プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

鳩山新政権初の予算案 衆院通過  ヨタヨタ民主党は何処へいく

2010-03-03 20:41:31 | 政治経済
自公政権を退場させ政権交代を実現してから半年。民主党中心の新政権による最初の予算案が2日、衆院を通過した。自公政権に退場の審判が下ってから初めての本予算の編成である。国民の願いに応え、国民が政治の転換を実感できる予算案となったのだろうか。なぜ民主党は、ヨタヨタしながらも、多国籍大企業とアメリカの要求に応える「構造改革」と「目下の同盟強化」路線という旧来の政治の転換に踏み出せないのか。鳩山首相は、誰にかに何か言われるとすぐに動揺するクセがあるようで、共産党の志位委員長との党首会談(2月17日)で大企業の内部留保のため込みを追及されると、「大企業の内部留保を還元させる具体的な方法を検討してみたい」と発言[―これを、鳩山首相「大企業の内部留保に課税」容認とマスコミが伝え、一時大騒ぎとなった―]。また、大資産家優遇税制の問題を追及されると、証券優遇税制の是正や所得税最高税率の引き上げは、政府税調での「検討課題」だと言ったりしている。普天間問題でもそうだが、とにかくこの首相の言動は軽い。渡辺治・一橋大学教授によれば、民主党の政権指導部=「頭」は、「余儀なくされた新自由主義派」だという。ヨタヨタ民主党は何処へいくのだろうか。 . . . 本文を読む