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江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

最近の戦利品~剣聖悪役令嬢、異世界から追放される。

2025年01月14日 17時28分07秒 | ラノベ
 ども、江戸です。ようやく3日連続の夜勤終了。しかし生活サイクルが狂ったのか、眠れる時と眠れない時の落差が酷い……。昨晩は1番眠れた日の3分の1くらいしか眠れなかったよ……。


 で、今日は夜勤中に読む為に買った本について語ってみましょうか。


●剣聖悪役令嬢、異世界から追放される~勇者や聖女より皆様のほうが、わたくしの強さをわかっていますわね!~(作・しけもく、イラスト・ゲソきんぐ)

     
 web版の旧題『元剣聖悪役令嬢の異世界無双〜パーティを追放され、気がつけば現代でした。仕方がないのでダンジョン配信でお金を稼ぎつつ、スローライフを目指して頑張りますがもう遅い~』の書籍版ですね。旧題の通り、性悪な聖女によって異世界から追放され、ダンジョンが存在する現代日本で配信者をしながら生活するアーデルハイト公爵令嬢=略して「アデ公」の話。

 さて、このアデ公、戦闘力はおそらく異世界の人間の中でも1~2を争うレベルなのですが、それだけに日本のダンジョンでは生ぬるいようで、剣聖なのに殆ど剣を使いません。
 徒手空拳でゴブリンサッカーをしたり、投擲武器として木魚や蟹やおじさんを投げつけたり、聖女ちゃん(蟹)を爆弾にしたりと、もう無茶苦茶(笑)。まあ、剣を使ったらドラゴンですらオーバーキルなんですけどねぇ……。しかもこの巻の時点では、いくつもある聖剣の内の1本しか使っていないし。

 そんな破天荒なダンジョン攻略も魅力ですが、普段着(ダンジョン攻略時も)ジャージだし、ウィンナーが好きだし、サメ映画も好むし、ネーミングセンス最悪だし、ネットスラングも学習するしで、おおよそ公爵令嬢らしくないところも面白いですねぇ。あと、胸デッッッッッ。初配信のひたすら4時間耐久正拳突きという、通称「乳空手」は最早伝説。

 ともかく、なかな笑える内容となっていますが(たまにバトルは真面目だけど)、この巻の時点ではまだプロローグって感じなので、是非とも続巻が出て欲しいものです。そしてイラスト化されるお肉ちゃんや納豆エルフや運営が見たい……。
 あと、漫画向きだと思うので、是非ともコミカライズ化してほしいですね(追記・挟まっていたチラシを見たら決定していたわ)。



 じゃ、今日はここまで。
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最近の戦利品~幼女になった僕のダンジョン攻略配信。

2024年11月24日 18時05分51秒 | ラノベ
 ども、江戸です。今日は久しぶりに小説本を買ったので、その感想でも。小説本を買ったのは……13年ぶり!? 昔は年間100冊以上は読んでいたんだけどねぇ……。

 で、購入したのはこちら。

●幼女になった僕のダンジョン攻略配信~TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話(あずももも、イラスト・サクマ伺貴)

     
 原題『TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~レンジャースキルで「ヘッドショット系幼女」って呼ばれたりダンジョンの秘密に囚われたりする配信~』。

 web版は割と最初の頃から読んでいました。タイトル通りの内容ですが、より詳しく書くと「現代日本にダンジョンが出現した世界観が舞台で、そのダンジョンの不思議な力で幼女の姿になった成人男性のハルが、ひっそりとダンジョンで狩りをして生計を立てていたところ、超不幸体質のるるという有名配信者の危機を救ったことを切っ掛けにして、その不幸が伝染してトラブルが連続。結果的にその存在が世間に知られていく……」という話。超人的な能力と可愛らしさによって、視聴者の常識や性癖が破壊されて困惑しているノリが好きです。

 まあ、購入を決断させたのは、作者の存在によるところも大きいですが。この御方、小説・イラスト・動画を物理的に可能なのか?と思えるほどのペースで毎日のように投稿していて、泳ぐのを辞めたら死ぬサメのような途切れの無い創作活動をしていましたからねぇ……。さすがにドクターストップがかかってからは、その頻度が少し減ったとは言え、それでもまだまだ投稿量は多く、これだけ頑張っている人には報われて欲しいな……と思ったので。勿論作品自体も好きですがね。

 書籍番の内容については、web版と大筋は同じですが、細かいところでブラッシュアップされている感じかな? その他には描き下ろしの短編が3本収録さています。あと、当然挿絵もありますが、これで1番の恩恵を受けているのは九島さんな気がする。口絵の単独絵がめっちゃ美少女だよ、くしまさぁん! でも、個人的には眼鏡も似合うと思うんでかけてほしい。

 あと、この巻ではまだノーネームちゃんは「呪い様」としてしか登場していないけど、彼女の言葉が配信のコメント欄に混じるようになってからが本番な所もあるので、是非とも2巻を出して欲しいですねぇ……。そして巻を重ねていけば、いずれはノーネームちゃんも挿絵になれるはずなので、それを想像したら今から興奮しししししししししし(ないないされました)。

 そして可能ならば、本作の外伝とも言える『ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。』も書籍化してほしい。サキュバス化した女装ショタの挿絵が現実になるのならば、こんなに嬉しいことはない。



 じゃ、今日はここまで。
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最近の戦利品-涼宮ハルヒの驚愕。

2011年06月08日 23時43分18秒 | ラノベ
 ども、時間があまり無い江戸です。ちょっと別の作業をやっていたら、あと1時間半くらいで今日が終わってしまうという時間帯に……。ここからブログの記事を書いてちゃんと間に合うかはちょっとしたタイムアタックだなぁ……。


 さて、今日は『週間少年マガジン』の発売日だったのですが、ネギま!とかが休載なので買っていません。そんな訳で最近の戦利品について語ってみたいと思います。なお、ネタバレがあると思うので、それが嫌な人はスルー推奨。


●涼宮ハルヒの驚愕 前・後 初回限定版(谷川 流)

     

     
 『ハルヒシリーズ』の4年ぶりとなる新刊ですね。そして私自身も数年ぶりに読むラノベという事になります。最近は視力低下の所為で、細かい文字を読むのがツライ……orz。

 なんにしても、『涼宮ハルヒの分裂』の続編にもかかわらず、出版されるまでに4年もかかったというのも予想外ですが(理由は後書きに書かれていますが「……鬱病?」と思われても仕方が無い事書いてあるな)、前後編の大ボリュームになったのも予想外、そして更に新キャラもいてこれも予想外と、色々と驚かされました。

 とはいえ、基本的には今まで通りの作品のノリではありますよね。個人的には「感動した!」と、声を大にして言えるほど感銘を受けたりする事も無く、実はシリーズを通して結構地味な内容だとは思っているのですが、それでも堅実な作りの作品ではあると思います。ある意味尖った所がないからこそ幅広い層に受け入れられたというのもあるような気がしますねぇ(当然アニメの影響が大きすぎるとは思いますが)。


 それでは内容について普通に感想文を書こうとするとやたらと時間がかかると思うので、今回は登場キャラを足掛かりにしてあれこれと語ってみたいと思います。

●キョン-独特の語りは健在。というか、相変わらず高校生レベルの語彙力じゃないよ……。

●涼宮ハルヒ-今回も蚊帳の外……かと思いきや、全ては彼女の手の平の上で動いていたのか……。無意識レベルでこの危機回避能力とは……。

●長門有希-今回はあまり見せ場は無かったですねぇ……。まあ、口絵のSD絵は可愛かったけれど。竹馬を知らないみたいだけど、すぐに曲乗りとか出来るようになるのだろうな……。

●朝比奈みくる-久々に大きい方が出てきましたね。まあ、小さい方は殆ど活躍無しだけど。

●古泉一樹-何気に大物である可能性が急浮上。この人、その内に政界とかに進出しても上手くやりそうだな……(ただし、あくまで秘書等の裏方を演じつつ実権を握る感じで)。

●鶴屋さん-天才って如何ほどのレベルなのだろう……。

●谷口-何気に『消失』の時期に、キョンの気苦労を減らす為の大きな働きをしていたのだな……。でも、さすがに例の彼女があの人だと判明した時には衝撃を受けたわ(笑)。

●国木田-段々一般人とは言い難くなってきたなぁ……。

●朝倉涼子-まさかの復活。出番は多くないけれど、別にまた消滅した訳でもないようなので、再登場に期待できそう。

●喜緑江美里-「おもしろい冗談だわ………とても」という台詞をこの人が発した物だとしたら、この人はこの人でなんか怖いな……。

●キョンの妹-何故「タッコング」!?(笑) マニアックな趣味だな……。

●佐々木-終盤の核心部分でハブられたのは痛いな……。だが、中学時代に雨に濡れての透けブラはナイス。あと、小学生の時にハルヒと接触していたというのは意外ですなぁ。そして家庭の事情で名字が変わっているらしいけれど、旧姓にはとんでもない伏線があったりして……。

●橘京子-完全に萌えキャラ要員。二次創作のSSでは、しばしばキョン妹と同レベルの天真爛漫さで書かれている事が多いけれど、その理由が良く分かった。きょこたん可愛いよきょこたん。

●藤原-まさかの弟設定。でも似てないなぁ……。

●周防九曜-何気にドジっ娘属性持ちのようで。しかも、普通に喋ったり、笑ったりと、予想外の一面を沢山見せてくれました。猫が好きなのか……。

●渡橋泰水-まさかの新キャラ、そして幻のSOS団新メンバー。実は暫く姿を見せていなかった神人の化身なのではないかと思う。彼女が消えた後に神人が現れて明確な意志を持ってキョンとハルヒを助けているし。とにかく再登場に期待したい所だけど、設定上レギュラー化は難しそうだなぁ……。

 あと、ハカセくんの父親らしき人も登場していましたよね。中流階級から歴史に名を残す偉人が輩出されるとは夢のある話ですな。


 次に限定版特性小冊子の話とか。

     
 「フルカラー64P」という事で、もっとイラストとかが掲載されているのかと思ったのだけど、30Pくらいは描き下ろしの短編小説だったので期待していた程ではなかった。まあ、短編は短編で、中学時代の佐々木が可愛いから価値はあるのだけれどね。

 あと、いとうのいぢのイラストやラフ設定画、表紙案などが掲載されているので、その辺は興味深かったですね。また、作業部屋の写真とかもありますが、本棚の中には『ワンピース』の隣に3冊だけ『学園アリス』があったりと、妙な取り合わせだなぁ……と思った。

 他にもぷよとツガノガクのゲスト原稿もありますが、ツガノガクは連載でもこれくらい本気出せよ……とオモタ。ただ、描かれているのがハルヒなのか、それとも佐々木なのか、それがイマイチ特定できないのですが……(笑)。前髪の形だけを見ると佐々木の方が近いんだよなぁ……。

 そして、後書きでは今後の展開として短編集みたいなのを考えているという感じの事が書かれていますが、次の新刊はいつごろになるのでしょうねぇ……? また数年後とかいうのは勘弁して貰いたい物だけど……。いや、間にアニメ三期とかを挟んで貰えれば、何年かは待てるとは思いますがね。とにかく次の展開に期待したい。



 じゃ、今日はここまで。なんとか間に合ったぜぇ……。
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小説ウィザードリィ。

2010年04月10日 19時30分08秒 | ラノベ
 ども、やっぱり今月の『ヤングエース』は入手できなかった江戸です。先日は定休日で入荷してるかどうか確認できなかった店に行ってみたけど、やっぱり無かった。『コンプエース』ならあったんだけどなぁ……。まあ、こちらは普段買っていないので、そのまま何も買わずに帰ってきました。



 そんな訳で、今日は雑誌の感想ネタも無いので、ちょっと昔の小説本の話でもしてみましようか。


●隣り合わせの灰と青春(ベニー松山)

     
 もう20年以上昔に出版された『ウィザードリィ』の小説版。このゲームの小説版は数あれど、これは別格の名作だと思います。おそらく、元のゲームをプレイした事が無い人や、あまり小説を読まない人にも楽しめると内容ではないかと。事実、元のゲームや小説にあまり馴染みの無い私の弟が普通に最後まで読み切ったくらいですから。

 いずれにしても、この作品との出会いが無かったら、確実に今の私は存在しないと断言できる作品の一つですね。
 とにかく、元のゲームの「狂王トレボーの命により魔術師ワードナに盗まれたアミュレットを奪還する」という基本設定以外はストーリーらしいストーリーがほぼ皆無な物から、「ここまで素晴らしい物語が構築出来るものなのか!」と深い感銘を受けた物です。そしてそれが作家を志した切っ掛けになったように思います。
 実際、ノートに勝手に漫画化したりもしましたしねぇ……。まあ、第1章まで描いて挫折したけど(笑)。

 何にしても、ゲーム小説の枠に収まりきらないほどの傑作だと思うのだけど、作者のベニー松山の人物像を『ファンロード』誌上で知った時は、作品とのあまりのギャップに衝撃を受けた物です。あの雑誌の中では只の蟹好きの変なフランス人(を装っている)だものなぁ……(^^;)。


 そして、続編。

●風よ。龍に届いているか(ベニー松山)

     
 こちらはファミコン版の『Ⅱ』の小説版ですが、『Ⅲ』の要素も多分に含まれています。実質的に両作品の小説版と言っても良いかもしれません。
 とにかく、プロローグの辺りで語られた『Ⅲ』の設定だけでもかなり燃えた記憶がありますね。実際には簡単な粗筋にしか過ぎないのだけど、それだけでも充分に面白さを感じさせるのだからさすがと言うしかありません。

 そして本編ですが、こちらも元のゲームのシンプルなストーリーに大幅な肉付けが成されており、前作以上の大作になっております。
 まあ、中盤は登山小説という印象が強いのですけどね。ある意味、『ウィザードリィ』の中に別のジャンルの作品が入っていると言ってもいいくらい。でも、普通に面白いから困る(笑)。
 あと、原作ゲームでは石化攻撃以外はさほど脅威ではない地味なモンスターの「ゼノ」が、かなり危険な存在になっていたりもします。

 それはある意味、相当な原作の改編をしているとも言えるのですが、元々物語や設定の細部はプレーヤーそれぞれのイマジネーションに任せている所が多いゲームですから、作品のポテンシャルを充分以上に引き出しているという事なのかもしれません。

 何にしても、こちらも傑作だと思いますので、前作と合わせて是非とも読んで貰いたい作品ですね。まあ、新品で手に入れるのはかなり困難だとは思いますが、古本屋などで見かけた際には手の取って欲しいと思います。



 じゃ、今日はここまで。
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最近の戦利品-ラノベ編。

2008年12月16日 20時25分29秒 | ラノベ
 ども、右肩の骨が固定されていない江戸です。力を入れると、内側に関節のつなぎ目がずれます。これは幼児の頃に脱臼したのが、しっかりはまらないまま現在にいたってしまった所為らしいのですが、筋肉で固定されているのか日常生活には支障がありません。
 でも、変な力の入れ方をするとはずれそうになる事もあります。あと、ボールを投げたりする事が全然駄目でしたね。飛距離が出せないのもそうですが、なによりもコントロールが壊滅的でした。肘だけを使って投げるとそうでもないのだけど、肩を使って投げると明後日の方向に……。たぶん関節がおかしい所為で、普通に投げているつもりでも狂いが生じてしまうのでしょうね……。
 ……そんな事を、親が観ていた『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』の内容を聞いている内に思い出しました。連鎖的に「球技全般が嫌いだった」とか、色々と嫌な事を思い出したぜ……orz。



 さて、今日は最近読んだラノベの感想でも書きましょうか。


●キノの旅ⅩⅡ(時雨沢恵一)

     
 なんだか表紙のキノの顔がほっそりしている事に軽い衝撃を受けた最新刊。まあ、口絵の方を見るとそれほどでも無いのだけど、やはり彼女が確実に成長している事を感じさせます。でも、折り込みのは可愛く描きすぎだ(笑)。

 それにしても、今回のはネタがストレートなのが多いですね。モデルがなんなのか非常に分かり易い。ちょっとモデルとなった人々にこの話を読ませてみたいなぁ……。。

 あと、「日時計の国」はオチがなんとなく読めたけど、ここまで酷い事になるとは思わなかったので吹いた。どんだけ超兵器なんだよ……(;´Д`)。そして、この国のモデルも、いくつか連想する物があるのですが黙っておこうか……(^^;)。

 ところで今回の新刊は、ごく当たり前の事を書いているに過ぎないのではないかと思える部分がありますね。日本人の感覚で読むから奇天烈な内容に感じるのであって、遠い外国ではそんなにおかしな物として感じない価値観の人々もいるような気がする……。むしろおかしいのは日(ry。

 それにしても、最後の方で出てきた少女は、今後どのような形で物語に絡んでくるのでしょうねぇ? もしかして3代目のキノ襲名という事態になったりして……。いやまあ、今のキノが死ぬような事は当分無いはずだけど。まだ「宇宙編」やってないし(笑)。




●ダブルブリッド Drop Blood(中村恵里加)

     
 これまでに書かれていた短編に、後日談などの加筆修正を加えた物ですね。本編完結後ですので、「蛇足」と捉える人もいるでしょうが、個人的には後日談が欲しいと思っていたので嬉しい一冊。

 収録されているエピソードの多くは、メインキャラ(約2名は優樹の小学校時代の同級生)それぞれの何気ない日常で構成されていますが、微妙に加筆されたりして本編のラストを匂わす作りになっています。それだけに、全体的に物悲しい雰囲気を醸し出していますな。
 特に優樹の小学校時代の話は、ノスタルジーな物も想起させて更に感傷的な気分にさせられます。誰にでも「あの時ああしておけば良かった」的な後悔はありますからねぇ……。多くの読者にとって、何かしら心に突き刺さる物があるかもしれません。

 で、肝心の後日談ですが、本編終了直後の太一朗と未知のエピソードがメインとなります。なにせ事件の直後ですから、お互いにまだ心の整理がついていない状態なので、色々と結着がつかない部分もあります。それだけに、もっと未来のエピソードも読んでみたいのですが、どのみち満足はしないのだろうなぁ……という気がします。いや、不満があるという意味ではなく、「もっともっと読みたい」という意味で。

 実際、この作者の文章って、なんとなくもっと読みたくなるのですよね。全てに決着を付けずに、何処か余韻を残す内容だという事もありますが、文章自体が面白いというのも大きいと思います。
 今回も淡々と日常を描いているシーンが多いのですが、それだけでも読めてしまうというのは、やはり作者の筆力のなせる業でしょうか。とりあえず、ドジョウ料理についてやたら詳しく描写しているのは非常に「らしいなぁ……」と思いました。他の作家なら書かないような所に力を入れたりするのは、この作者の特徴の一つだと思いますし、それが楽しいのです。

 ともかく、出来れば早期に新作を読む機会が訪れる事を願いたい物ですな。

 ……どうでもいいけど、後書きで「虎くんとくっついたら、安藤さんは獣姦ですごい変態」みたいな事が書いてあったのには吹いた。読者が思っていてもあえて口にしなかった事を作者が書くなよ(笑)。まあ、個人的には全然有りですがっ!(変態)


 じゃ、今日はここまで。
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ラノベ日記。

2008年07月27日 20時32分10秒 | ラノベ
 ども、C.C.をピザで餌付けしたいと思っていたら、今日の『コードギアス』でその通りの内容になっていて吹いた江戸です。やっぱり考える事はみんな一緒なのか(笑)。

 さて、今日は甥や姪が来ていて色々と余裕が無いので、軽めに更新しておきます。



 今回は最近買ったラノベについいて。ただし、いずれもまだ本文を読んではいませんけど。


●とある魔術の禁書目録⑯(鎌池和馬)

     
 カラーページを見ると、今回はインデックスが多目ですね。でも、モノクロページの挿絵を見るとほとんど姿が見えない。今回も活躍は少ないという事なのだろうか……。彼女がヒロインに返り咲く日は一体いつになるのやら……つдT)。
 あと、巻末の「姫神救済(というか追悼)企画」を見ていると、段々姫神の活躍が見たくなってくる不思議。彼女もヒロインに返り咲く日がくるのだろうか……つдT)。



●メグとセロン③(時雨沢恵一)

     
 正直、同作者の作品で世界観も共有している『アリソン』や『リリアとトレイズ』と比べると、ちょっと地味な印象がある本シリーズ(この3巻ではどうなっているか分かりませんけど)。アリソンやリリアから比べると、ヒロインのキャラがちょっと弱い所為なのかなぁ……と感じます。
 でも、黒星紅白の絵は好きなので、それ目当てで買っていますがね。ジャージいいよジャージ。


●吸血鬼のひめごと③(鈴木鈴)

     
 黒タイツエロイ(いきなり何!?)。それはともかく、今回が最終巻のようですね。意外と短かったなぁ……。でも、これ以上レレナが可哀想な目に遭うのもアレですから、これで良かったのかもしれませんけど。その一方で、もっと続きを読みたかったというのも正直な所ではありますがね。



 じゃ、今日はここまで。
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吸血鬼のラノベ②。

2008年05月25日 20時02分02秒 | ラノベ
 ども、本日二度目の江戸です。……まずは今朝の『プリキュア』について語ろうか?(笑) う~ん、意外と悪くなかったのですが、アニメに芸能人をすぐ出したがるテレビ朝日の姿勢はあまり良いとは思わないなぁ……。実際の所、アニメ・芸能人双方のファンの殆どが喜ばないでしょ、こういうのって? まあ、話題性があると言えばありますが、あんまり良い類の話題ではないような……。なので、あまり多用して欲しくはないなぁ……。



 さて、今日は先日話題にした『吸血鬼のひめごと』の続きを読んだので、それについて語っておきましょう。
 ※勿論ネタバレ要素があるので注意。


     
     吸血鬼のひめごと②(鈴木鈴)

 レレナの膝エロス(*´д`*)ハァハァ。
 それはさておき、内容はいよいよ絶望的になってきました。作者はSじゃないと言っていますが、やっぱりSだと思う(笑)。ともかく、レレナの身はそれほど危険さらされている訳ではないのですが、精神的には彼女にとってこれほどキツイ展開も無いだろう……というのが目白押し。
 この逆境をレレナがどう乗り越えるのか、そもそも乗り越える事が可能なのか、今後が色々と気になりますね。


 あと、この作品を読む上では、やはり前作の『吸血鬼のおしごと』を読んでおいた方がより楽しめるのですが、中でもこれだけは読んでおいた方がいいと思ったのはこれ↓。

     
     吸血鬼のおしごとSP

 短編とイラスト担当の片瀬優本人による短編漫画が収録されております。で、これに収録されているエピソードの中に、『吸血鬼のひめごと②』に直接関わってくる要素があるのですね。これを読んでおくと、レレナが可哀想でより泣けます。つか、作者はやっぱりSだと再確認させられる(笑)。本当は楽しい思い出の筈なのに……つдT)。


 ともかく、はやいところ『ひめごと』の3巻を読みたい物ですな。いつ出るのだろうか……。




 じゃ、今日はここまで。
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ダブルブリッド最終巻。

2008年05月24日 22時11分12秒 | ラノベ
 ども、昼に『ゴジラ対ガイガン』を観ていた江戸です。でも、あまり観た気がしないような……。
 これは同人の作業をしながら観ていた所為もありますが、個人的には宇宙人が絡んでくるゴジラシリーズは、話がだれる傾向にあると感じていて、その所為ではないかと。ストーリーが「人間対怪獣」という構図なら単純明快で分かり易いし、怪獣が主役という印象がつよくなるのですが、そこに宇宙人の要素が加わると「人間対宇宙人」の構図が強くなってしまい、怪獣が脇役になってしまう印象があるのですよね。だから、怪獣目当てで観ている人間は、ストーリーに集中出来なくなってしまうのではないかと。まあ、宇宙人が好きな人にはたまらない内容なのかも知れませんが。
 ただ、この『ゴジラ対ガイガン』は、私がテレビで初めて観たゴジラ映画だったような気がします。作品の内容はかなり子ども向けなのですが、当時の私も子どもだったので、おかげでどっぷりハマってしまったようで。そういう意味では思い出深い作品でもあるのですがね。

 その後、『らき☆すた』の12巻を視聴。1年かかってようやく全巻揃いましたよ。やっぱり1巻に2話収録は正直キツイ……。『ハルヒ』の二期はせめて3話収録にして欲しい……。つか、まだOVAがある罠……(;´Д`)。



 さて、今日はようやく完結した『ダブルブリッド』の最終刊について語っておきましょうか。
 ※結末に関してのネタバレ要素があるので注意。

     
     ダブルブリッドⅩ(中村恵里加)

 2003年末に発売した9巻以降、パッタリと続きが出なくなり、もはや未完もやむなしかと覚悟していたのですが、先日発売された10巻でようやく完結となりました。

 で、早速読んでみたのですが、様々な伏線に対してある程度の答えを出しており、上手くまとめていると思います。まあ、前巻より前の話は大半が既に忘却の彼方なので、もしかしたら回収しきれていない伏線もあるのかもしれませんが、普通に読んでいる分にはちゃんと決着が付いているように感じました。

 それにしても、「作者にとってはハッピーエンド」との事ですが、多くの読者にとってはそうとは言い切れない結末ですね。
 確かに、優樹と太一朗が両者共倒れという最悪の結末にならなかったのは意外でしたし、お互いが心を通じ合わせ、殺し合いではなく寿命によって死に別れたという結末は、ある意味幸福な別れだったと捉える事が出来るのかもしれませんが。

 でも、やっぱり残された者は辛いだろうなぁ……と。これから沢山後悔して苦しむのは間違いないでしょう。しかしそれでも、大切な人の事を思い出したり、今後償いの機会があるだけでも、それは幸せな事なのかなぁ……とも思います。
 死んでいった者も、色々悔いもあっただろうし、これからやりたい事もあったでしょうけど、それでも残り少ない寿命の中で、やるべき事を可能な限り全うして逝けただけでも良かったのかもしれません。普通の人間だって、何も思い残す事無く逝ける事は稀だと思いますしね。

 そう考えると、『ダブルブリッド』の物語は「悲劇」であった事は間違いありませんが、その一言だけで全てを片付けられる物でも無かったように思います。

 個人的には、数年後に太一朗と未知が和解して、家族のような関係を築くことが出来ればいいなぁ……と思っています。
 あと、虎司と安藤は相当な修羅の道を歩む予感。安藤は、この巻で完全に平凡な日常と決別してしまった感じだものなぁ……。将来的には、虎司と一緒に人間社会から姿を消すなんて事も有り得そうだ……。
 ともかく、色々と今後が気になる部分もありますねぇ。やっぱり後日談が欲しいかも……。まあ、それは読者のそれぞれが色々と空想して完結させてくれという事なのでしょうね。




 じゃ、今日はここまで。
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吸血鬼のラノベ。

2008年05月08日 18時51分30秒 | ラノベ
 ども、パソコンの調子が悪くて焦った江戸です。昨日まで普通に出来ていた事が突然出来なくなるこの恐怖!(((( ;゜Д゜))))
 まあ、設定を変えてなんとかしましたが、一体原因はなんだったのやら……。そろそろ寿命が近いのか?



 さて、今日は特にネタが無かったので、最近読んだラノベについて語ってみましょうか。

 まずは、本筋に入る前にある作品に触れておかなければなりません。

     
●吸血鬼のおしごと(鈴木鈴)
 吸血鬼を題材にした作品です。ヒロインのレレナがとある事故を切っ掛けにして半吸血鬼化してしまい、非日常的な生活を送らなければならなくなってしまうというのが序盤のストーリー。
 当初はコメディ色が強かったのですが、途中からはまさに「絶望的」という言葉が似合う、凄まじい展開に。なので、ある意味覚悟を持って読まなければならない作品ではありますね。
 でも、吸血鬼同士のバトル等は上手く描写されているような気もするので、吸血鬼という題材が好きな人にはオススメな作品ではあるかもしれません。ちなみに、全7巻+SP(短編&漫画)。


 で、最近読んだのは、この『吸血鬼のおしごと』の続編にあたる作品です。

     
●吸血鬼のひめごと(鈴木鈴)
 前作の過酷な戦いを生き抜いたレレナのその後が語られています。前作を読んでいる者としては、レレナの「今」と「これから」が気になって、一気に読んでしまいました。前作を読んでいなければならないという前提はあるものの、それなりに面白い内容だったと思います。
 まあ、まだまだ序盤ですので、多少盛り上がりに欠ける部分もあるかもしれませんが、むしろこれからの展開の方が楽しみだったので、2巻目を速攻でネット書店に注文してしまいました。今から届くのが楽しみです。


 あと、別の作品なのですが、もう出ないと思っていた続編にして完結編が数年ぶりに発売されるので、それが非常に楽しみではあります。あと数日で発売なのですが、待ち遠しすぎる……。これについては後日語りたいと思います。



 じゃ、今日はここまで。
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DDD感想日記。

2007年09月07日 21時19分56秒 | ラノベ
 ども、昨日に引き続き身体がだるい江戸です。で、昼寝をしていたら悪夢にうなされました(笑)。
 ブレーキがきかない乗用車に乗せられて、子どもが大量に飛び出してくる道を走行するという夢(一応轢いてはいない)。何このデスゲーム……?(;´Д`) あと、仏壇を掃除していたら心霊現象に襲われる夢とか……(((( ;゜Д゜))))。
 なんだか余計に疲れた……orz。



 さて、今日は特にネタもなかったので、ようやく読み終わった『DDD』について語ってみましょうか。


     
     DDD ②(奈須きのこ)

 え~、最近歳の所為か、小説を読むのが辛くなってきています(目が疲れるので)。しかし、この『DDD』は苦もなく読める……とまでは断言できませんが(ページ数が多いので)、非常に楽しく読める作品ですね。
 まず、元々文章が読みやすいというのが大きい。私は読みにくい文章だと描写の部分を読み飛ばして、セリフだけ読んでいる事が多いのですが、この『DDD』に限ってはほぼ読み飛ばす事も無くスラスラ読めました。
 そしてなによりも、純粋にストーリーが面白いのですよね。一度読み始めると、先の展開が気になって、なかなか止める事が出来ません。それに、今回収録のエピソードの大半は、「野球(というか「野球少年」?)」をテーマとしている訳ですが、正直私は野球には興味がありませんし知識も殆どありません。テレビのナイター中継に至っては憎んでいたとさえ言っても良い!(笑) しかし、そんな私でも問題なく読めるのですよねぇ。本当の良作という物は、そのジャンルに興味がない人間でも楽しめる物だと思います。そういう意味では、間違いなくこの『DDD』は傑作だと言えるでしょう。

 また、前巻はどちらかというと、物語や世界観・設定に重点が置かれていたような印象があるのですが、今回は登場人物の描写に力を入れられていたような印象があります。いや……、と言うか、今回登場した「日守秋星」というキャラクターが強烈なので、そういう印象が強まっているのかもしれませんが。とにかく、彼が登場しているシーンはコメディ色が強まりますよね。芝刈り機との対決には笑った。ある意味空気を支配しているキャラだと思う。
 それと、段々とマトさんが可愛く感じてきた私がいる。いや、リアルでは絶対に近づきたくないタイプなので、遠くから観察するような対象だという事にはかわりがないけど(笑)。でも、傍目に見ている分にはやっぱり萌えキャラだよなぁ。「トマトちゃんアサルトモード」とか、密かに変な名称を付けられて弄られているのは良キャラの証明。あと、タイラント吹いた。『バイオハザード』かよ!(笑)

 ただ、相変わらずエピソード毎に時系列がバラバラなので、物語の全体像はつかみにくいですね。どうやら、今回収録エピソードとは別の時期に色々と事件が起きているようですが、それが今後どのように語れるのかが気になるところ。
 それに日守秋星と日守桜夏の関係が気になりますなぁ。何か関係があるのなら、あのキャラとは物凄い因縁が出来たという事では……。あと、気になると言えば芝刈り機の安否とかー(笑)。なんとなく生きているような気はするんだけど、どうかなぁ……。

 ともかく、1500円という高価ながらも、その辺のライトノベルを買うよりもはるかにお得感がある一冊でした。いや、あくまで私の主観ではありますが、個人的にはオススメですよ。

 さて、本作は全4巻との予定だそうですが、続刊が楽しみです。早く、出ろー(ちよちゃん風に)。


 じゃ、今日はここまで。
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涼宮ハルヒの分裂。

2007年05月19日 18時43分17秒 | ラノベ
 ども、我関せずの姿勢を貫いている江戸です(笑)。まあ、例の事案については前にも一度語っているので、今更語る必要も無いでしょう。むしろ、決まってしまった事はもう嘆いても仕方が無いので、なんとか楽しめるような心構えを作っていきたいとは思っていますけどね。


 さて、今日は今更ですが『涼宮ハルヒの分裂』を読み終えたので、それについてちょろっと語ってみましょうか。

     
     涼宮ハルヒの分裂(谷川 流)

 ようやく各所で見かけるネタバレの内容についていけるようになりました。

 内容については、取りあえずプロローグ長ぇーーーっ!!(笑) ピッタリ100ページまであって吹いた。つか、プロローグに挿絵が二枚も入っているというのも珍しいなぁ。

 それにしても、今回はいきなりキャラが増えたような印象がありますね。まあ、実際には以前から登場していたり、話に関わったりしていたキャラ達が主な訳ですが、それらが一度にレギュラー化(?)するとなんとも賑やかなものです。
 いや、セリフ的には全く賑やかさには影響しない人も約1名いるけど(笑)。でも、九曜と喜緑さんとの対決(?)はちょっと面白かった。何気に喜緑さんは今後重要な役割を演じそうだなぁ。長門がああなってしまった今となっては、味方サイドでは最大戦力となるだろうし。

 ところで九曜って襟のあわせ方から実は男(もしくは両性具有)だという可能性もあるようですが、どうなんだろうねぇ……。まあ、個人的にはそれも有りなんですが(笑)。
 男と言えば、佐々木さんも男っぽい口調ですな。あの容姿からはちょっと想像できない口調ですが、もしも彼女がデレるような事になったらかなりの萌えキャラと化すような……。なんというか、一種のギャップ萌えというやつでしょうかね。……佐々木メインの同人誌ってもう売ってないのかな……(を)。

 まあともかく、物語の方は「α」とか「β」とか複雑な展開を見せているので、これがどういう事なのか、早く続きを読んで確認したいのですが、続編の発売が延期されたんですよねぇ……orz。は、早く続きを……つдT)。


 最後に落書き貼っておく。



 じゃ、今日はここまで。
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DDDの罠。

2007年03月14日 18時09分40秒 | ラノベ
 ども、微妙に熱っぽい江戸です。なんか身体がだるいなぁ~と、思いつつおでこに手を当ててみると微かに熱いような……。やっぱり風邪を引いているのかな? ちょっとお腹の具合も悪いし……。



 さて、今日は奈須きのこの小説『DDD』についての感想等を。
 なお、ネタバレが嫌いな人はこれより先は読まないで下さい。この作品は前情報が無い状態で読んだ方が楽しめると思います。


     
     DDD ①(奈須きのこ)

 先日、札幌に行った際に買ってきたのですが、ようやく読み終わりました。これまで奈須きのこの作品は『空の境界』しか読んだ事は無いのですが、その『空の境界』が結構複雑な話だった記憶があるので(注:内容はほとんど忘れている)、この作品も多少気構えて読み始めました。しかし、意外と文体がコミカルなので「小説としては読みやすい部類かな?」というのが第一印象。
 まあ、中にはかなりエグイ描写もありますし、序盤の段階ではちょっと把握しにくい設定もありますが、比較的スラスラ読める感じですね。

 さて、ここで一つネタバレをしますが、カバーに描かれている人物は「男」です。最初にこの事実を知った時は、かなり虚を突かれた気分になりましたが、しかし、この作品に仕掛けられていた大きな「罠」に比べれば、それは些細な事でした。
 ともかく、多少意表を突くような展開があったものの、それらは既存の作品に使われているものから大きく逸脱した仕掛けではないと思いながら読んでいたのですが……ある時、とんでもないペテンにかけられていた事を思い知らされるのです。 思わず何十ページも前の文章を読み返してしまいましたよ。もう、種を明かされるまで騙されていたという自覚が全く無いという経験は本当に久しぶりです。それくらい綺麗に騙されました。
 いやはや、これは漫画や映画等では絶対真似できない表現手法ですよね。故に、小説でしか味わえない楽しさという物を久々に味わいました。

 そんな訳で、「これは面白いなぁ」と思いながら更に読み進めていたのですが、するともう一度似たような「罠」に引っかかっていた事を知って「また、やられたあぁーっ!?」と驚愕。いや……ここまでやられると笑うしかありませんな。もう完敗を認めざるを得ない(何に負けたのかはよく分からんが)。

 ともかく、個人的には久々に「買って全く損は無かった」と断言できる作品でした。だから早く続きが読みたいのですが、雑誌掲載のペースを考えると、次が出るのは2年後くらいだろうか……(´・ω・`)。取りあえずPS2版の『Fate/stay night』を買って我慢しようかな……。


 じゃ、今日はここまで。
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とある魔術のインデックス。

2007年01月28日 17時39分21秒 | ラノベ
 ども、今朝はプリキュアの最終回を観ながら泣いていた江戸です。ハッピーエンドで良かったよぉ……・゜・(つД`)・゜・。


 今日は『とある魔術の禁書目録』の1巻を読んだのでその感想。私はあまり小説を読み込むタイプではないので、ざっと読んで感じた印象を元にして書いています。なので、他の方とはとらえ方が違う部分もあろうかとは思いますが、その辺はご容赦を。

     
     とある魔術の禁書目録(鎌池和馬)

 まず、何処かのサイトでこの作品とネギま!の相似点を語られていたのを見かけた事がありますが、実際に読んでみると確かに設定の要素が被っている所がありますね。ざっと挙げてみると「魔法」、「無効化能力」、「学園都市」、「子ども(に見える)先生」、「服が分解されて脱げる」等々。
 まあ、これらは他の作品でもよく使われている要素ですから、ネギま!に影響を受けているというよりも、いろんな作品から影響を受けていると言った方がおそらく正しいように思います。仮にネギま!からの影響があったのだとしても、それをあまり感じさせないので、要素をうまく料理しているのではないでしょうか。
 つか、あるキャラが某エロゲーのキャラに物凄く似ているような気がしてならないのですが、確証がある訳じゃないので言及は避けましょう……(;´Д`)。

 文章の方は多少慣れが必要ですかね。例えばセリフと描写の文が改行によって区別がされていない部分があるので、そこは分けてくれた方が読みやすいと個人的には思いました。あと、セリフ中の句読点が邪魔だと感じる部分もいくつか。「……、」とか。そこに「、」はいらないと思うんだよなぁ。まあ、個性と言えば個性ですが、気になる人には気になるかも。
 でも、描写については「何を書いているのか分からない」という所はほとんど無いので、総合的には読みやすい文章だとは思います。

 次にストーリー等についてですが、多少強引に感じる部分がありますかね。特に主人公である上条当麻の行動とか。いくら正義感が強くても、出会ったばかりの少女に対して命を懸ける事に迷いがなさすぎる気がします。まあ、そういう性格だと言われればそれまでですけど、それならば「何故そういう性格になったのか」という背景が気になりますね。その辺は続巻で語られているのでしょうか?
 あと、当麻が科学知識に詳しすぎるのも気になる。よくそんなに薬品の名前とかポンポン出てくるなぁ。少なくとも私には無理。だから、その辺も不自然に感じてしまうんですよね。それとも、何処かに「学力が突出して良い」という描写がありましたっけ? 少なくとも英語は超苦手みたいですが……。
 でも、エピローグでの例のアレは「そんな強引な……」と思わせておいて完全に意表を突く仕掛けがなされていたので、その点は上手いと思いました。今までの強引な部分もこれの前振りなのかとさえ思いましたよ。

 あと、今回は冒頭で登場した御坂美琴の存在が活かし切れていないのがちょっと不満。しかし、そこが不満であるのと同時に「続巻でどう活躍するのか?」という期待にもなっています。どうやら彼女は『電撃大王』で連載される外伝の主役でもあるようですし、続刊共々読んでその活躍を確認したいと思います。
 ええ、なんだかんだ言いつつも続刊買いますよ。色々と作者の技量不足を感じる内容でしたが、それでもそれなりに面白かったし、これから面白くなりそうな要素も沢山ありましたし。『電撃大王』と『ガンガン』での漫画版の連載もかなり楽しみになってきました。

 ところで、インデックスのセリフが何故か折笠富美子の声で脳内再生される。そんなに頻繁に言っている訳ではないのだけど、セリフの語尾に「~かな」と付くのが、『ぱにぽにだっしゅ!』の姫子を連想させたのだろうか……。


 じゃ、今日はここまで。
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まかでみ!

2006年12月29日 17時59分04秒 | ラノベ
 ども、ようやく風邪が快方に向かっている江戸です。ああ、健康って素晴らしい。いや、まだ油断は出来ませんがね。


 さて、今日は特にネタもないので、読んでいたラノベの話でも……。


     
     まかでみ・らでぃかる⑤(榊 一郎)

 現代の日本にある魔法学校の日常を描く(?)『まじしゃんず・あかでみい 』の短編集。
 現代日本で「魔法」、「学園物」云々というと、私は真っ先にネギま!を思い出します。で、ジャンルが被っている所為か、この『まじしゃんず・あかでみい 』とネギま!も色々と似通っている所があったり。中でも最大の共通点と言えば、羽瀬川鈴穂というキャラと、長谷川千雨の類似性でしょうか。「羽瀬川」と「長谷川」で、名字の読みが同じなのを筆頭に、「眼鏡」、「三つ編み」、「二面性」という共通属性が! 他にも「魔力無効化能力」みたいな能力の設定もあったり。
 そんな訳で、一時期は「どちらかが真似したんじゃないか?」とも思ったのですが、しかし調べてみると、奇しくも『まじしゃんず・あかでみい 』の初版が出たのと、ネギま!の連載が始まったのは同じ2003年2月。どうやら偶然が重なっただけのようですね。

 さて、短編集とは言いましても、内容に関しては本編との垣根はかなり曖昧な感じです。「本編=シリアス」、「短編=コメディ」という傾向はあると思うのですが、それもエピソードによっては必ずしも当てはまる訳ではありません。特にこの5巻では、シリアスとコメディがほぼ半々といった感じです。つか、馬鹿話1話とシリアス話1話の計2作しか載っていません。個人的には、もうちょっと馬鹿話も読みたかったので少し残念。
 ただ、所々に載っているオタクネタはやはり笑えます。いや、大多数の人間にはついて行けないほどマニアックなネタではありますがね。つまり、オタク度が高いほどネタが理解できるという、ある意味オタク度計測器みたいな作品だと言えます。でも、ネタが分かんなくても、たぶん支障なく読めると思いますよ。主人公の羽瀬川拓人も、そういうオタネタにはついて行けない人間なので、彼に感情移入できること請け合いです(笑)。

 そういえば、この作品も別メディアでの展開を噂されているようで。まだ発表段階にはないようですが、コミック化は既にしているから、次はCDドラマ化か、アニメ化でしょうか? どちらにしろ、何処まで危険なオタネタが再現できるかが肝要ですな。

 どうでもいいけど、本編の最新刊をまだ買っていない事に今気づいた……orz。


 じゃ、今日はここまで。
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乃木坂さんがお家にやってきた。

2006年12月16日 16時33分24秒 | ラノベ
 ども、昨晩は悪夢にうなされた江戸です。突然ですがワタクシ、昆虫が嫌いでして。いや、観察するのは嫌いではないのですが、触るのが致命的に駄目です。で、その嫌いな昆虫を、夢の中とはいえ服のポケットに大量に詰め込まれた日には……(((( ;゜Д゜))))ヒィイイイー。で、タランチュラみたいのが背中をはいずり回ったりしてね……つдT)。その感触のあまりの気持ち悪さに、思わず地面に倒れ込んだ……orz。
 ……あ~、私は夢見が悪い方なので、結構怖い夢には慣れているつもりだったのですが(おかげでホラー映画もあまり怖く感じないし)、今回のは久しぶりに心底恐怖に戦いたわ……。


 さて、今日は先日買ってきたラノベの話。

●乃木坂春香の秘密(五十嵐雄策)

     
 電撃文庫のアキバ系ラブコメもついに5巻目。今回はクリスマスのエピソードを中心に語られています。なので、独り身の読者には少々辛い内容かも(笑)。でも、ほのぼのとした内容なので、個人的には気持ちよく読めましたけどね。まあ、今回は春香のオタク的ながあまり書かれていなかったのが寂しくもありますが。でも、ドジっ娘なのは相変わらずですなぁ。
 あと、気になる新キャラも(前巻にもチラリと出ていたようですが)。

     
     天王寺冬華
 春香も典型的なお嬢様キャラですが、こちらも典型的なお嬢様キャラ。しかし、その属性は完全に春香とは対局にある。所謂、我が儘なツンデレ系ですかね。個人的にはかなり好みなキャラです。今回は顔見せ程度でしたが、次回以降の活躍がどうなるのか気になるところ。

 さて、個人的に『乃木坂春香の秘密』は楽しく読めるお気に入りの作品ではあるのですが、たまに気になる表現があったりします。今回では「皮膚呼吸」という言葉を使っていた事とか。人間は皮膚呼吸をしないそうなので、それを知った上で使っているのか否かで作者の力量への評価が分かれると思うのですが。
 まあ、面白い表現をしようとした結果、事実を知った上で使った可能性もありますし、そういう細かいところにツッコミを入れるのは野暮かなぁ……とも思いますが。重要なのは作品として面白いかどうかですしね。でも、ちょっと気になったので。


 じゃ、今日はここまで。
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