ども、今日は旧スクエア系の同人CDばかりを聴いていた江戸です。元々『ファイナルファンタジー』、『ロマンシング サ・ガ』、『聖剣伝説』等の音楽が好きなのですが、同人の分野ではそれらの音楽をアレンジしたCDが未だに多くて嬉しい限りです(それに反して現スクエニゲームの音楽はさほど好きではない……)。中にはオリジナル以上かと思えるほどの良アレンジをしているサークルもありますし、何よりも値段が安いというのが強味ですなぁ。
逆に言えば正規のCDは高すぎる……(ボソっ)。
むう、なんだか新しいのを買いに行きたくなってしまったわ……。
さて、今日はネギま!キャラクター大辞典の第64回目をいってみましょうか。今回はこの人~。
雪 広 あやか
この人を語る上で欠かせない要素は「委員長キャラ」という事ですかね。どうやら初等部の頃からクラス委員長職についている事が多いようで、クラスメイトや
ネギからは「いいんちょ」、もしくは「いんちょ」とあだ名で呼ばれています。名前で呼んでいるのはほぼ
千鶴くらい。
そして、もう一つ欠かせない要素は「お嬢様キャラ」。雪広財閥の次女で、大抵の問題はお金で片付けてしまえるだけの経済力を持っています。まあ、本人は金の力に物を言わせて我を通す事を嫌ってはいるようですが……(ただしネギに関することについては例外)。
さて、あやかは今でこそネギま!という作品に馴染んでいますが、連載開始直後は、それまでの赤松作品にはいないタイプのキャラだったので、かなり違和感があった事を覚えています。
それに、まるでOLのような中学生らしからぬ風貌の所為で、あまり可愛いとも言い難かったですし、私にとってのあやかは特別好きなキャラではありませんでした(個人の好みの問題ではありますが)。
そもそも、お嬢様で優等生タイプのキャラは、主人公のライバル役等、嫌われ役を演じる場合が多いですよね。事実、初期設定においてあやかは悪役だったようです。結局「悪役」という要素は無くなりましたが、それでも優等生だというだけで、妬みやひがみの対象となる事はよくある訳で。
実際のところ、成績は学年トップクラスですし、スポーツも万能ですから、初期段階における雪広あやかという存在は他者から嫌われる要素を多分に備えていたと思います(もっともあやかのキャラクターを良く知れば、その高い能力も絶え間ない努力の賜物なのではないかと推測出来ますし、嫉妬などの負の感情を抱くのは筋違いだという事も分かるでしょうが)。
しかし、あやかは嫌われ役にはならなかった。むしろ、現在のあやかは非常に愛されるキャラクターへと成長しています。その要因はいくつかあると思いますが、特に大きいのは、こう言っちゃ何ですが
「バカ」なところでしょうかね(笑)。ファンの中には、あやかをバカレンジャーのメンバーとして頭数に数えている人もいるとか(バカホワイトもしくはバカゴールドだそうで)。
確かに文武両道・才色兼備なあやかですが、それらとは違うベクトルで何かが決定的に抜けているのですよね。その片鱗は割と初期の頃からありましたが、どちらかというと「ショタコン」という彼女を語る上では欠かせない特徴で隠されていたと思います。
しかし、修学旅行編に入るとそれが明確に表れてきました。
その一例がこのシーン。私があやかを好きになる切っ掛けとなったシーンでもあります。
とにかく、大技で敵を格好良く撃破しておきながら、その直後には巨大招き猫によってあえなく圧殺されてしまうという、この間抜けな姿が最高です(笑)。この能力はあるのに、完璧に事を運べない詰めの甘さが人間的な魅力に繋がっていると思います。やはり完璧にしか見えない人間よりも、何処か欠点がある人間の方が親しみがありますよね。
また、あやかに頼りない部分があるからこそ、他のクラスメイト達の間にも協力して彼女をフォローしてあげようという空気が出来上がっているように感じます。結果的にとはいえ、あやかがクラスをまとめるために小さくはない働きをしている事は間違いないでしょう。
いやまあ、多少抜けた所はあっても、普段のあやかが頼れるクラス委員長である事も事実ではあるんでしょうけどね。
少なくとも、
ザジと言葉を用いずにここまでのコミュニケーションがとれるのは、今のところあやかだけでしょうし、やっぱり有能な事は有能なのでしょう(何か紙一重な物を感じますが)。
しかしそれでも……、
もう
「バカな子ほど可愛い」の一言に尽きるというか(笑)。このバカっぽさはどうにも憎めませんね(笑)。
ただ、そう感じるのもあやかがネギま!という作品において、もしかしたら一番かもしれないほどの善良な性格を持っているという事が大きいのではないかと思います。
往々にしてただバカなだけのキャラだと鬱陶しく感じる場合も多いのですが、あやかはその性格の良さが加わる事によってプラスに働いていると思うのです。
恋のライバルとなり得る相手に対しても悪感情を抱かずに正面から正々堂々と接しますし、仮にそのライバルが何かに困っていたとしても、そこに付け込む事を良しとせず、むしろ助けようとしたり……。いい人過ぎる……(;´д⊂)。
あと、お嬢様育ちで世間知らずな所があるのか、あまり物事に偏見等が無い事も好印象。
コスプレのようなオタク趣味でさえも馬鹿にする事なく、普通に受け入れていますし、他人の迷惑にならない範囲でなら大抵の事は許容してしまう懐の広さがあるようです。だからこそ一般庶民の級友ともわだかまり無く付き合えるのでしょう。
ともかく、両親や周囲の人間による育て方がかなり良かった事が窺えます。まあ、。アニメ二期の
まき絵弄りによって多少は評価を落とした事もありましたが、原作のあやかの善良さは万人が認める所でしょうし、彼女の事を嫌いだという人は少数派なのではないかと思った次第。
ただ、その善良な性格とバカっぽさが原因で、イマイチ物語の核心部分に踏み込めていないというのも事実です。
学園祭編において、
千雨とともに電脳世界へ入り込んで戦うという不思議な体験をしているにも関わらず、バカ故に魔法の存在を疑う事が出来ませんでしたし、現在進行中の夏休み編でも律儀に
明日菜との約束を守った所為で、魔法世界へも行けず出番が激減しています。
明日菜の親友という重要な立ち位置の割には何かと損な役回りですねぇ……。そういえば、アニメ第1期における集団仮契約の時も、一人だけ特殊能力が明かされなかったような……つдT)。
でも、魔法バレして仮契約すれば即戦力としての活躍は期待できそうなんですけどね。
実際、
エヴァンジェリンの修行を受けて相当強くなった筈の明日菜に一撃を入れる事が出来たくらいですから、初期の
古菲くらいならば、勝てないまでもそこそこ良い勝負が出来るだけの実力がありそうですな……。
おそらく富豪の令嬢であるが故に護身術として習ったであろう合気柔術ですが、既に達人の域に入っている事でしょう。というか「雪広あやか流」と名乗っているくらいですから、既に道場から独立して師範の位を得ている可能性もあるのかも。
まあ、だからこそ逆に、魔法バレはいつでも良いという風に考える事も出来ますが。実際、他の一般生徒よりも圧倒的に修行期間が短くて済みますから、急ぐ必要は無いという訳です。
そもそも本当に魔法バレする事があやかにとって良い事なのかはよく分かりません。出番は多くなかったとしても、平和な日常の中にいる方が似合うキャラというのは確実にいるでしょうし、あやかも戦いの場からから帰って来たネギや明日菜達を向かい入れる役割の方があっているようにも感じます。でも、活躍している姿もやっぱりみたいですしねぇ……。今後の動向が気になる所です。
最後にあやかといえばショタコン、ショタコンと言えばあやかです。
小さな男の子に目が無く、現在はネギにご執心の様子。ただ、作中においてはあやかよりもネギに対して積極的なアプローチをするキャラが増えてきた昨今、彼女がショタコンだというイメージは少々薄れてきているのかもしれません。
実際の所、あやかは割と理性的にネギに接しており、まき絵達が行うセクハラ紛いの行為にはほとんど加わらない事から、ショタコンはショタコンでも、それは普通の子ども好きに近い性質の物ではないかと思える事も
たまにあります(大部分はやはり真性っぽいが)。
やはり弟を死産で亡くしている事から、ネギの事を純粋に弟のような存在として可愛がっている部分もあるのでしょうねぇ。
なお、ショタコンではあっても、
小太郎のようなタイプはあまりお好みではないご様子。
どうやらよくケンカをしているようです。ですが、こちらの方がある意味普通の姉弟っぽいですし、初期のネギと明日菜の関係とも似ているので、もしかしたらとネギとのそれ以上に強い信頼関係を築けそうな気もします。今後二人の関係がどうなっていくのかが気になる所です。
しかし、現状では小太郎も
夏美に持って行かれる可能性が高くなってきました。何処までも報われないキャラなのだろうか……つдT)。
でも、最終的には幸せになって貰いたい……そんな事を願わずにはいられないキャラですね。
じゃ、今日はここまで。次回は『四葉五月』の予定です。