ども、台風の影響を警戒していた江戸です。まあ、こちらでは幸い思っていたほど雨は降りませんでしたが、道内も場所によっては酷い事になっているなぁ……。早期の復旧を祈る。
さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、最近の戦利品について語ってみましょうか。
●トロール・ハンター
「本当は怖いノルウェーの森」……そんな言葉が似合いそうなノルウェーの疑似ドキュメンタリー映画です(つまり『クローバーフィールド』と同じタイプ)。あ、ジャケットに表記は無いけれどDVDです。
物語は大学の課題でドキュメンタリー映像を作ろうとしていた3人の学生が、熊の密猟者だと疑われる男の追跡調査を始めた事により始まります。調査を進めると、男は熊の密猟者ではなく、政府に雇われて伝説上の生物だと思われていたトロールを狩る仕事をしている事が分かってくるという……。トロールと言えば『ムーミン』のモデルとしても有名ですが、この作品ではどちらかというとゲームなどに登場する怪物のような存在として描かれています。また、種類も豊富に存在し、最後にはジャケットに写っているような60メートル級の大物も登場します。ある意味怪獣映画としても楽しめますよ。
で、映像は終始学生達が撮影したとされるビデオ映像で構成されており、第三者的な視点での映像はありません。それだけに臨場感はなかなかの物です。しかし、ホラー映画と呼べるほど怖いとは個人的には感じませんでした(グリズリースーツみたいな鎧を着てトロールに接触するシーンとかはむしろ笑える)。それに「野生動物」としてのトロールの生態を学術的に記録してもいるので、ある種の動物番組のような感覚もあります。実際、トロールが強い紫外線を浴びると石化したり爆発したりする理由にも科学的な理由付けがされています(ただ、キリスト教徒に対して攻撃的になる理由には特に説明もなく、オカルト的な存在である可能性も残されていますが……)。
ともかく、ノルウェーの映画作品を観たのは初めてだったのですが、ストーリーには少々突っ込みどころはあるかもしれないけれど、映像のレベルだけで言えばハリウッド作品と比べてもそんなに遜色が無いように感じました(なお、本作はハリウッドでのリメイクも決定しているようです)。また、DVDの価格も1000円弱でしたし、この価格でこの内容なら充分満足できるレベルだと思います。取りあえず、この手のドキュメンタリー系の作品にありがちな、物語の全体像が見えにくかったり、怪物の姿が断片的にしか映っていないという事はあまり無いと思うので、大暴れするトロールの姿を存分に楽しめると思いますよ。
そういえば、この映画を観てトロールが紫外線で石化するという事を思い出したのですが(あとゲームによっては再生力が強くて不死身に近いというのも)、『ジョジョの奇妙な冒険』の柱の男達も同じような特徴を持っていますよね。もしかしてこの設定はトロールからヒントを得ているのだろうか……。
じゃ、今日はここまで。