ども、昨晩はBSで『つり球』を観ていた江戸です。で、キャストの中に平野文の名前を久しぶりに見かけた。私がアニメ(再放送などは含まない)でこの人の名前を見たのは20年ぶりくらいだわ……。昔は『うる星やつら』のラム役でかなり馴染み深い人だったのですけどねぇ……。つか、祖母役をやるような年齢になってしまったのか……。そういうイメージが無かったので、キャストを見るまで気づかなかったわ。地元では今晩も地上波で放送されるので、確認してみよう……。
さて、今日は別の事をやろうと予定していたのですが、漫画家・土田世紀の訃報がありましたので、急遽予定を変更して氏の作品について語ってみたいと思います。……とはいっても、私が知っているのは1作品だけなのですが、この作品はテレビドラマ化もしているので、タイトルくらいなら知っている人も多いかと思います。
●編 集 王(土田世紀)
16巻まであるけど、あえて8巻の表紙。この二人の関係が好きすぎる……。
内容は『あしたのジョー』に憧れていた元ボクサーの主人公が、新人漫画編集者として出版業界の様々な問題にぶつかっていくというもの。華やかな表側に隠された業界の汚い裏側も容赦なく描いてもいます。それがどこまで実態に則しているのかは、業界に身を置いた事が無い私には知る由もありませんが、そこに描かれている人間ドラマは純粋に面白いと思うのですよね。今現在も漫画家や出版業界を題材にした作品はありますが、それらの作品の中でも飛び抜けた物をこの作品は持っていると思います。
ただし、主人公が頻繁に全裸(しかも普通は描かないような所まで結構ハッキリ描いている)になったり等、下品でエロスな描写も少なくは無いので、その作風を苦手に感じる人もいるとは思いますし、私もどちらかと言えば得意な方ではないのですがね。
それでもなお、7~9巻に収録されている大御所漫画家「マンボ好塚」関連のエピソードは間違いなく名作だと思うのですよ。元々マンボ好塚は「子供達の為に」という志を持って漫画を描いていたのに、作品の大ヒットによって地位や財産を得た事で堕落し、アシスタントに作業を丸投げして自らは漫画を描かなくなってしまいます。そしてついにはアルコール依存症を患った末に事件を起こして業界から追放状態に……。だけど、そこから当初の志を取り戻して再起をはかり、必死でアルコール依存症と戦いながら原稿を描き上げたところで死を迎える……という、一人の漫画家の人生を描ききったのは見事と言うしかない。
そんなマンボ好塚の最期は奇しくも作者の死因(肝硬変。でも原因はアルコールではなくウィルス性の可能性も高いけど)を連想させてなんとも不思議な気持ちになりますが、だからこそ作者をマンボ好塚と同一視してしまい、偉大な漫画家であると強く印象づけられたように感じます。勿論、実際の人物像がどうだったのかは私には分かりませんが、少なくとも『編集王』を生み出しただけでも大変な業績だとは思いますね。それだけにまだ43歳という若さを思うと、生きていればもっと沢山の名作を描く事が出来ただろうに……と、残念でなりません。ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
じゃ、今日はここまで
さて、今日は別の事をやろうと予定していたのですが、漫画家・土田世紀の訃報がありましたので、急遽予定を変更して氏の作品について語ってみたいと思います。……とはいっても、私が知っているのは1作品だけなのですが、この作品はテレビドラマ化もしているので、タイトルくらいなら知っている人も多いかと思います。
●編 集 王(土田世紀)
16巻まであるけど、あえて8巻の表紙。この二人の関係が好きすぎる……。
内容は『あしたのジョー』に憧れていた元ボクサーの主人公が、新人漫画編集者として出版業界の様々な問題にぶつかっていくというもの。華やかな表側に隠された業界の汚い裏側も容赦なく描いてもいます。それがどこまで実態に則しているのかは、業界に身を置いた事が無い私には知る由もありませんが、そこに描かれている人間ドラマは純粋に面白いと思うのですよね。今現在も漫画家や出版業界を題材にした作品はありますが、それらの作品の中でも飛び抜けた物をこの作品は持っていると思います。
ただし、主人公が頻繁に全裸(しかも普通は描かないような所まで結構ハッキリ描いている)になったり等、下品でエロスな描写も少なくは無いので、その作風を苦手に感じる人もいるとは思いますし、私もどちらかと言えば得意な方ではないのですがね。
それでもなお、7~9巻に収録されている大御所漫画家「マンボ好塚」関連のエピソードは間違いなく名作だと思うのですよ。元々マンボ好塚は「子供達の為に」という志を持って漫画を描いていたのに、作品の大ヒットによって地位や財産を得た事で堕落し、アシスタントに作業を丸投げして自らは漫画を描かなくなってしまいます。そしてついにはアルコール依存症を患った末に事件を起こして業界から追放状態に……。だけど、そこから当初の志を取り戻して再起をはかり、必死でアルコール依存症と戦いながら原稿を描き上げたところで死を迎える……という、一人の漫画家の人生を描ききったのは見事と言うしかない。
そんなマンボ好塚の最期は奇しくも作者の死因(肝硬変。でも原因はアルコールではなくウィルス性の可能性も高いけど)を連想させてなんとも不思議な気持ちになりますが、だからこそ作者をマンボ好塚と同一視してしまい、偉大な漫画家であると強く印象づけられたように感じます。勿論、実際の人物像がどうだったのかは私には分かりませんが、少なくとも『編集王』を生み出しただけでも大変な業績だとは思いますね。それだけにまだ43歳という若さを思うと、生きていればもっと沢山の名作を描く事が出来ただろうに……と、残念でなりません。ここに謹んでお悔やみ申し上げます。
じゃ、今日はここまで