江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
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※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

大決戦!超ウルトラ8兄弟。

2009年05月23日 20時31分52秒 | アニメ・実写レビュー
 ども、本屋に行ったけど特に何も買わないで帰ってきた江戸です。2日連続で。田舎は雑誌の入荷が遅れるから困る。特に新創刊された雑誌は、何日遅れになるのかハッキリしない所があるからなぁ……。
 何にしても、新創刊された『ガンガンジョーカー』は、私が入手する頃には結局月刊誌の発売ラッシュの時期と重なっちゃうのか……。折角地元では雑誌発売の空白期間で、感想を書く時は余裕を持って書けると思っていたのに……。



 そんな訳で今日は雑誌の感想ネタが無いので、先日買ったDVDの感想でも書きましょうか。

●大決戦!超ウルトラ8兄弟

     

 『ウルトラマン』の劇場版作品。私自身は「特撮ファン」というよりも「怪獣ファン」という要素が強いので、コアな特撮ファンによる評価は分かりませんが、個人的にはこれまで観てきた特撮作品の中でも、いや全ての映画の中でも1~2を争うくらい感銘を受けたかもしれません。少なくとも、映画を観ていてこんなに熱くなったのは、個人的には一番好きな映画『ガメラ2 レギオン襲来』以来。


 物語の舞台は、TV番組の作品という形でしか『ウルトラマン』が存在しない世界。つまり、我々が住んでいる現実世界とほぼ同じと言ってもいいでしょう。
 その為、パラレルワールドではウルトラマンとして活躍していた人物も、こちらでは普通の人間として暮らしています。しかし、そんな彼らも世界の危機に直面した結果、別世界での記憶を徐々に蘇らせていきます。その為に、所々で挿入される過去の作品の映像は、昔からのファンにとっては感涙物ですね。


 そして、今回の敵はヒッポリト星人(黒幕もいるけど)。
 ヒッポリト星人というと、個人的には全シリーズの敵の中でも最強クラスの存在だという認識があります。実際、かつてウルトラ兄弟を壊滅寸前にまで追い込んでいますからねぇ。
 その強敵出現には燃えない訳にはいきません。まあ、ぶっちゃけ思っていたよりも弱かったけど(笑)。

 むしろ、先遣として現れたパンドンの方が活躍したような気がします。パンドンもかなりの強敵だというイメージだけど、『ウルトラセブン』のとデザインが違いすぎるのがちょっと不満といえば不満ですな。でも、メビウスとのバトルはなかなか派手で面白かったですよ。
 まあ、これに限らず、今回のバトルは全体的にスピード感があって好きですが。特にセブンの空中戦とか。

 あと、他にも何体か怪獣が出ていますが、その辺には特別な思い入れは無いので省略。
 ただ、ラスボスは前作の『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』同様に馬鹿でかいですね。それだけに特撮ではなくCGでの表現がメインだったようですが、それでも前作よりはCGっぽさは減ったかな? でも、火力こそあるものの、少々見かけ倒し感があるのも前回と同様ですね。


 ……と、今回はちょっと敵に対する微妙さは感じなくも無いのですが、それでも元々怪獣が存在しないという世界観なだけあって、そこで生活している人々の絶望感は相当な物だったように感じます。
 自衛隊なのかどうかはよく分かりませんが、その世界の軍隊もあっさりやられていますし、病院では怪我人が溢れかえっているシーンや、絶望と混乱のあまり道ばたで座り込んでいる人々の姿も描写されています。子ども向けの作品としてはあまり描かれる事のない非常な現実という奴ですね。

 でもそれだけに、ウルトラマンが現れた時に、人々が見せた希望に充ちた反応には、妙なパワーを感じさせられました。観ていて私まで胸が熱くなってきましたよ。正直、私は途中からずーっと泣いていました。 
 とにかく、ヒーロー物としてはこれ以上ないくらいに正しい方向性だったように感じます。もう、夢と希望に満ちあふれているし、展開の熱さもハンパ無い。


 更に、過去の作品を連想させる仕掛けが所々にあって、子ども時代を『ウルトラマン』と慣れ親しんだ人には、クリティカル過ぎる内容。最後に出てくる宇宙船のデザインが歴代の戦闘機を元にしていたりとか、色々と秀逸すぎる。
 これは、前作の『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』にもそのような要素はありましたが、どちらかといえば「子どもに夢を与えるための作品」という印象の方が強かったように思います。それに対して今回は『夢を忘れた大人に夢を思い出させる為の作品」だったように思います。
 昨今では「無責任夢を持てと言うのはどうなのか」という感じの風潮も拡がりつつありますが、でもフィクションの中でなら夢を大いに語る事も悪くないな……と考えさせられました。
 
 ともかく、全体的には非常に満足出来る内容でした。勿論、細かいところを見れば欠点が全く無いという事はないと思いますが、少なくとも私は1回観ただけではさほど気になりませんでしたし、傑作だったと思います。


 で、これだけの物を観せられると、新作を期待したくなりますねぇ……。そろそろシリーズ最大の宿敵ともいえるバルタン星人を敵役にした劇場版を観てみたいのですが……(『ウルトラマンメビウス』にも待望されつつも結局バルタン星人は出てこなかったし……)。
 いや、この際『ウルトラマン』じゃなくてもいいのだけど、とにかく近年の特撮怪獣映画が殆ど無い状態をどうにかして貰いたいものですわ……。



 じゃ、今日はここまで。

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2 コメント

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Unknown (江戸まさひろ)
2009-05-24 19:02:25
kt 様

新旧の登場人物が揃うお祭り的な作品って、その出演陣だけで興奮しますよね。
しかし、旧作では既に故人になっている人がいる場合もあって……つдT)。
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Unknown (kt)
2009-05-24 14:58:28
ウルトラシリーズは視てないので何も言えないのですが、(マックスのネコとイフの回をチラ見したり4/1の公式サイトのネタが半端ないらしい程度…)

それでも8月にあるディケイド劇場版・オールライダー対大ショッカーは楽しみ過ぎるw、てつを氏出演、クウガ新フォーム、死神博士・地獄大使登場とか半端ないです、、シンケンも3人の新旧格さん揃いぶみらしいですし…
…って関係ないですね(^_^;)
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