江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

サムライスピリッツの思い出。

2011年08月28日 22時40分36秒 | 漫画レビュー
 ども、昨晩は『まよチキ!』を観ていた江戸です。……アレ? 1話分エピソードがとんでる……?(→先週分の録画でテロップを確認) グハァァ……!! 先週で放送が休みだった分は木曜深夜に放送していたのか……! うう……放送時間を変更するなら、せめて同じ日にしてくれよ……。実際、『アイドルマスター』はそうしていたのに、何故普段はアニメの放送が無い木曜日に……。完全に盲点だった……orz。
 あと、今日の『青の祓魔師』も気が付いたら残り10分だったぜ……。TBS系列はアニメの放送時間の変更が多すぎるから困る……。



 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。


 今回の題材はSNKの格闘ゲーム『SAMURAI SPIRITS』。私が好きだったゲームの中でも、おそらく1~2を争うほど入れ込んだ作品ですね。侍や忍者などが斬り合うゲームでダメージ設定がかなり大味なのですが(一撃でゲージの3分の2くらい持っていったり)、だからこそ一瞬の攻防で大逆転が有り得るという緊張感が良かったのです。
 とにかく、近所の生協に置いてあった筐体はCPU戦の設定が最高のレベル8で、下手をすると数秒で敗北するほど凶悪な仕様でしたが、それでも4人抜き出来るようになるくらいにはやり込みましたね(結果的に1万円くらいつぎ込んだが……)。更に、この作品のためだけに当時4万円くらいしたネオジオCDのハードを購入してしまったほどです。
 ちなみに、よく使用していたキャラはナコルルや服部半蔵。特に半蔵のモズ落としが決まった時の爽快感がハンパ無くて大好きでした。


 で、今回紹介するのがこの『SAMURAI SPIRITS』のコミカライズ作品。


●SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄行(しろー大野)

     
 原作が格闘ゲームなので、当然そこにはストーリーらしいストーリーは無い訳で、事実上作者によるオリジナルストーリーと言って良い物になっています。でも、原作の雰囲気は上手く再現されていますね。ボスキャラに相当する存在も主人公である覇王丸の2Pキャラって感じなのがゲームらしくて良いです。

 ただ、原作のラスボスである天草四郎時貞とのバトルは無く、ストーリーとしては完結していません。たぶんゲーム未プレイの読者の為に、技とかのネタバレを防止する為の配慮なのでしょうね。

 ちなみに、天草四郎は歴史上の人物よりも映画『魔界転生』の方が直接のモデルだと思いますが、原作小説ではあれほどの重要キャラではなく、物語の中盤で倒されて消えてしまう存在です。
 しかし、ゲームでの強さは鬼神の如し。ぶっちゃけ、まともに戦って勝った事は殆ど無かったような……。いつも投げハメ技か時間切れでの勝利を狙っていました。

 なお、天草四郎との結着がつかないのは以下の作品でも同様です。


●SAMURAI SPIRITS(内藤泰弘)

     
 『トライガン・マキシマム』等で著名な作者によるコミカライズです。この作者はグロくてえげつない描写をたまに描く事がありますが、私が知る限りではこの作品が一番キツイと思う。特にナコルルの里が壊滅するシーンが『ベルセルク』の「蝕」とまではいかないまでも、かなりの惨状で……。掲載誌が今は亡き『ファミリーコンピューターMagazine』で低年齢層も読んでいる事を考えると、この作品でトラウマ作った子もいるのではなかろうか……。

 また、この作品はしろー大野版よりもオリジナル展開となっており、敵キャラの多くがこの作品独自のオリジナルキャラとなっています。基本的にゲームの登場キャラは「仲間」という扱いですね。


 そして、ゲームの続編となる『真SAMURAI SPIRITS』。これも私が好きなゲームです。というか、私が好きだった『SAMURAI SPIRITS』シリーズはここまでだったというか。後のシリーズはなんか微妙なんだよなぁ……。
 なお、使用キャラは前作の二人に追加して、チャムチャムと牙神幻十郎。チャムチャムの飛びつき引っ掻きは使い勝手が良かったなぁ(相手にしてみれば相当ウザかっただろうけど)。あと、幻十郎は声が好きすぎる。「光翼刃」や「五光斬」のヴォイスが渋いんだわ(でも、後のシリーズだとなんか違うので残念)。


●真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変(しろー大野)

    
 前作からの直接の続編。なので、既に天草四郎時貞は倒した後という設定ですが、彼が復活するという展開もあるので、前作で描かれなかったラストバトルの再現と言える物が描かれています。しかも、天草四郎が改心しているので、その散り際が異様にカッコイイという……(あと、不知火幻庵のコミカルなキャラづけも好き)。

 また、今作ではラスボスの羅将神ミヅキとのバトルも描かれているため、物語もしっかりと結着しているので、前作以上の良作となっています(ただ、前作と合わせても未登場キャラはかなりいるので、それらのキャラのファンにとっては不満かも)。

 ところで、本作のラスボスである羅将神ミヅキは、ネット上では「強いラスボス」として話題に挙がっているのを見かけるような気がするのだけど、この人は「魔界転生(地面潜り込みワープ)」の直後が隙だらけなので簡単に投げ技が入りますよ?(たまにジャンプ攻撃をしてくるけど) あと、アースクエイクを使えば、しゃがみ大斬りを使っているだけでもほぼ無傷で倒せたような……。勿論、CPU戦のレベル設定にもよりますけどね。いずれにしても、前作の天草から比べたら難易度はかなり下がっているように感じる。


 他にもアンソロジー本や4コマ本も沢山あったのだけど、今は全くも残っていませんねぇ……。1冊くらい残しておけばよかったかしら……。




 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン。

2011年08月23日 21時18分31秒 | ゴジラ
 ども、タコの刺身を食べていた江戸です。で、吸盤がちょっとだけ皿に触れただけでもくっついて吹いた。これは活きがいい……のか? でも味はいいんだけど、身が固くて噛み切れ無ぇ……。北海道近海で取れるのは無駄にデカイしなぁ……。



 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、久々に昔の『ゴジラ』映画について語ってみましょうか。


●地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

     
 もしかしたら、私が初めて観た『ゴジラ』映画かもしれない作品。少なくとも、私が物心がついたばかりの頃にテレビで観た事があるというのは事実で、思い出深い作品ではありますね。

 それに新怪獣のガイガンも結構好きです。サイボーグ怪獣という設定が燃えますな。で、ウロコや背びれの形状から、「実はキングギドラの近似種なのでは?」という説もありますよね。実際、このガイガンと同時に登場するのがそのキングギドラだったりする辺り、全くの無関係では無いのかも知れません。そういえばこのコンビは『ファイナルウォーズ』の敵コンビでもあります。そういう意味では、『ファイナルウォーズ』の原点の一つと言える作品なのかも。

 ただ、今となってはシリーズ中でも特別好きな作品という訳ではありません。もう何度も言っているけど、個人的には宇宙人が出て来るタイプの作品はあまり好きではないのですよね。どうしても本来は主役である筈の怪獣よりも「人間対宇宙人」という構図の方が強調されがちなので。まあ、この作品の場合は、そもそもの上映時間が短いので、人間パートの長さもそれほど気にはなりませんが……。

 つか、相変わらず宇宙人側の詰めが甘いというか。圧倒的な科学力でゴジラを瀕死寸前まで追い詰めておきながら、穴だらけの計画の隙を人間に突かれて自滅といういつものパターン。本当に頭がいいのか、お前ら……という感想が出てくる。

 あと、低予算の所為か、過去のシリーズの映像を流用しており、昼間のシーンが突然夜になったりする等の矛盾もみられます(一応不自然に見えないように映像を加工したらしいのだけど、焼け石に水レベル)。他にもゴジラの顔が違うとか、その辺のこだわりの無さは逆に凄いと思えてくる……。

 更に、ゴジラとアンギラスが漫画のようにフキダシで会話している場面もあります。これらを一般の大人が普通に楽しむのはちょっと厳しいだろうなぁ……と感じます。まあ、元々子供向け作品なので仕方が無いという部分もあるのでしょうけど、「子供向け」を言い訳にして誤魔化しているような気がしないでもない。

 ただ、作品の内容には当時の時代背景も反映されているので、その辺は興味深く観られるかもしれません。例えば、当時は女性が社会的地位を獲得し始め頃なのか、ヒロインの方が主人公よりも逞しい存在として描かれていたりもします。あと、コンピューターのデータをテープで保存というのも懐かしい。昔のパソコンゲームはカセットテープでロードしたりしていたんだぜ……(当然プレイできるようになるまで10分以上時間がかかる)。

 また、子供向けであるが故に主題歌がやたらとカッコイイ所も評価したい。もう完全に昔の変身ヒーローとかのノリですから。怪獣映画の主題歌といえば、昭和ガメラの「ガメラマーチ」の方が有名だという気もしますが、今作の主題歌「ゴジラマーチ」も良いものです。そういえば、ソノシート(レコード盤の親戚みたいな物)を持っていたっけなぁ。ニコ動辺りにあるらしいので、興味がある人は是非。


 それでは、次回の『ゴジラ対メガロ』に続く。


 じゃ、今日はここまで。
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イースの思い出。

2011年08月17日 20時01分33秒 | 漫画レビュー
 ども、こりゃあ外に出られない……と思った江戸です。夕方の一時期、窓の外を見ると物凄い数の羽虫が……。ちょっとあの中には入って行けないなぁ……と私が怖じ気づく一方で、近所の子供達は虫取り網をを手に走り回っていた……。あれが若さか……!
 そういえば、先日コンビニの前で千匹単位の羽蟻が死んでいたけど、巣の引っ越しの時期だっけか……。



 さて、今日は『週刊少年マガジン』の発売日かと思っていたのですが、お盆休みの関係で入荷していなかったようなので、昔の作品について語ってみたいと思います。


●イース(羽衣 翔)

      
 今や古典RPGの類とも言えるゲームのコミカライズ。なんだかんだでもう15年くらい前の作品か……。

 で、私自身は原作ゲームを『1』と『4』しかプレイした事が無く、内容もかなり忘却の彼方です。むしろ主人公のアドルの女たらしぶりが『ファンロード』で長らくネタにされていた事が思い出深い。まあ、最近のハーレム系ラブコメの主人公から比べたら濡れ衣のレベルなんですがね(笑)。

 ともかく、そんな私から見ても、このコミカライズはかなりの改変が加えられており、一部においては作者のオリジナル作品と言っても過言ではないほど自由にやっていた印象がありますね。実際、原作では妙齢の女性(たぶん)であったサラというキャラが老婆にされたり、逆に老婆キャラだったジェバが若返って、しかも主人公の母親になったり、もう一つ隠された姿を持っていたり……。あと、『ソーサリアン』という別のゲームシリーズのコミカライズのキャラクターがレギュラーで登場していたりもしました。

 そんなやりたい放題の作品ではありましたが、だからこそ面白くもありました。特に過去の回想における魔王ダームとの決戦シーンが熱すぎる。「メテオ」とかの大規模魔法が飛び交うとやはり燃えますなぁ。あと、エンドレス展開とか、微妙に時代を先取りしています。

 そんな訳で、絵柄や作品のノリはちょっと独特ではありますが、ゲームのコミカライズ作品としては名作の部類に入ると思いますよ。

 ところで、この作者は成年向けの同人活動とかもしていますが、私がその事実を知って衝撃を受けた初めての人だったような……。あの当時はまだ、一般向けを描いている人が成人向けをやっているという認識はあまり無かったからなぁ……。今じゃ、もう当たり前の事なので、あの頃は青かったなぁ……と振り返ってみる。



 じゃ、今日はここまで。
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ドラゴンハーフの思い出。

2011年08月10日 22時10分00秒 | 漫画レビュー
 ども、蒸されている江戸です。雨が降った所為で蒸し暑い……。



 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。


●Dragon Half(見田竜介)

     
 この作品は一時期『ドラゴンマガジン』の看板作として扱われていたように思います。少なくとも漫画作品としては一番成功した部類である事は間違いなく、アニメ化やCD化・ゲーム化された事もあります。

 物語としては、人間とドラゴンのハーフの少女が恋をしたり魔王と戦ったりする内容。時折真面目な話にもなったりしまが、基本的にはギャグ要素が多めの印象。とにかく、個性豊かなキャラクターが沢山登場していて楽しい内容でした。個人的には、普段は駄目親父なのに決める時は決めるヒロイン・ミンクの父親が好き。そりゃドラゴンでも惚れるわなぁ。

 あと、ライバルキャラが最強のモンスターの対比として、最弱のモンスターの代名詞であるスライムと人間のハーフ(しかも美少女)というのも面白いですな。

 それと、この作品といえば、最初と最後で絵柄が全く違うという事でも有名ですね。

     
 一巻の時点ではこんな感じ。別人というか、最早種族が違うという印象ですな……。この頃はまだ普通だったのに、どうしてああなった。まあ、最後の方のも個性といえば個性なのでまだ許容範囲なのだけど、さすがに最近の成年漫画ジャンルで描いている絵柄は正直厳しいというか……。


 そして、この作者は他にもこんな作品を描いています。


●黒髪のキャプチュード(見田竜介)

     
 こちらは。『月刊コミックドラゴン』連載で、バトル展開がメインであるために『ドラゴンハーフ』よりもシリアスです。それだけに結構泣ける話もあったりします。こちらでも親父キャラが格好いいなぁ。

 で、この作品はマザーと呼ばれる存在によって全ての人間が生み出されている世界を舞台としており、父親が別宇宙から来た地球人という理由で迫害を受けている少年の物語ですね。「ハーフ」や「復讐」などの要素がちょっと被るので、『ドラゴンハーフ』も一歩間違えればこのような内容にもなり得たと言うか、『ドラゴンハーフ』のシビアな部分を抽出して発展させた物語がこの作品なのかもしれません。そういう意味では『裏ドラゴンハーフ』と言える作品ですな。

 なお、作者はこの作品以降にもいくつか作品を描いていますが、個人的にはあまり受け付けなかったので、単行本は買っていません。




 じゃ、今日はここまで。
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