とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

映画「アマルフィー 女神の報酬」を観て

2009-08-03 23:43:00 | 映画
久しぶりに映画を見に行きました。

映画館の予告や日本映画チャンネルのインタビュー番組を観て映像が綺麗そうな印象を受けたので、ぜひ大きな画面で見てみたいと思っていました。

映画はサスペンスになっているので、ストーリーについてあまり述べていると、これから観る人のじゃまになるのでほどほどにしなくてはいけませんが、映画を観るとついつい饒舌になってしまう質なので、これから観る予定の人は気をつけてください。

映画の画面は、全部イタリアロケということもあって、なかなか見応えのある映像でした。いきなりローマ市内のコロッシアムが画面いっぱいに出てきた時は、思わず「すげー!」と思いました。
一度実物を見てみたいものです。

ストーリーは織田裕二扮する外交官の黒田が、警察顔負けの推理と活劇を演じて事件を解決するというお話です。
「“踊る大捜査線”じゃないんだから!」と突っ込みたくなるようなストーリーです。

おまけに、今回の織田裕二は渋い中堅どころを演じきって、ずっと眉間にしわが寄っているのです。
あまりのスーパーマンぶりに、「何が生き甲斐でこの人は生きているんだろう?」「この人は何のためにここまで頑張るんだろう?」「国家の威信のため?」「日本人を守るため?」人物像の描き方が少し甘いような気がします。

ストーリーをかいつまんで言うと
イタリアでのテロ予告を受けて、黒田は日本から派遣されます。
イタリアではG8外相会談のために日本の外務大臣が来訪する予定になっており、その準備に大使館は追われています。
その頃、イタリアでは日本人幼女誘拐事件が起きます。
誘拐事件の対応に派遣された黒田は、父親だと名乗ってしまいます。
そこから、誘拐事件に巻き込まれていきます。
この誘拐事件とテロ事件がどうつながっていくのかが、この映画のもう一つの見所になっていきますが、これに関しては、すぐに見えてしまうのがちょっと難点かもしれません。
あっと驚くような展開にはなっていません。

誘拐事件に巻き込まれていく中で、越権行為だと当局から注意が下りてきます。
それでも、「邦人の生命を守るのが自分の仕事」と言い切って、自分の新年を貫き通そうとする黒田は、大使館の中でも孤立していきます。
ここらへんがまた“踊る大捜査線”の青島なのです。

登場人物が揃ってくる頃になると、「この人がこんなちょい役で出るはずはない」という疑問がわいてきます。
ここらへんが日本の映画の限界なのかもしれません。
ストーリーを左右するだろうと思われる俳優はそんなに多くないのでその後の場面が予想されてしまいます。

アマルフィーは、非常に美しい街だということを最初に伝えられていたので、どれだけ綺麗なんだろう?と期待してみていました。

でも、場面の切り取りの問題なのか、美しさがストレートに伝わってきません。
少し残念な気がしました。

でも、サラ・ブライトマンが歌うコンサートホールとして使われていた建物は、歴史を感じさせる見事な建物でした。
それもそのはずです。
世界遺産に認定されているガゼルタ宮殿なのです。
そこにセットを作り上げるというのだから信じられません。
こういう建物をそのまま映画に使用できるというのが、イタリアなんですね。
日本ではとてもじゃないけど使うことはできないだろうと思いました。

「オペラ座の怪人」でも有名はサラ・ブライトマンの声はすごいの一語につきますね。
『TIME TO SAY GOOD BYE』この曲はすでに有名な曲だけど、映画の中でも出色のシーンになっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする