とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

上靴を脱ぐことの願い

2010-01-05 21:28:10 | 障害児教育
今日も「育ちの臨床」杉山登志郎著日本評論社を読んでいます。
専門用語や統計が多く読むのにけっこうやっかいな本だけど、けっこうはまっています。

いろいろ面白い話が満載されているのだけど、はまったものの一つに
衝動コントロールの技術についてです。

生活のなかでパニックになりそうなとき、
じっとしゃく席できなくなったとき
攻撃的な衝動や事故破壊的な行動が噴出しそうな時に
いかに自分をクールダウンさせるかという方法を治療者と共に練習する手順です。

「靴を脱ぎ、足裏を床に付ける。深呼吸を3回繰り返す。
そこで見えるものを5つあげてもらう。
ついで、聞こえる音を5つあげる。
再度見えるものを5つ数える。
それでも落ち着かないときは、天井の右端と左足の角を交互に見る。
(眼球の左右交互運動)
それでもだめなら、水を飲む、アメをしゃぶる。
さらには頓服を服用するなどなど」

あっと思いました。
通常学級で気になる子を探すときに私はいつも上靴に着目します。
必ず、うわぐつをはいていないかつま先だけ申し訳程度つっこんでいます。
その時は、「できないんだよね」と思っていました。
先生方にもそのことを話していました。
でも、もしかしたら“落ち着きたいから靴を脱いでいたのかもしれない”のかもしれないと思い始めました。

授業中、何か落ち着かないでいらいらするからそれを何とかしようと思って、上靴を脱いでいたのかもしれない。
他の気になる行動もかなりそれに近いものがあるのかもしれない。
そんな思いがしてきました。

ただ、無意識のうちにやっているので、それを意識化させることが難しいのでしょうが…。
苦しんでいる子どもたちにどれだけ寄り添えるか?
そのために何ができるのか?
今回の自分の研修のテーマです。
コメント
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