江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ネギま!キャラクター大辞典第18回

2006年10月31日 18時44分25秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度ー! 昨晩は『ガメラ2 レギオン襲来』のDVDを観ながら同人作業をしていた江戸です。何度目だガメラ2! そろそろ二十回は観ているような気がする……(^^;)。でも、好きなんですよね、この作品。個人的には怪獣映画史上最も熱い名勝負だったと思っています。もうその熱い戦いを観ていると、思わず涙が……(;´д⊂)。


 それでは早速ネギま!キャラクター大辞典第18回を行ってみましょうー。今回はこの人。

     
     神多羅木(フルネーム不明)

 サングラスとヒゲが特徴の魔法先生です。どうやら『ジャイアントロボ』に似た人がいるらしいのですが、私は観た事無いのでこれ以上突っこまない事にしておきましょう(笑)。
 それと、一時期は明石裕奈の父親候補にも挙がっていましたが、名前が判明したので、現在ではその可能性は否定されています。

 神多羅木は作中での出番がそれほど多くないので、その素性は未だ多くの謎に包まれています。何処の学校でどの教科を担当しているのか等、その辺は一切不明です。唯一、「神多羅木」という名字が中国地方の稀少名字らしいので、彼の家系が中国地方の出身だという事が推測出来るだけです。
 あとは、タバコをよく吸っているので、ヘビースモーカーであるらしい事がうかがえますが、これは誰にでも知り得る情報なのでさほど重要ではないでしょう。

 ただ、その実力の方はある程度判明しています。得意なのは風属性の切断系呪文で、遠距離戦に特化しているようです。

     
 無詠唱呪文をかなりの速度で連発する事が出来ます。

     
 更に無詠唱呪文を使用しつつ、詠唱呪文を同時に使用できる技量があります。魔法の扱いだけを見れば、明らかにネギよりも手練れですね。まあ、「魔法拳士スタイル」のネギと、典型的な「魔法使いスタイル」であるらしい神多羅木では、単純にどちらが上なのかは測れませんが。例えば119時間目(13巻)でのチャオ捕縛シーンですが……

     
 神多羅木は距離をとって控えています。これは接近戦がめっぽう弱いという弱点があるからなのかもしれません(タカミチと同様に、距離が離れていた方が戦いやすいと言う事もあるのでしょうけど)。ですから、一対一での戦いでならネギの方が上だという可能性も否定できません。
 しかし、強力な前衛に守られている集団戦においては、その実力はまた別物でしょう。事実、140時間(16巻)等では刀子組んで、刹那と楓のコンビを苦しめていました。まあ、刹那と楓が実力を出し切れば、勝てない相手ではないとは思うのですけどね(両者ともエヴァやクウネルとそこそこ戦える実力者ですし)。

 さて、神多羅木の人となりですが、その強面な風貌に反して、意外と物腰は柔らかいようです。

     
 140時間目(16巻)では暴走しそうな刀子をやんわりとたしなめる言動をとっていますし、

     
 145時間目(16巻)で刹那に出し抜かれた時も、悔しがるよりもむしろ刹那を賞賛するかのような反応をしているように見えます。

     
 また、生徒からも「グラヒゲ」や「ヒゲグラ」というあだ名を付けられている所を見ると、やはり親しみやすい先生なのでしょう。ちょっと授業風景等日常的な姿を見てみたいような気もしますね。

 さて、原作では当分出番が無さそうな神多羅木ですが、結構味のある良いキャラクターだと思うので、またの活躍を期待したいものです。明日菜の好みのタイプっぽいので、ネタにも使えそうですしね(笑)。


 それでは、今回はここまで。次回は「ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグ」の予定です。
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ネギま!キャラクター大辞典第17回

2006年10月29日 20時24分56秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、夜型人間の江戸です。昼はねむい……。


 それでは、早速ネギま!キャラクター大辞典第17回を行ってみましょう。今回はこの人。


     
     春 日 美 空

 え~、かつて「空気」の愛称で親しまれていた子ですね。まあ、今現在では「空気読め」の方にシフトしてきている気がしますけど(笑)。まずはそんな美空さんの変遷などを見てみましょう。

 まず、本編での初登場シーンを見てみましょう。

     
 双子と一緒に悪戯の罠を仕掛けていますね。また、別のシーンを見てみると……、

     
 集団の後ろの方ではしゃいでいる姿が確認できます。実のところ1時間目の時点では、現在のキャラクターとそれほどイメージはかけ離れてはいません。
 しかし、上の2コマはいずれも小さく描かれており、これは制作サイドにとって美空の存在があまり重要視されていなかった事を示していると思われます。事実、以後の美空は全く喋らないザジや、全く登場しないさよに匹敵するほど目立たない存在として扱われています。その為、初期の時点では同じく地味だった夏美とキャラを混同するという事例も珍しくなかったようです。
 ともかく、その存在への華麗なスルーっぷりはある意味ネタとして成立するほどであり、それが功を奏したのか美空はカルト的な人気を獲得するに至っています。

 また、極たまにセリフを与えられても、至って普通の発言しかしない為、読者の美空への認識は大きく変わっていきました。つまり、「大人しくて普通の子」というイメージです。これは彼女がクリスチャンだという事も大きく影響していると言って良いでしょう。

      
 クリスチャンの清廉潔白なイメージが自動的に美空へもついてしまったようです。こうして美空のキャラクターは読者に、そしておそらくはゲームやアニメの制作関係者にも勘違いされたままネギま!の物語は進んでいきました。

 事件が起こったのは79時間目(9巻)です。魔法先生と魔法生徒の会合の場面です。ここに美空と思われる人物がいたからです。

     
 これには美空ファンが色めき立ちました。ついに「活躍の場が訪れたのか!?」……と。しかし、それからまたしばらくの間はまた沈黙。その為、86時間目(10巻)で美空によく似た男の子が登場した際には、一部の美空ファンの間で「男でもいいから美空分が補給できて良かった……」等と囁かれたと言います。それほどまでに美空の登場場面は貴重なものだったのです。

      
 ところで、この美空似の直哉という少年ですが、美空との血縁関係はあるのでしょうか? もしあるのだとするのなら、制服を見る限り麻帆良中の生徒だと思われるので、美空とは同い年だと推測されます。双子か年子でしょうか? その辺が気になりますね。

 さて、武道大会編の中盤になるとようやく美空の出番が訪れました。これにはファンは狂喜したでしょうね。しかし、話が進むと少しずつ違和感が……。

     
 そう。この美空は大多数の読者がそれまでイメージしていたキャラクター像とは大きく異なり、不真面目でやる気が無く、のらりくらりとした性格をしていたのです。これは読者の間に大きな困惑を産んだことでしょう。無論、これで新たなファンを獲得したとは思いますが、古くからのファンにとってはかなり複雑な心境だったのかもしれません。中には「活躍する美空は美空じゃない」という意見さえあったと聞きます。つまり、美空は存在感が無い空気の状態が一番魅力的だと言う事ですか……?(笑)


 それでは、次に美空の能力について見てみましょう。まず、魔法使いとしての技量ですが……

     
 美空は親の意向で嫌々魔法使いをやっているようです。これで彼女のやる気の無さも納得できますね。そして、魔法使いというものが恥ずかしい職業だとでも思っているのか、自分の正体がネギやクラスメイトに知られる事を極端に嫌っています。
 で、その技量の方なのですが、今のところ呪文詠唱を要するような本格的な魔法を使っていないので全く不明です。嫌々と魔法使いをやっているのなら真面目に修行をしているとも思えないので、ほとんど何も出来ない可能性も否定できません。
 が、もしかしたら自身への魔力供給くらいは出来る技量があるのかもしれません。例えば116時間目(13巻)のこのシーン……

     
 人一人を抱えたままぶら下がってますよね。枠の曲がり具合を見る限り、相当の衝撃があったはずで、普通なら肩が抜けてしまいます。他にもさほど苦もなく人を抱えて走っているシーンがいくつかありますし、やはり魔力供給による肉体強化が成されていると見てもいいと思います。
 ただ、この魔力供給が美空自身による物なのか、アーティファクトによる物なのかは定かではありません。

     
 美空が持つこのアーティファクトの能力は足を速くする物のようですが、足だけではなく全身もある程度強化している可能性が考えられます。実際、いくら足だけを強化しても、上半身がその動きについていけなければ、バランスを崩して転倒するなどの危険性が高く、まともに走る事は難しいでしょうから。
 ですから、もしもこのアーティファクトに全身の強化機能が無いのだとしたら、美空が自身への魔力供給が出来るという前提の上で与えられたアイテムだという事になるのではないでしょうか。

 さて、ここで浮かんでくる当然の疑問は、このアーティファクトは誰と仮契約をする事によって得られたのか……という事です。

     
 一番可能性が高そう……というか、現時点では唯一の候補とも言えるのは、魔法先生で美空を指導する立場にあると思われるシスター・シャークティです。ただ、何故美空なのか? という気もしますが。従者にするのならもっと能力があって適任の人物がいるような……。もしかしたらシャークティと血縁関係がありそうなココネと美空が仲が良いと言う事に関係があるのかも知れませんし、あるいはシャークティと美空の両親が知り合いで、彼らから娘の事を頼まれているからなのかもしれません。
 いずれにしても、シャークティが美空と契約関係にあるのだとすると、彼女は色々と苦労している事は想像に難くありません。

     
 美空の報告能力はかなり低いようですし、

     
 人の話もあまり聞いていないようです。シャークティはもとより、タカミチ等も美空の情報を重要視しないのは当然の事だと言えるでしょう。

 ただ、美空のように重要視されていない者が他者にとって予想外の行動を起こし、そして戦況を覆すという事はままある事です。まだ結果は出ていませんが、チャオ編でも美空はそのような役割を演じていますよね。彼女の行動がチャオの計画にどのようなほころびを生じさせるのか、それが楽しみでもあります。


 では、今回はここまで。次回は「神多羅木」の予定です。
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ハルヒと悠久の風伝説。

2006年10月28日 17時50分48秒 | アニメ・実写レビュー
 ども、昨晩は同人誌に使うネタを考えていた江戸です。なんだか茶々丸ファンを自称している割には、茶々丸関係のネタが出なくて困っていたのですが、ようやくネタが浮かんでホッとしております。これで茶々丸がまったく登場しない本を出す事は回避できそう。ちなみに、内容は茶々丸&千雨コンビのゆる~い4コマ。つか、まだ描き終わっていない漫画もあるので、そちらを先に終わらせねば……(;´Д`)。


 さて、今日は『マガジンZ』と『コミックガム』を買ってきたのですが……特に語る事無いな……(^^;)。いや、マジで特筆するような感想が浮かんでこないのですけど。可もなく不可もなく、って感じ。
 う~ん、こういう雑誌と比べると、なんだかんだ言いつつもジャンプはまだマシな方なのだと実感せざる得ない。しかし、ジャンプの黄金時代を知っている人間としては、確実に衰退してきているとは思うのですけどね……つдT)。


 そんな訳で、今日は先日買ってきたDVDとかの話でも。まずは……

●涼宮ハルヒの憂鬱 4巻

     
 収録されている各話の内容を一言で表すとしたら、
 ・ハルヒは不思議な踊りを踊った! しかし何も起こらなかった!
 ・カマドウマいやあああああああぁぁぁーっ!!
 ……って感じですかね。
 まず、野球の話。ドラクエネタがちょっと受けました。あと、今回のハルヒは妙に可愛いですな。いや、現実にこんなのが身近にいたら、たぶん殴っていると思うけど(笑)。ともかく、ミクルをポニーテールにしようとしたけど、キョンがポニーテール萌えだという事を思いだしてやめたりする辺りとかが中々可愛い。なるほど、原作の時は流し読みしていたので気づかなかったんだけど、ハルヒって結構ミクルに嫉妬していたんですな。今回閉鎖空間が出現したのも、野球に負けそうだったからじゃなくて、キョンがミクルを庇った事の方が大きな要因だったとか? そして、彼女が機嫌を直したのは、野球に勝ったからではなく、キョンが活躍したからか。む~意外と女の子しているなぁ。

 次、カマドウマの話。ゴキブリがほぼ存在しない北海道(実際私は見た事無い)の人間にとって、カマドウマは最恐の昆虫です。古い家だと排除しても排除してもどこからとも無く現れるので鬱陶しい事この上ない。しかも、奴らはこちらが油断していると噛みつくのですよ! 雑食性なのか、ふと足の指先が痛いと思って見てみるとガジガジと噛みついていて……(((( ;゜Д゜))))。ですから、作中に巨大カマドウマが出ているのを見て、「このサイズなら人間を丸かじりできる……!!Σ(゜Д゜;)」と、恐怖に戦いた物です。
 その一方、ベッドの上でピョンピョン跳ねているハルヒはちょっと可愛かった。まあ、人ん家の冷蔵庫を勝手に漁るのはどうかと思うけど、ここでもハルヒの可愛さが炸裂ですよ。って、おかしいな? 私は長門萌えだったはずなのに……。実際、原作では圧倒的に長門派なのに、アニメでは間違いなくハルヒ派ですな。むう……動きや声があると、活発なキャラの方が魅力的に見えるという事だろうか。


 あと、こんな物を買ってきました。
●ファイナルファンタジーⅢ オリジナルサウンドトラック

     
 同人物以外でCDを買ったのはたぶん1年ぶりくらいです。ホントにCDは買わなくなったなぁ……。昔は、1日に10枚くらい買った事もあったんですが……。
 それはともかく、DS版Ⅲのサントラですよ。これはゲームが発売する前から買う事を決めていました。Ⅲは名曲が多いですからねぇ。その名曲の数々がどのようにアレンジされているのか楽しみだったのです(ちなみにDS版は未プレイ)。
 で、聴いてみたのですが、オリジナルに忠実なアレンジって感じですね。まあ、個人的には戦闘曲を追加するとか、もう少し冒険してもいいような気がするのですけど、これはこれで有りかと。ただ、「禁断の地エウレカ」のアレンジだけはいただけないですな。某掲示板で評判が悪るかった事は知っていましたが、聴いてみて納得。あの曲はもっとアップテンポなイメージですよね。
 あ~、曲を聴いているとゲームの方もプレイしたくなってくるなぁ。しかし、あまりゲームはプレイしないので、これだけの為にハードを買うのは嫌だし。プレステ2に移植しないだろうか……。


 じゃ、今日はここまで。
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ネギま!キャラクター大辞典 第16回

2006年10月22日 21時46分34秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度~!最近、『フルーツバスケット』のDVDを観ている江戸です。改めて観たら、慊人の声がモロに男の人で笑った。そうか……作者はアニメスタッフにも慊人の性別を教えていなかったのか。あと、透の声がどうしてもバカピンクに聞こえて……(笑)。
 それにしても、原作ももうすぐ最終回で寂しい限りです。最終回はレビューしておこうかな。


 それでは、早速ネギま!キャラクター大辞典第16回をいってみましょー。今回はこの人。

     
     神楽坂 明日菜

 えー、ついに来ましたよ、本作のメインヒロイン。まあ、アニメで火葬されるという酷い仕打ちを受けるようなキャラが、本当にヒロインなのかは少々疑問を感じなくもありませんが(笑)。最近よく放置されるし……。
 ともかく、明日菜はメインヒロインという事もあってか、膨大な量の設定が存在します。さすがにその全てを語る事は難しいので、いくつかの要素を抜き出して紹介していきましょう。


●出生の謎。
 当初明日菜は、ネギの姉(実は従姉妹?)のネカネに似ている事もあってか、「ネギとは実の姉弟ではないか」という説がありました。確かに明日菜とネギはどことなく似ている部分があるのも事実です。

     
     リアクションが似ていたり……。

 しかし、明日菜が過去においてネギの父ナギと行動を供にしていた事実はありますが、どうも親子という感じではありません。また、タカミチ等真実を知っているであろう人々も、あまりナギと明日菜の関連性を匂わせる発言をしていないので、明日菜がネギと血縁である可能性は低いようです。
 それよりもナギ達が明日菜の事を「姫様」と呼ぶ事が気になります。

      
 『ネギパ!②』によると実際に初期設定でも「王族」という設定はあったようですし、本当に「姫様」である可能性はかなり高いようです。しかし、それならば何故、明日菜が本来住むべき家を出て麻帆良学園で暮らさなければならなかったのでしょうか。推測できる理由が二つあります。
 一つは、明日菜が持つ特殊な能力を疎まれて放逐された事。明日菜の持つ魔法無効化能力は魔法使いに取っては天敵とも言える能力です。もしも明日菜の実家が、魔法使いとして名門の家系であるのなら、彼女の能力は排斥されるに充分な理由となるような気がします。
 もう一つは、既に明日菜の実家が滅びていて、彼女が最後の生き残りである事。もちろんその詳細は分かりませんが、明日菜が本来の家族と一緒に暮らせない理由としては納得し易いものだと思います。
 いずれにしても、幼少時の明日菜がほとんど感情を表さなかった事を考えると、彼女はなんらかの悲劇を経験したが為に心を閉ざした……そんな事を考えずにはいられません。

     


●完全魔法無効化能力。
 明日菜と言えば、やはりこの魔法無効化能力が最大の特徴と言えるかもしれません。その性能は魔法攻撃を無効化するというものですが、幻術や回復魔法など明日菜が攻撃だと認識していない魔法に関してはその限りではないようです。このように無効化能力は明日菜の意識によって効力が左右されるので、もしかしたら明日菜の不意を完全に突いて攻撃すれば魔法が効く可能性もあるのかもしれません。が、明日菜がこの能力に無自覚だった頃からある程度効果は発揮していたようなので、多少の攻撃なら自動で無効化してしまうものと思われます。

     
     オッドアイにも何か関係がある?

 また、明日菜が持っているアーティファクト「ハマノツルギ」も明日菜と同様の無効化能力を持っているように見えますが、実は「ハマノツルギ」自体はそれほど大した能力を持っていないのではないか……と、個人的には思っています。事実、魔法無効化能力は魔法界でも片手で数える程度しか存在しない希少なものなのだそうです。その能力が一アーティファクトに宿っているというのもおかしな話です。
 もちろん、希少な能力だからこそ、道具にその能力を付与しようと試みた者がいても不思議ではありませんが、その試みが成功した場合、その道具は国宝級の価値があるものとなり、厳重な管理下のもとに置かれるのではないでしょうか。つまり、見習い魔法使いの従者の元に届いている時点で、それは半ば失敗作であり、大した能力を持っていない事の証明だと考える事も出来ます。
 もちろん、全く無効化能力が無いとは言いませんが、個人的には明日菜が本来持つ能力の増幅器としての役目の方が大きいのではないかと考えています。実際、明日菜の魔法無効化能力は、本人が無事でも、服などが魔法の影響を受け手しまう事が多いのですが、「ハマノツルギ(ハリセンではなく大剣)」を併用して使うと、完全に魔法を無効化出来るようですし。

      

 ところで、上記した道具に魔法無効化能力を付与するという試みは、もしかしたら完全な成功例があるのかもしれません。それは明日菜の髪留めです。

     
 タカミチから送られたというこの髪留めですが、作中では武装解除や石化等あらゆる魔法攻撃の影響を一切受けてはいません。その事から、実はかなり強力な魔法道具である可能性があると思われます。つまり、明日菜の魔法無効化能力は、明日菜自身の能力ではなく、この髪留めの能力である可能性もある訳です。もしも本当にそうだとしたら、この髪留めはおそらく世界に二つと無い秘宝でしょうが、明日菜が王族である可能性を考えると、彼女を守るためにそれを与える事はさほど不思議ではないように思われます。いずれにしてもなんらかの意味があるアイテムである可能性はかなり高いでしょう。


●能力。
 「バカレッド」の称号を得るほど勉強は不得意なようですが、身体能力は極めて高いようです。公式のスポーツ大会に参加すれば、世界新記録を更新しまくるのではないでしょうか。その能力は超人レベルと言っても良いでしょう。
 それもそのはず、幼少時代はあっさりと高等な戦闘技術である咸卦法を身につけたりと、実はネギに匹敵するほどの天才型のキャラだったようです。

     
 麻帆良学園に来てからは、一般人として生活させる為なのか記憶を封じられてしまい、魔法関係の事柄は一切忘れていたようですが、それでも無意識に咸卦法を使っていたのかも知れません。


●子ども嫌いとおじ様萌え。
 明日菜は「子ども嫌い」を自称していて、これは周知の事実だったようですが、これは過去にナギのパーティが壊滅(?)した原因が、無力で足手まといだった子どもの自分の所為だと無意識に思いこんでいる事が影響していると思われます。アニメでも確かそんな事を言っていましたし。ですから、明日菜の子ども嫌いは、実のところ自分自身に向けられている感情なので、実際にはそれほど子どもが嫌いという訳ではないようです。

     
 事実、ネギの面倒も文句を言いつつもしっかり見ていますし。まあ、ネギは無力な子どもから必死になって脱却しようとする姿勢が明日菜にとって共感できるものだったので、特別に思い入れがあるのかもしれませんが。

 また、明日菜はタカミチのように渋いおじ様を好むようですが、これは恩人であるガトウの影響があるのでしょう。

     
 おそらくガトウは、命懸けで明日菜を守ってくれた人物なのだと推測されるので、記憶を封印された現在でも、潜在的にガトウの事を忘れられないのでしょう。そして、無意識にガトウを求める明日菜の心を安定させるために、タカミチはあえてガトウらしく振る舞っている可能性も考えられますね。

     
 実際、明日菜からそのような要求があったのも事実のようですし。そして、ガトウを思わせるタカミチの雰囲気が、徐々に明日菜にとって恋愛の対象に変化していったのだと思います。しかし、タカミチには明日菜を騙しているかのような罪悪感もあったのかもしれません。これが、明日菜の告白を受け入れられなかった一つの理由なのではないでしょうか。

 さて、ちょっと話は脱線するのですが、明日菜はタカミチが顧問をしているという理由で美術部に入部しています。で、結構絵が上手い事に驚かされたのですが、ここでとある人物との関連性に気づきました。それは早乙女ハルナです。

     
 明日菜はハルナの事を「パル」とペンネームで呼ぶ数少ない人物です。しかし、何故ペンネームなのでしょう? もしかしたら、絵が描けるという事でハルナの漫画執筆を手伝わされたり、学園祭などで美術部と漫研が共同作業をした経験があるのかもしれません。その辺のエピソード今後明らかになるのか気になるところです。


●性格。
 明日菜は基本的には正義感が強く優しい性格をしています。しかし、勉強が苦手という事もあってか、割と単純に物事を判断する傾向にあるようです。

     
 ネギがチャオの歴史改変が正しいのかどうか悩んでいるのに対して、明日菜は完全に「悪い」と決めつけています。その判断基準は、どうやら自身の感情や直感にかなり左右されているようです。しかもまだ若いせいか、現実の厳しさを理解していない甘さも目立ちます。それが顕著にあらわれているのはエヴァが過去に犯した罪に対する認識でしょうか。

     
 何の根拠も無く「大丈夫」と言い切っているのですよね。これは度量の広さの表れでもあるのですが、読者の中にはそれが「奇麗事」や「無責任な言動」として受け取る人もいるようで、匿名掲示板のネギま!スレを覗くと、最もアンチの存在が目立つのは明日菜だったりします(^^;)。そもそも、ヒロインや天才型のキャラもアンチがつく要素ですしね。
 まあ、基本的に人気のあるものに対しては一定割合でアンチがつくものなので、アンチの多さ=人気の高さでもありますが。実際人気投票でも明日菜は常に上位ですし。ただ、あまりアンチに対して免疫が無く、しかも明日菜が好きな人は、ネギま!関係のスレッドを閲覧する時は気をつけた方が良いでしょう。
 あ、もちろん私は明日菜が好きですよ。7番目くらいですけど。多少考えが足りない言動があっても、まだ中学生なんだから良いんじゃないかと。むしろ彼女の大物ぶりは、将来に期待したくなりますね。


 ん~、まだ色々と書き切れていない部分もあるような気もしますが、既にこれまでの最高文字数を大幅に突破しているので、取りあえず今回はここで締めくくっておきます。物語が進めば、また特集を組む必要があるかもしれませんな。

 じゃ、今日の所はここまで。次回は「春日美空」の予定です。
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夕映が主張するであろう、チャオの野望を阻止しなければならないという論理的根拠を推測してみる。

2006年10月21日 19時47分40秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、目覚めたら夕方でした―江戸まさひろです。
 今朝は4時頃に布団に入ったのですが、結局寝付いたのは8時頃でした。「ブログに何を書くか」など色々考えていたのですが、ひとたび考え事をし始めると眠れなくなる傾向があるようで……。


     

 さて、今日は次回以降のネギま!で展開するだろうと予想される、夕映の「チャオの野望を阻止しなければならないという論理的根拠」について推測してみましょう。これについては上記の感想でも触れているのですが、より深く考えてみたいと思います。

 夕映が唱える論理的根拠はいくつか候補となる物があると思われます。まず一つ目は、チャオの歴史改変によって被害を被る人がいるという事ですね。特に学園の魔法関係者はほぼ例外なく人生を狂わされます。これはチャオにとっては些細な犠牲なのかもしれませんが、被害者にとっては些細な事では済まされません。そんな彼らの恨みが募れば、それだけで戦いの火種になりかねないでしょう。そしてひとたび戦いが起これば、それが連鎖的に世界へ広がる可能性があります。

 もちろん、その事についてチャオは対抗措置を考えはいるでしょうが、魔法バレした世界は既にチャオの知らない歴史を辿る事になります。つまり、今後チャオにとって予想外の事態が生じる可能性があるという事です。これが二つ目。
 これは、場合によっては世界にとって致命的な災いが生じる可能性がある事を意味しています。仮にチャオの知っている歴史が世界滅亡に繋がるような災厄に見舞われていたのならば、チャオの試みる歴史改変は当然の行為ともいえます。しかし、どうやらチャオの動機は、世界的に見ればそれほど切羽詰まったものでは無いようです。それどころか、チャオの生まれた時代は、火星に移住が可能なくらい文明が発達しているのですから、むしろ順調に人類は発展していると言っても良いくらいです。それにも関わらず歴史を改変させる事は、リスクがあまりにも大きすぎるように思えます。

 つまるところ歴史の改変はチャオの我が儘であり、自己満足であり、そして何より逃避にしか過ぎないものです。これが三つ目。
 実際、チャオの行為は周囲をかき乱すだけの行為であり、根本的な問題を何も解決しません。「親殺しのパラドックス」という有名なタイムパラドックスがありますが、これを踏まえるとチャオが歴史改変に動き出した時点で、既にチャオの知る歴史は揺るぎない現実である事が確定しています。もしチャオの望むように歴史が変わっているのなら、未来にいるチャオは歴史を改変する動機が無くなってしまうので、結局歴史は変わらないという矛盾が生じてしまうのです。
 もちろん、パラレルワールドの概念が絡んでくるので、チャオが望む歴史を作る事も可能ではありますが、やはり同時にチャオが知る歴史も確実に存在し続けます。これは間違いありません。しかも、その歴史で起こった悲劇はまったく救われる事がありません。だから、チャオが知る本来の歴史の中に生きる人間にとっては、チャオの行為は完全に無意味な物なのです。この事を考えると、チャオの行為は現実逃避以外の何物でもないと言っても良いでしょう。そんな動機から歴史を変える事が許されるとは思えません。

 おそらく夕映は、この三点のいずれか、あるいは複合した物に近い形の主張をチャオのぶつけるのではないかと私は推測します。まあ、漫画でこのような事を何ページにも渡って書き連ねる事はあまり上手い手法とも思えないので、もっと単純に要約してくる可能性は高いとは思いますが。もちろんが、私の予想が全く見当外れである可能性も大です……(;´Д`)。
 でも、こういう事を色々と考えるのもネギま!の楽しみ方の一つであると思います。


 じゃ、今日はここまで。
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愛人[AI-REN]の思い出

2006年10月20日 17時43分15秒 | 漫画レビュー
 ども、某コンビニで78円の缶コーヒーを2本買ってきてガブ飲みしていた江戸です。何故か無性にコーヒーが飲みたくなる時がありますねぇ。ちなみにブラックが好き。


 さて、先日読んでいた漫画のレビューをしたいと思います(未読の人は重大なネタバレあるので、そういうのが嫌いな人は注意)。もう、読んでいたら「これは一度語っておかないと駄目だ」という気分になって来まして。とにかくマイナーなままで終わらせるのは勿体ないですよ、この作品は。
 で、その作品は何かと申しますと……

     
     愛人[AI-REN](田中ユタカ先生)

 ヤングアニマルで連載していた作品で、5巻にて完結しています。現在は古本屋でさがした方が見つけやすいかもしれません。

 正直言うと、この作品がヤングアニマル誌上で連載されていた初期の頃は読み飛ばしてました。気が付いたら載っていたという感じで、いつ頃から連載していたのかもよく分からないという状態です。田中ユタカ先生と言えば成年向け漫画のイメージが強かったので、そういう先入観もあってかこの作品も「よくある恋愛物」の一つとしてしかとらえてなかったんですよね。
 しかし、話が進むと作品のイメージが完全に逆転していきます。

 戦争。
 テロ。
 人口爆発。
 人類の種としての寿命。

     

     
     
 様々な事柄によって人類は追い詰められて行きます。丁度同時期に「アメリカ同時多発テロ」もありまして、まるで世界の行く末を暗示しているかのような内容には衝撃を受けました。

 そんな訳で作品に興味を持って単行本を買ってみたのですが、読んでみると最初っからいきなり絶望的です。主人公のイクルとあいは、命があと数ヶ月で終わるという所から始まっていたのです。この設定を知ると、それまでバカップルがじゃれ合っているようにしか見えなかった話が重い重い。普通ならなんでもないような些細な事柄にも重大な意味が生じて来ます。ある面において、この作品は人生最後の日まで「死」に抗う闘いの物語だとも言えます。

 そんな絶望的な状況下で、イクルとあいは愛や希望を育んでいきますが、既に決まっていた死の運命からは逃れる事は出来ません。その詳細についてはあえてここでは語りませんが、あいはともかくイクルの死は決して穏やかな物ではありませんでした。ある意味では最悪とも言えるかもしれません。

 それでも……

     
     大丈夫 ボクはひとりで死んでいける

 微笑みを遺してイクルは逝きます。私はこのシーンを10回読んだら10回とも泣いてしまいます。つか、このブログを書いてるだけで泣いている自分がいる。これほどまでに泣ける漫画を私は他に知りません。

 そんな訳で、「漫画で名作と思う作品は?」と尋ねられたら、私はこの『愛人[AI-REN]』を挙げるでしょう。とにかく作者が魂削って、それを作中に込めているっいうのが物凄く感じられるのですよね。色々悩んで、考えて、覚悟して言葉を紡いでいる感じがひしひしと伝わって来るのです。

     

 正直、万人にすすめられる作品なのかはよく分かりません。物語の最初から最後まで、救いようのない悲劇で満ちあふれていますから、人によっては読んでいると確実に鬱になれる作品ではあると思います。だから、嫌う人も多いかも知れません。
 でも、決して絶望的なものばかりではない作品なので、漫画が好きな人なら一度は読んで貰いたいと思う作品です。





     
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ネギま!キャラクター大辞典 第15回

2006年10月17日 17時24分28秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度~、昨晩は『イリヤの空 UFOの夏』のDVD3巻を観ながら泣いていた江戸です。空に閃くUFOの美しすぎる動きに思わず感動。そして、UFOを操縦するイリヤの心情をや、後に来る救いようのない展開を想うともう……(´;ω;`)ブワッ 。
 あと、野中藍さんの声を木乃香役で慣れてしまうと、イリヤ役はちょっと新鮮に感じますな。


 それはさておき、早速ネギま!キャラクター大辞典第15回をいってみましょう。今回はこの人。

     
     柿 崎 美 砂

 3-Aのクラス内ではチアリーディング3人組分類されています。この3人組はおそらくクラス内で最も一般的な中学生の感覚を持っていると思われます。いや、これは3-Aの他の生徒と比べた場合の話で、実在の中学生の基準と比べるとやはり逸脱している部分も大きいと思いますが。そんな3人組の中ではリーダー的存在というのが、柿崎に対する私の認識です(実務は釘宮っぽいけど)。

     
 で、比較的常識派の柿崎達は、しばしば暴走する他の級友達の抑え役として機能しているように思えます。まあ、彼女達も一緒になって暴走している事も多いので、あまり役にはたっていませんが(笑)。
 ともかくクラス内ではそのような立ち位置にいる為、あまり目立った活躍の場は与えられていません。大抵の場合は……

     
 騒ぎの後ろの方で応援活動をしていたり、

     
 噂の類が好きなのか、情報源として機能する程度です。
 他にはコーラス部にも所属している為か、学園祭ではバンドのボーカル役という大役を務めていた事もありますが……

     
 このエピソードの時もまともなセリフがほとんど与えられておらず、少々冷遇されている感があります。

 ただ、柿崎には他のクラスメイトには無い、特筆すべき設定があります。

     
 それはクラスで唯一彼氏持ちである事が判明している点です。まあ、男性読者の大多数にとってはあまり嬉しくもない設定なのですが(一部の特殊な嗜好の人には大受けらしいけど。笑)。この設定によって、柿崎は他のクラスメイトよりも「ちょっと進んでいる?」という印象を持たれるようになったと思います。そして、

     
 こうい発言等があった所為もあってか、現在ではエロ方面に特化したキャラだと広く認識されてきているのではないでしょうか。某掲示板でもエロ女王等の異名で呼ばれていたのを目撃した事があります(笑)。
 実際の所、最近ではいいんちょ辺りよりも危険な言動が目立ってきているように思えます。

     
     「じゅるりっ」って……。

     
     「逆・光源氏計画」を提唱。
 そして、柿崎最大の功績(罪科?)といえば……

     
     きつねぎをこの世に送り出した!
 これに尽きるのではないでしょうか(笑)。一体、これで道を踏み外した人間がどのくらいいるのやら……(;´Д`)。いえ、私は可愛ければなんでもいい人なので、激しく感謝しておりますよ?(駄目人間)
 まあそんな訳で、柿崎には今後ともこの方面での活躍に期待したい物です。エロ女王万歳!


 ところで、個人的には初期から一番絵柄が可愛く変わったのが柿崎だと思うのですが、皆さんどう思いますか?

     
     
 第一印象は、正直OLか何かの人かと……(^^;)。今は普通に可愛いですよね。



 じゃ、今日はここまで。次回は「神楽坂明日菜」の予定です。
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特に何も無い。

2006年10月14日 15時57分23秒 | 同人
 ども、特に書くことが無い江戸です。まあ、たまにはそういう日もある。つか、部屋に引きこもって同人原稿を描いてると、むしろそういう状態の方が多いというか……。


 さて、このまま終わるのもなんなので、例によって昔描いた漫画を載せておきます。





 これ描いた時は、『ナルト』もまだ面白かったなぁ(遠い目)。

 じゃ、今日はここまで。
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ネギま!キャラクター大辞典 第14回

2006年10月11日 19時38分06秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、どでかい落雷に叩き起こされた江戸です。どうやら停電もあったようで、現在ドキドキしながらパソコンを使っております。


 さ~て、早速ネギま!キャラクター大辞典 第14回目をいってみましょうか。今回はこの人。

     
     大河内 アキラ

 3-Aのクラス内では「運動部仲良し4人組」に属していますが、他の三名と比較すると、特に取り立てて注目すべき設定が今の所ありません。強いて挙げるならば「水泳部のエース」、「動物好き」くらいでしょうか。あ、あと『ラブひな』の青山素子に似ているというのが最大の特徴とも言えるかも(笑)。赤松先生も巫女装束やセーラー服など、素子と同じ服装をさせて遊んでいるようですし(^^;)。
 ともかく、他の3人が持つ「謎のリボンテクニック&バカピンク」、「魔法先生の娘?」、「悲劇の過去有り?」という設定から比べると、アキラのそれは完全に普通の人であり、少々地味な立ち位置にいると言えます。しかしこれは、特殊な設定を持たない事以外にも、アキラ自身の性格による所が大きいようです。とにかく寡黙なので、どうしても地味な印象になってしまいがち。

 さて、物語初期において、私が持っていたのアキラのイメージは、「寡黙でクールだけど、いざという時は頼れるお姉さん」……というものでした。

     
 これは6時間目(1巻)のこのシーンを見ると、そういう要素があるのはあながち間違いではないと思います。ただ、物語が進んでくると、アキラのイメージはかなり変わってきました。
 アキラは一見すると、寡黙であり、級友達が行っている馬鹿騒ぎにも一歩引いた所から冷静に見ているという印象がありました。しかし、よく見てみると「寡黙」なのはともかく、「冷静」というのは違う事が分かってきます。
 例えば81時間目(10巻)のこのシーンや……

     

     
 150時間目(17巻掲載予定)のこのシーンを見ると、イベントの類には意外とノリノリで参加しているようにも見えます。アキラは感情表現や自己主張が苦手なだけで、実際には他の生徒達と同様に大きな感情の動きはあるようです。つまり彼女は「静かに熱くなるタイプ」という事なのでしょう。

 アキラの自己主張が苦手だという点については、次のシーンで如実に表れていると思います。

     
     
 53時間目(6巻)において、「修学旅行の何が一番良かったか?」という話題ですが、アキラはまき絵と裕奈のどちらの意見にも賛同していますね。おそらく本人は本気でそう思っていると思うので、「八方美人」という事では無いと思いますが、自己主張に乏しく若干「優柔不断」のきらいがあるように感じられます。
 まあ、これは争い事を好まない優しい性格が故でしょうけども。作中を振り返ってみると、友人達に対して気を遣っている事が多いですよね。

     
     
     
 得てして自己主張が乏しく優柔不断な性格は嫌われる要素になりがちですが、アキラのこういう気配りが利く性格のおかげで、友人達から信頼を勝ち取っているのだと思います。ただ……

     
 やっぱり嫌な事は嫌とハッキリ自己主張をしないと、こういう目に遭いますが(笑)。何かと損な役回りを押しつけられる事が多そうです。

 ただ、アキラはある物事に関しては、かなり明確に意思表示しています。それはネギについてです。

     
     
     
 あまり意見らしい意見を言わないアキラにしてはハッキリと、しかも繰り返しネギの事を「カワイイ」と言っています。これはネギに対して並々ならぬ興味を持っている可能性を示しています。

     
 特に注目すべきは138時間目(15巻)のこのシーンでしょうか。それはネギを片手で持ち上げる凄い握力!!……ではなく、ネギが魔法使いであるのかどうか、その真偽を確かめようと、他の生徒を出し抜き単独で行動した事です(もちろん、ネギを助けようとしての行為でもあると思いますが)。アキラにしてはかなり積極的な行為であるように思えます。これはやはり、ネギに対してかなり強い関心を抱いている事の証明なのではないでしょうか。

 そんな訳で、今後はネギを巡る恋模様に参戦してくる可能性も充分あるように思えます。そうなれば出番も段違いに増えるでしょうから、是非ともその辺を期待したい所ですね。


 ふう……今回は途中で画像が使えなくなると言う障害が発生しましたが、なんとか完成にこぎ着けました……。よかったよかった……(;´Д`)。
 では、今回はここまで。次回は「柿崎美砂」の予定です。
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あれ……?

2006年10月09日 15時22分32秒 | 同人
 なんだか昨日のアクセス数が多いなぁ? どうも江戸まさひろです。
 う~ん、キャラクター大辞典の後は、いつも瞬間的にアクセス数が通常の4~7倍くらいに跳ね上がって、そして次の日には急激に落ちる……って感じなのですが。しかし今回は10倍近くまでアクセス数が跳ね上がり、しかも翌日になってもまったくと言っていいほどアクセス数が落ちていない。??なにが起こってるのだろう……。エヴァ様効果? さすが人気キャラといった所でしょうかねぇ?


 ところで、私は1日の半分近くを睡眠に費やしています(寝過ぎ)。そんな訳で同人原稿が順調に遅れ気味(笑)。


 これが描きかけ原稿の一部。もうちょっとでペン入れが終わります。なるべく11月中には本を出したいですねぇ~。そろそろピッチを上げていかなければ……(;´Д`)。


 ついでなので、昔描いた漫画も載せておきます。相変わらず画質悪いですが。





 2年前とはいえ……うわ~色々修正してぇー……orz。

 じゃ、今日はここまで。
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ワンピとミクル伝説とくじアン。

2006年10月08日 16時16分21秒 | アニメ・実写レビュー
 どうも、今日は早起きした江戸です。ええ、放送時間帯が変更になった『ワンピース』を観る為なんですがね。
 で、オープニングが変わるんじゃないかと期待しながら放送開始を持っていました。そして放送が始まると……

 ……え? なにこの……なに?

 ……初代オープニングのアレンジですか。これには意表を突かれました。でも、原作ではメリー号の件もありましたから「これはある種の追憶的な物を狙った演出かな?」と納得していました。しかし本編が始まってみると……半分以上総集編かよ!!
 ……つまりアレか。原作に追いつく事を回避するための急場しのぎか。実際、予告を観ると暫く総集編が続くようですし。オープニングもそれに合わせて変わっていくのかな?(初代オープニングにはチョッパーとロビンはいないし……このままではあんまりだ)。う~ん、こういう苦し紛れをするのなら、今月いっぱい休んでいても良かったのでは……?


 さて、先日買ってきた『涼宮ハルヒの憂鬱』のDVDを観てみました。

     
 とりあえず「Episode00 朝比奈ミクルの冒険」から観賞。

 ……これは酷い(笑)。

 オープニングの音程の外し具合を聞いて、一瞬「何事!?Σ(゜Д゜;)」って感じになりましたよ(笑)。まあ、私は原作も読んでいたので全体的に楽しめましたが。「あー、鶴谷さん意外と出番あるなぁ」とか、結構と冷静に観てました。
 でも、テレビ放送では前情報も無い大多数の人間にいきなりこれを観せたのか(;´Д`)。それはさぞかし視聴者も困惑した事でしょうなぁ。でも、かなりのインパクトもあったのは事実でしょうし、これがあってこその大ブレイクだったのかも知れませんね。
 で、続刊も観てみましたが、なかなか良い出来です。特にキョンの語りが、妙に心地良い(笑)。当初は長門くらいにしか興味なかったのですが、登場人物は軒並み好きになりましたね。上手くキャラの魅力を引き出していると思います。
 正直、最初にアニメ化の話を聞いた時は「え?あの地味目な原作をアニメ化して面白くなるの?」という感想だったのですが、なかなかどうして、良いアニメ化ではないですか。京アニ恐るべしと言ったところでしょうか。
 むう……これなら、同じ京アニで制作される『らき☆すた』も期待できそう?


 ところで、ハルヒでブレイクした感のある朝比奈ミクル役の後藤邑子さんですが、先日、何気なく観てい作品にも出演していたのを発見。

     
     くじびきアンバランス(旧)。
 『げんしけん』のDVDボックスに付属していたOVAですね。新作の方でも山田役で出演していましたが、こちらの方にも同じく山田役で出演していました。なるほど、なんとなくミクルの声に聞き覚えがあったのはこれの所為もあったのかも。
 他にも神田朱未さん、渡辺明乃さん、石毛佐和さん、こやまきみこさん、門脇舞さん……と、何気にネギま!声優も多数参加していますね。

 それにしても、声優さんがブックレットで「新作作って欲しい」とか書いているのですが……。うん、新作は作られたけど、君達(ゴトゥーザ様以外)は参加できないんだよ……つдT)。ちょっと泣けた。


 じゃ、今日はここまで。
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ネギま!キャラクター大辞典 第13回

2006年10月06日 21時35分31秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 ども、江戸まさひろです。
 まずは、ネギま部屋(楊さんのページ別館)様、誕生日にお祝いの言葉を戴き有り難う御座いました。同じ17歳教徒として、今後ともよろしくお願いしますね(笑)。そして、ネギズ様も有り難う御座いました。この場にてお礼申し上げますm(_ _)m。


 では、早速ネギま!キャラクター大辞典の13回目をいってみましょう。今回はこの人。


     
エヴァンジェリン・A・K(アタナシア・キティ)・マクダウェル
 エヴァンジェリン―通称エヴァ様は、真祖の吸血鬼です。吸血鬼について基本的な事が知りたい方はこちらをご覧下さい。
 吸血鬼はフィクションの世界ではしばしば魔王級の存在として扱われますが、エヴァも例外ではありません。その強大さ故に、「闇の福音」、「人形使い」、「不死の魔法使い」等の異名で恐れられ、魔法界ではかつて600万$賞金がかかっていました。
 さて、そんな彼女の異名についてちょっと考えてみましょう。

●闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)。
 これは、吸血鬼であるエヴァが持つ「闇」の属性の強さを表しているものと思われます。周知の通り、吸血鬼は本来「夜=闇の世界」にのみ生きる存在ですから、その力の源には闇の力を用いている事は容易に想像できます。実際、彼女は「闇」属性の魔法を得意としているようです。一部の攻撃魔法や転移魔法もそうですが、彼女のマント等を構成しているコウモリを操る力もそうなのではないでしょうか。これらのコウモリも、影から生み出した疑似生命体のようなものだと思われます。これは小太郎の「犬神」や高音の「影」等にも類似していますよね。この辺も「闇」属性の術系統なのでしょう。そして注目すべき点は、このコウモリにエヴァが変化したと思われる描写があることです。

 
 これは、エヴァの身体が影=闇で構成されている可能性を示唆しています。これが彼女の不死性の秘密なのかもしれません。つまり、肉体を構成する闇が存在する限りは不滅であると。
 また、「闇の福音」は、エヴァの存在そのものが不吉な物として恐れられていた事を物語っています。「福音」という言葉の意味は「喜ばしい知らせ・うれしい便り」というものですが、これを念頭に置いて「闇の福音」を解釈すると、「凶事の前兆」という所でしょうか。つまり、「エヴァの現れた場所には悪い事が起こる」という認識を、周囲に持たれていたのだと思います。まあ、実際に彼女が暴れていた事は想像に難くありませんし、概ね事実だったのでしょう(本人の望む所だったのかは別として)。

●不死の魔法使い(マガ・ノスフェラトゥ)。
 これは文字通りでですな。エヴァの不死性についてはこちらを参照されたし。

●人形使い(ドール・マスター)
 エヴァが人形を操る能力に特化していたからついた異名ですね。

     
 「魔力があれば周囲3㎞300体の人形を操れる」との事。普通に軍隊並みの戦力ですな。単体でさえほぼ攻略不可能のエヴァなのに、更に周囲を人形で防御されてしまっては、無敵と言っても過言ではないでしょう。これは敵性勢力から見ればかなりの脅威でしょうね。エヴァにかけられた600万$の賞金も、この能力を最も危険視されてかけられた可能性が高そうです。
 この能力はエヴァが血を吸って吸血鬼化させた人間を操る為の能力から派生したものだと思われます。しかしその一方で、寂しさを紛らわす為に行っていた人形遊びの延長ではないかとも想像できます。10歳で吸血化してしまい、一人で生きて行かなくなった彼女には、人形遊びに逃避するしか無かったのではないでしょうか。そんな過去を想像すると、不憫すぎて泣ける……つдT)。
 ちなみに、「ドール・マスター」というネーミングは、おそらくゲーム『デュープリズム』の敵キャラ「ドールマスター」の影響があるものと思われます。これはチーフアシのMAGIさんがこのゲームの同人誌を出していたのでほほ間違いないかと。

 このようにエヴァは、その異能故に様々な異名をつけられて恐れられていましたが、他にもいくつか特筆すべき特殊能力を持っています。例えば、本来吸血鬼の弱点である「光」を克服していますし、合気鉄扇柔術を達人レベルでマスターしています。

     
 更には数百年に及ぶ戦闘経験の蓄積がある為、これらを総合すると、おそらく彼女に正面から挑んで勝てる者は、世界でも2~3名といった所でしょうか。まあ、現在はナギにかけられた呪いにより魔力を封じられているので、事情はかなり違っていますが、本来なら「魔王」とよんでも差し支えない存在だと言えるでしょう。


 今度はエヴァというキャラクターについて語っていきましょう。
 今日のネギま!の隆盛を語る上では、エヴァの存在は切っても切れないものだと思います。事実、「ネギま!はエヴァンジェリン編(3巻)から面白くなった」という認識の人も少なくないようですし、私もそれには同感です。
 しかし、私のエヴァに対する第一印象は、当然の如く「ハーマイオニー・グレンジャー?」でした(笑)。まあ、今ではかなりイメージが変わったので、そんな事を言う人はもうほとんどいないでしょうけど、当初はそういうイメージであった為に、ある種のネタキャラとして認識していたように思います。
 だからこそ、エヴァが吸血鬼であり、ネギと敵対するという事を知った時には完全に虚をつかれました(てっきりザジがそうなのかと……)。そしてエヴァに対して悪役キャラという認識が生まれた訳ですが、その認識もすぐに変わる事になります。
 それは、22時間目のこのシーンです。

     
 普段の尊大な態度から一変して、この慌てふためく様を見て私は可愛いと思ってしまった訳です。今で言う「ギャップ萌え」というやつですかね。エヴァが私の中で萌えキャラに昇格した瞬間でした。
 他にも、この異様に可愛い寝顔にもやられております。

     
 これもまたギャップ萌えと言えるでしょう。ともかく、これ以降は割と好きなキャラとして注目していたのですが、まだこの時点では、たまにネギと敵対したり、手を貸したりするような、いわゆるライバルキャラだと認識していました。
 それがまさかネギの師匠になるとは思いもよらず、7巻では驚きました(3巻の巻末に「師匠」と書かれていたのに……(^^;))。しかもこれが意外とはまり役でまた驚き。指導方針はかなり厳しくはありますが、その方向性はかなり真っ当であるように見えます。実は教職は結構天職なのではないでしょうか。子ども先生という前例も出来ましたし、次年度から魔法先生にクラスチェンジしてもいいのでは?

     
     まあ、たまにこんな問題発言もしますが(笑)。
 でも、これもわざと悪ぶっているように見えます。他にも自らを「悪者」にしようという自虐的な言動が多いですよね。おそらく、過去に犯してしまった罪に対する自責の念から、「自分は悪の魔法使いとして倒されるのが相応」と考えているのでしょう。これはある種の自殺願望だといえます。実際、過去にエヴァが自殺を図ったのではないかと思わせる描写もありますし。

     
 このシーンはエヴァが飛び降りたところをナギに救われたようにも解釈できます(あくまで可能性に過ぎませんが)。普通ならエヴァは飛び降りたくらいでは死ねませんが、この崖の下に海や河があった場合はどうでしょう。彼女は泳げませんから、半永久的に溺死状態となって、実質的な死を手に入れられるかもしれません。
 まあ、ナギとの出会い以降は、エヴァの心にもかなりの変化が生じていると思いますが、彼女の心の奥底に少なからず後ろ向きな思考を引きずっているのは、自らを頑なに「悪」に見せようとする言動から見ても間違いないでしょう。
 発想を飛躍させるのならば、エヴァがネギを育てているのは、いずれ自らを倒させる為であり、場合によっては彼に再び敵対する事も有り得るかもしれません。
 そんな事にならないようにする為にも、かつてナギがそうしたように、エヴァを光の側に引っ張ってやる必要があるのでしょうな。そして、その役目を担いそうなのが明日菜じゃないかと。109時間目や、110時間目におけるエヴァとのやりとりを見ているとそう思えます。特に頭を撫でられてからは、エヴァのガードも甘くなっているように見えるので(ナギとかを連想させるのかも)、根気よく引っ張っていればいつかはエヴァも折れるかもしれません。
 エヴァ自身も昔から比べたら性格も丸くなってきているようですし、いずれは「悪い魔法使い」を卒業して貰いたいものです。



 ……えーと、ちゃんとまとまっているでしょうか?(;´・ω・`) エヴァは情報量が多い所為か、今回は今までで一番難しかったです。事実、執筆時間もこれまでで最長……(7時間くらい)。正直、まとめきれているかどうかまだ不安を残していますが、疲れたので今回はこの辺で……(;´Д`)。次回は「大河内アキラ」の予定です。
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ネギま!キャラクター大辞典 第12回

2006年10月01日 17時18分13秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 昨日から引き続き「うたわれるものラジオ」難民となっている江戸です。今日もアクセスてできねー……_| ̄|○。


 え~、1日ぶりのネギま!キャラクター大辞典です。2日連続は初めてですな。さて、今回はこの人。

     
     ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・へルマン 伯爵

 ヘルマンは何者かに麻帆良学園の調査を依頼されて学園に訪れました。その背後関係には、フェイト等の繋がりが予想されます。ただ、その性質は意外と紳士的で、絶対的な「悪」というほどの存在には見えません。が、目的のためなら相手に対して容赦のない攻撃を加える冷酷な面も持ち合わせています。まあ、彼の正体を考えると、それも当然と言えます。

     
 その正体は、かつてネギの故郷を滅ぼした悪魔の1人でした。強力な石化攻撃によって村人の多くを石化させており、ネギにとっては仇とも呼べる存在です。
 ネギは小太郎達と協力して、辛くもヘルマンを撃退していますが、実はヘルマンが本気でネギを倒そうとしていた場合、勝てなかった可能性がかなり高かったと思われます。これはネギ自身も「本気で戦っているようには見えませんでした」と言っていますし、事実そうだったのでしょう。ヘルマンの役目は、ネギと明日菜の脅威度を計る事で、倒す事ではなかったのですから、本気で戦う必要はなかったのです。実際、ヘルマンは、最も能力を発揮できるであろう、本来の姿でほとんど戦っていません。また、彼の石化能力も、相手を殺さない為の、彼なりの優しさのようにも思えます。もしかすると、元々戦いを好まない性質なのかも知れません。

 それ以前に、そもそも学園内に張られている結界内では、高位の魔物・妖怪の類は動けません。この結界の仕組みを分かり易く例えるのならば、「結界内に網目状にセンサーが張り巡らされており、それに巨大な魔力(あるいは魔物が発する特有の妖気や瘴気?)を持つ者が触れた場合、魔力を封印されるような仕組みになっている」という感じでしょうか? ただし「ある一定の魔力量以下の者は、その網目状のセンサーを反応させることなくくぐり抜けられる」という事になっているのでしょう。そうでなければ、ネギを始めとする魔法使い達も魔力を封じられてしまう事になるでしょうから。
 おそらく、ヘルマンはその穴を抜けるために、自らの能力にかなりの制限を加えていたものと思われます。だからこそ、その能力の低下を補うために、明日菜の魔法無効化能力を逆用するという手段を用いたのでしょう(もちろん、無効化能力の調査の目的もあったでしょうが)。それ故に、条件が違ってていれば、ネギ達はどうあがいても勝てなかった可能性が高い訳です。

 実際の所、悪魔で爵位を持つ者はかなり上級とされています。ヘルマンが名乗っている「伯爵」を悪魔の階級にそのまま当てはめると、その位はかなり高くなります。書物によっては『アスタロト』という魔王クラスの存在を擁する公爵よりも更に上位とされる場合もあるほどです。その辺を考えると弱いはずはありません。
 ただ、ヘルマン自ら「没落貴族」と名乗っている事から、何らかの理由で、元々能力が極端に弱められていた可能性もあるのかもしれません。

 さて、ヘルマンは消える寸前に、ネギへ「トドメを刺さなくていいのかね?」と聞いています。その時のネギの答えを聞いて彼は微妙な表情をしていますね。

     
 これについては、「復讐に狂うような相手ならむしろ御しやすい。仲間に引き入れる事も可能」という風にヘルマンは考えていたのかもしれません。例え相手が悪であれ、その存在を完全に消滅させるような行為は、人間で言えば殺人のようなものですからね。それを安易に行ってしまっては、その者の心には大きな闇が生じかねません。ヘルマンにとって、これはネギを堕落させる為の攻撃だったのだと思います。
 しかし、それをあっさりと拒絶されてしまい、ヘルマンは完全に負けを認めたのでしょう。だからこそ、石化された人々を救うためのヒントをネギに与えたのではないでしょうか。

 今後、ヘルマンの登場はおそらく無いと思われますが、個人的には結構良いキャラだと思うので、仮に登場した場合は、ヒーロー物の再生怪人のようなザコ扱いは勘弁してもらいたいと思います。


 それでは今回はここまで。次回は「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」の予定です。
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