石焼にしてくれます。Google検索口コミNARISAWAさんそんな週末を . . . 本文を読む
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疫病退散を祈って

2022年08月07日 | つれづれ
東北のお祭りには疫病、災厄祓いの祈りが込められているのだそうです。3年ぶりの開催・・青森ねぶた祭JR東日本は「鐘馗」(写真)鍾馗は疾病や病魔を払う鬼神とか。コロナの第6波の頃、その収束を願い”6匹の鬼”と睨む”鐘馗”で作成されたのだそう。前からは5匹しか数えられないのですが・・制作者の竹浪比呂央さんが地元TVのライブ放送でも解説されていました。コロナ . . . 本文を読む
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香りの記憶

2022年06月26日 | つれづれ
もう25年位前になります。早春の頃。沈丁花の花を病室に挿していらっしゃった患者さんでした。病室を訪れると、ふわ~っと花の香が広がっていました。それはそれは素敵な香りでした。(For commercial use, some photos need attention.によるPixabayからの画像) 患者さんは、幼少時に視力を失っていらっしゃっていました。それもあったのでしょうか、ご家族 . . . 本文を読む
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