江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

魔人-DEVILの思い出。

2012年09月21日 22時36分03秒 | 漫画レビュー
 ども、腹痛に苦しんでいた江戸です。急激に涼しくなった所為なのか、一気に体調が崩れたかも……。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。まあ、昔とは言っても10年ほど前なので、私としては比較的新しい部類だという感覚ではありますがね。


●魔人-DEVIL(大暮維人)


 私の手元にある唯一の一般向け大暮作品(それ以外はノーコメントで。笑)。昔は『天上天下』なんかも持っていたんだけど、結局手元に残っているのがこれだけという事で、必然的に一番好きな作品だという事になりますね。

 内容は現代の日常の影に潜む人ならざる存在に関わってしまった人々の話ですね。1巻の序盤では、魔人なる存在に殺されてしまった主人公が自らも魔人として蘇り、魔人との戦いに身を投じていく……という感じ。ただ、その後は掲載誌が変更された影響なのか、主人公が交替して話が展開していくのでプロローグ的な要素が強いですね。

 で、主人公が交替した後は、天才少年が頭脳を武器にして魔人と戦っていく展開。こちらは特殊能力の使用はほぼ皆無で、知識さえあれば普通の人間でも可能な方法で怪物を倒していくというのが少年漫画としては珍しく、なかなか痛快な物がありました(まあ、昔の妖怪退治物ってこういうのが多かったような気もするけれど)。また、登場している魔人のデザインも格好良かったり、キャラとして面白かったりでなかなか魅力的。そんな存在と時には共生関係を築いたりして、そんな世界観が素敵でした。

 ともかく、個人的には結構気に入っていた作品だったので、作者の次回作にもこの作品の路線を踏襲して貰いたいと思っていました。だからこそ『エア・ギア』の連載が始まった時には「期待していたのと何か違う……」と残念に思った物です。でも、『エア・ギア』の連載が終了した今だからこそ、またこのような作品を描いてくれる事を期待したいものですなぁ……。



 じゃ、今日はここまで。
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最近の戦利品-ストップ!!ひばりくん!(廉価版)。

2012年09月20日 23時30分48秒 | 漫画レビュー
 ども、ようやく涼しくなってきたかな……?と思う江戸です。今日は一日中晴れていましたが、それでも室温は最高でも27度程度だったのでかなり楽ですね。これくらいの気候がずーっと続けばいいのに……。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、最近の戦利品について語ってみましょうかね。ネタが無かったのでコンビニで昔の作品の廉価版を買ってきました。


●ストップ!!ひばりくん!(江口寿史)

     
 かつて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた(ただし、この廉価版は小学館から発売)男の娘漫画。連載当時は私が『ジャンプ』の存在を認識すらしていないほど昔だったので、実は原作をまともに読んだのは今回が初めてです。まあ、アニメ版は観ていたので存在は知っていましたがね。

 ともかく、「男の娘」漫画という事で時代を先取りしすぎた感がある作品ですねぇ。今なら女の子にしか見えない男のキャラというのは珍しくないし、読者の間でも受け入れられやすい下地が出来ていますが、当時としてはかなり珍しいタイプの作品でしょうなぁ……(だからこそ類似作に埋没せず、現在まで残っているとも言えるのかもしれませんが)。また、男の娘キャラ以外にも多様なヒロインが登場しており、現在で言う所の「ハーレム系萌え漫画」的な要素もあると思います。そんな訳で、今現在この作品をリメイクしたらどんな感じになるのかがちょっと気になりますねぇ……。

 ただ、現在だと『ジャンプ』では描けないだろうなぁ……と思えるネタがあるのも事実なので、そのままリメイクが出来ないような気もしますがね……。今だと『ニセコイ』の主人公の家業がひばりくんとも同じな訳ですが、だからと言って覚●剤ネタなんて絶対に出てこないだろうしなぁ……(;´Д`)。

 あと、話の本筋とは関係の無い絵日記漫画でページ稼ぎしたりするのも、現在ではまず不可能でしょうな。これは作者が遅筆である為の苦肉の策だったみたいですが、その所為か本編も漫画としてオチて無い事が結構あるような気がしないでもなく……(次回に続くにしても、「え?ここで終わり?」というコマで唐突に終わっていたり)。ただ、そんな修羅場の中から生まれた「白いワニ(〆切に追われて錯乱した作者が見る幻覚)」ネタはあまりにも有名ですね。

 それにしても、ゲストで登場した「粳寅満次」ってキャラを何処かで見た事があると思ったけど、『すすめ!!パイレーツ』のキャラか! この作品は私が小学生の頃に町の図書館か何処かに単行本があったのを読んだ記憶があるのだけれど、これも江口寿史作品だったのか……。今まで完全に忘れていたわ……。

 なお、この廉価版には続きがあった筈なので、機会があったらまた買ってみよう……。でも、出来れば最近の絵柄が載っている物も読んでみたいような気もするなぁ……(でもそういうのは完全版とかか……)。



 じゃ、今日はここまで。
コメント (2)
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×-ペケ-の思い出。

2012年09月15日 22時41分59秒 | 漫画レビュー
 ども、無駄足だった江戸です。『ジャンプ』を買いにコンビニへ行ってみたけれど、やっぱり脱線事故の影響で入荷していなかった……。そんな訳で、入荷は月曜日くらいになるっぽいので、感想は遅れます。


 さて、今日も不本意ながら雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。


●×-ペケ-(新井理恵)

     
 20年ほど前に『別冊少女コミック』で連載が始まり、それから8年近く続いていた4コマ漫画。特定の主人公は決まっておらず、オムニバス形式でいくつかのシリーズネタが入れ替わり立ち替わり描かれています。

 その為、妖精等の非現実的な存在が登場するシュールなネタもあれば、どう見ても父親が息子を児童虐待しているだけにしか見えないようなブラックなネタもあったりします。更に、少女漫画誌掲載の割にはクッキリと乳首やパンツが描かれているようなエロネタがあったかと思えば、あまつさえモザイクがかかってはいるけれど完全に形状が細部まで分かる形で男性器が描かれていたり、その名称が伏せ字無しで書かれているような事もあったりして、かなりフリーダムにやっているかのような印象がありました(勿論、実際には色々と制約があったとは思いますが)。

 また、ネタの一つ一つに作者がいちいちコメントを付けており、それ自体が一つの読み物として楽しめるという面もあります。なんだか色々とぶっちゃけていて、作らなくてもいい敵を作っていたのではないかという気もするけれど、その苛烈な生き様はある意味素敵だ。まあ、当時ネットが発達していたら炎上の一つや二つはしていてもおかしくないような気がするので、現在では危険度が高い作風かもしれませんがね。

 なんにしても、ウサギにしか見えない兄と全裸がバニーガールにしか見えない弟というイナバ兄弟や、不良ぶってはいるけれど実は根は優しく生真面目な山本(よく面倒を見ていた幼稚園児と将来結婚してしまうと言う光源氏計画を図らずも達成)等々、良いキャラが沢山いました。この辺は後の作家でも影響を受けた人は結構いるような気がします。そういう意味でも4コマ漫画の歴史の中でも名を残してもいい作品だとは思いますねぇ。

 ところで、この作者は自画像を不細工に描いていたけど、何年か前にテレビに出演している所を見て「そーでもないじゃん」と思った記憶が。たぶん、そういう反応も作者の狙い通りなんだろうなぁ……(笑)。



 じゃ、今日はここまで。
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恐竜大紀行の思い出。

2012年09月13日 23時25分39秒 | 漫画レビュー
 ども、頭が痛い江戸です。肩も痛いのでこの影響かな……。でも、コーヒーを飲むと少し痛みが緩和するような気がするぜ……(たぶん本当に気がするだけ)。


 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、昔の作品について語ってみましょうか。


●恐竜大紀行(岸 大武郎)

     
 もう25年近く前に『週刊少年ジャンプ』で連載していた伝説の恐竜漫画。人間の登場人物は最終話以外は存在しておらず、基本的には全て恐竜(翼竜等、厳密には恐竜ではない物も含まれる)達によって物語が展開されています。

 内容ははドキュメンタリー的なものになっており、ティラノサウルス等お馴染みの恐竜達の生態がドラマチックに描かれています(※ナレーションによる解説も有り)。ただし当時の学説に則っているので、現在と違う描写も有ります。特に恐竜が尻尾を引きずって歩くような姿は最近ではすっかり見かけなくなりましたよね(現在のような尻尾の形が一般的に広まったのは映画の『ジュラシック・パーク』からのような気が)。

 で、登場している恐竜達には一応台詞はありますが、その言動には少年漫画的な脚色はあまりなく、野生動物としての自然な姿が表現されていると思います。そんな中でも「命ある限り喰え!」とか「勝者は決して進化しない!!」等の名文句が多いです。また、擬音や効果線などの漫画的表現も極端に少なく(特に初期は皆無)、コマ割りこそしているもののどちらかと言えばイラストストーリーに近いかもしれません(実際、恐竜だけではなく背景の美しさも見所かと)。

 ともかく、何処かの学習雑誌に載っていたりNHK辺りでCG映像化しても全く違和感が無い内容であり、それだけに『ジャンプ』の歴史の中でも異色中の異色作と言えるかもしれません。でも、このような作品はもっと増えて欲しいような気がしますねぇ。正直、素人レベルのギャグマンガを載せるよりはよっぽど教養にもなって良いと思う。勿論、人気が出て長期連載になる事はほぼ無いでしょうけれども、短期集中連載とかの企画物でやって欲しいなぁ……。

 なお、先にも記したように、人間の登場人物はほぼ皆無だったので、次回作の『てんぎゃん-南方熊楠伝』で人間メインの内容になったのは驚きました。その上、こちらも偉人を題材にした伝記物的な内容だったので、『ジャンプ』の作品としてはこれまた異色中の異色作だったと言えるでしょう。結局、こちらも短命に終わっていますが、簡単には忘れられないインパクトを残したのも事実ですし、そういう意味では成功作であるような気がします。



 じゃ、今日はここまで。
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ゴジラの思い出-ゴジラVSデストロイア。

2012年09月09日 22時42分22秒 | ゴジラ
 ども、耳の調子が悪い江戸です。何故か夏場はあまり症状が出ないのだけど、冬場は頻発するので、今後が少し憂鬱……。


 さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、久々にゴジラ映画について語ってみましょうかね。なお、前回までの記事は「ゴジラ」のカテゴリーにまとめてあります。


●ゴジラVSデストロイア

      
 「ゴジラ死す」……という訳で、平成VSシリーズの完結編ですね。最後という事で、初代ゴジラからの関連人物や設定が多く登場しており、ある意味原典を振り返る内容だとも言えます。

 で、今回の敵は初代ゴジラを葬った超兵器「オキシジェン・デストロイヤー」によって復活した古代生物が怪獣化したデストロイア。いくつも形態を経て成長していき、その完全体はゴジラよりも巨大であり、まるで「魔王」の如き姿をしています。外見だけならまさにラスボスに相応しい存在だったと言えるでしょう。

 しかし、今回のゴジラは暴走状態であった為に能力が強化されており、デストロイアでも追い詰める事は叶わず。その所為でメカゴジラやスペースゴジラの方が強敵だったという印象になっているかもしれません。しかも、最終的にデストロイアは人間の兵器に撃墜されて最後を迎ていますしねぇ……(まあ、これは「人間GJ!」と言うべきか)。

 そんな訳で、結果的に本作ではゴジラとデストロイアの戦いよりも、やはりゴジラの「死」がメインの要素になっています。それはゴジラの体内の核エネルギーが暴走状態になった為に核爆発かメルトダウンを起こす危険性が高まるという、現在の日本ではなかなか笑えない内容でした。当初は「最悪の場合は世界滅亡か?」という状態でしたが、被害を最小限にした人間達の頑張りは見所であり、今回大活躍の「スーパーX3」は、リアルに存在して欲しい兵器ですな(原発事故を想定して建造されているので、超低温レーザー砲が装備されている)。また、スーパーX3に搭乗している黒木特佐の「これで来年度の予算はゼロだな。来年があればだが」は名言。

 ともかく、ゴジラは自爆に近い形で最期を迎えましたが、結局他の何者もゴジラを殺す事が出来なかったので、ついぞ最強のまま終わったとも言えます。そういう意味では悪くない最期だったのかもしれませんねぇ……。それに、一応ゴジラの存在を受け継ぐ者もいましたしね(あのリトルがどうやったらあんなに凛々しくなるのか……。笑)。とはいえ、このシリーズの直接的な続編は未だに作られてはいないので、いつの日か作られる日が来るといいなぁ……と思います。

 
 それでは、次回の『ハリウッド版ゴジラ』に続く。



 じゃ、今日はここまで。
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最近の戦利品-うる星やつら(廉価版)。

2012年09月02日 23時20分05秒 | 漫画レビュー
 ども、CSで放送していた『ミスト』を観ていた江戸です。初めて観たけど、これはかなりのSAN値直葬な状況ですなぁ……。特にあの強酸性糸を吐きかけてくる蜘蛛のような怪物は、集団で襲われたら逃げ切れる気がしない……(子蜘蛛の気持ち悪さも作中で一番かも)。そしてあのオチは……悲劇を通り越して喜劇じゃねーか……。
 ともかく、出来れば日本語吹き替え版でもう一度観てみたいような気がするので、DVDが中古で1000円くらいなら欲しいかも……。


 さて、今日は雑誌の感想ネタが無いので、最近の戦利品について語ってみましょうか。


●うる星やつら 廉価版(高橋留美子)

     
 ネタが無かったし、なによも安かったので買ってみました。380円ってこの作品の単行本がリアルタイムに出ていた当時もこの程度じゃなかったかしら。まあ、私が初めて買った単行本の値段が360円で、それから5年も経たずにこの作品の最終巻が出た筈だから、そこまで値上がりはしていなかったとは思うけれど(アレ?でも消費税の影響はどうだったっけか……)。なお、収録話数はは当時の単行本一冊分よりも多いので、値段以上の価値はあるかと思います。

 さて、本作はたぶん十数年ぶりに読んだのですが、今読んでも面白い内容だと思います。勿論、基本は1話完結(たまに前中後編や一冊丸ごと使う長編も有り)なのでエピソードによっては当たり外れがあると思いますし、登場人物も多種多様なのでその辺の好みにも影響されるとは思いますが、全体的に見ればやはりレベルが高いですね(当然「ラブコメが好きな人にとっては」という前提ではありますが)。

 また、今見ても魅力的なキャラが多く、個人的には男装女子の竜之介は現在の他作品のキャラと比べても普通に萌えられるレベルな気がする。「機会があったら同人誌を作ってみるのもいいかも」……と、干支政さんが言っていました(笑)。対になる男の娘キャラもいるしな……。

 ともかく、値段が安いので機会があればまた買ってみようかな……と思ったけれど、今確認してみたら8月31日に完結集が出たばかりなんだな……。つまり、今後は続巻が出る事は無いって事か……。昔のエピソードも読みたかったけれど、今からコンビニでの入手は難しいだろうなぁ……orz(既刊が増刷されるのなら話は別だろうけれど)。



 じゃ、今日はここまで。
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