とりあえず一所懸命

鉄道の旅や季節の花、古い街並みなどを紹介するブログに変更しました。今までの映画や障害児教育にも触れられたらと思います。

年も押し詰まって東京へ

2006-12-26 01:36:13 | 写真日記
 12月23日~24日という大変な日程の会議に参加してきました。この団体は毎年この時期にやっているそうなのですが、本当に久しぶりに出ました。全国の懐かしい顔にも会えてなかなか面白い2日間で参加して良かった会でした。

 さて、この会の参加は復旧氏と一緒に参加ということになりました。復旧氏とは奈良の全国大会も車でご一緒したので、ブログでも紹介しています。今回の旅行日程は全て復旧氏が手配してくれたので、彼の言う通りに行動することにしました。

 まず夜行寝台での旅からスタートしました。


 B寝台のソロという座席に初めて乗りました。それぞれが個室になっていて鍵もちゃんとかかるのです。1階=奇数、2階= 偶数 という具合になっていて、復旧氏は1階、私は2階でした。

 

 なかなか景色も良くて、良い感じでした。ゆっくり話をしようということでしたが、酒ばかりが進んでしまい12時にはぐっすり眠っていました。朝目がさめるともう静岡でした。でもそこから東京までがけっこう長いのにはちょっと…。でも横になっていたらいつの間にか眠ってしまいました。相当ゆっくりしたような気がします。

 東京に着いてまず、宿に荷物を置こうということにしていました。宿も復旧氏にお願いしていました。最高に安い宿ということで一泊素泊まり3000円という宿です。東京浜松町海員会館と言います。浜松町から徒歩数分という立地条件が魅力の宿です。泊まった感想についてはまた後で…。



 荷物を預けてさあ、どうしよう?という時に、浜松町と言えば東京タワーということになりました。何度も東京には足を運びますが、さすがに東京タワーともなると、30年以上行ったことがありません。どんなものかなと思いながらつきあうことにしました。再び駅をめざして、反対方向へ向かいます。目印は見逃すはずはありません。まず大きなお寺大本山増上寺に着きます。このお寺は芝公園の中央部にあり、1393年(明徳4)創建の浄土宗の大本山です。江戸時代には将軍家の菩提所、浄土宗の総録所、関東18檀林の首座として、常時3000人の僧侶がいる大寺院だったそうです。1622年(元和8)に建てられた三解脱門[さんげだつもん](重要文化財)は、かつての偉観を偲ぶことができる建築物です。

 

 お寺に入ると、すぐに右手の方にたくさんの風車が目に飛び込んできました。もしかしたらと思いましたが、やっぱり水子供養のお地蔵さんでした。でもその数は半端な数ではなくてちょっと驚いてしまいました。入り口には絵馬がかかってあって「産まなくてごめんなさい」など、朝から見るには少しヘビーな中身がたくさん書かれてありました。中には英語も中国語もハングル文字も見られました。

 少し重たい気分を引きずって東京タワーに着きました。東京タワー前では竹馬のパフォーマンスもあって「メリークリスマス」ムードが漂っていました。

 

 せっかく来たのだからと展望台まで行くことにしました。展望台からの眺めはなかなかでした。30年前にはありえなかった高層ビル群が目の前に見えました。さらに上には特別展望台がありますが、エレベーターの待ち時間が40分ということであきらめることにしました。

 

 東京タワーの展望台から写真を撮っていると面白い光景に出会いました。タワーの陰が街並みに映ってなかなかでした。その先に見える緑の絨毯はサッカー競技場です。まるでおもちゃのように見えました。



 東京タワーを下りるとちょうど12時くらいでした。そろそろお昼でも食べて、会議のある大森に行けばちょうどいい頃だと提案すると、復旧氏は「まだお昼には早いですよ。僕は行きたいところがある」とまたまた言い出しました。今日はこの人に合わせると決めていたのでやっぱりつきあうことにしました。言い出したのは何と「汐留に行きたい」でした。汐留というと日テレがある所JRの跡地ということは理解していたのですが、どこにあるのかは知りません。
 
 復旧氏は「品川だと思います」というので浜松町から下って行きました。品川に着くとそれらしきものはありません。駅員に聞くと「新橋です」と答えました。何と反対方向です。あきらめるかと思いましたが、彼は行くと言います。何とか着くと超高層ビル群です。

 

 彼の目的は何だろうと思っていると「あった!ここだ!」と案内された所は何とラーメン屋さんです。テレビで何度も紹介されているラーメンだそうです。

 

 しかし、ラーメン屋さんの前には長蛇の列。彼はすぐに並び始めます。「僕が並んでいるからDylanさんは写真を撮ってきていいですよ。」そこまでしてラーメンを食べたいのかと彼のこだわりに敬意を表しながら、日テレの売店をあちこちと歩いてまわっていました。日テレの番組のグッズが所狭しと並んでいて、笑点とエンタの神様と伊東家の食卓のグッズが目をひきました。伊東家からは、まぼろしのミートボールメーカーをついに見つけることができました。



 これにふりかけとごはんを入れてまんまるおにぎりを作るのです。適当に空気が入ってふんわりとおいしくできるのです。学校の子どもたちには大人気の商品なのです。

 そうこうしているうちにやっと順番が回ってきて店に入ることができました。店頭でやっていた『限定百食の味噌ラーメン』はすでに完売。何にしようかと考えましたが、かに味噌ラーメンにしました。かにと味噌はどこで切れるのか考えましたが、出てきたものは普通のラーメンにかに味噌の風味が入ったものでした。麺はまあまあと言うところでしたが、スープのおいしさは半端ではありませんでした。

  

 ラーメンを食べ終わって、適当にグッズを買って「さあ行こう!」と思っているともう一つ注文が出てきました。宮崎駿がデザインした『からくり時計』があるらしいのです。これを見ていこうというのでやっぱりお付き合い。ブログを始めてからどうも、私も好奇心のかたまりになってきているようです。行くと確かに宮崎駿らしいハウルっぽいものがどーんとあります。係員が「もう少しでからくり時計が動きます」というので「もしかしたら…」と思っていたら、「ついでに見たい」と言い出しました。からくり時計が動くということは、「2時になったら…ということは…」当然2時からの会議には間に合いません。「毒を食らわば皿まで」ということで並びました。動き始めたけど、やっぱり私の感性には合わない物がありました。



 大森の駅についてやっと目的地に到着しました。会場のホテルの目の前に変な案内板を見つけました。大森貝塚と書いてあります。「大森貝塚」と言えば、中学校の時に習った登呂遺跡と並んで二大遺跡の一つです。今でこそ、いろんな遺跡が言われていますが、当時の古代史のシンボル的存在、ぜひ見たいと今度は私がわがままを言いました。行く線路の本当にすぐそばに石碑が建っているだけでした。

 

 会議の1日目の日程をこなして、交流会もそこそこにして、宿舎に向かいました。交流会ではほとんど食べるものがなかったので、もう一軒飲み直すことにしました。ちょっとこざっぱりした居酒屋に入りました。交流会でビール、焼酎、ウィスキーと飲んで来たので、泡盛のロックから入りました。料理もなかなかおいしい店で注文した品もそんなに遅くなく届くといういい店でした。従業員のTシャツの背中に書いてある文字が少し気になるので、支払いをする時に撮らせてくれとお願いして撮らせてもらいました。ノリのいいその男性は「ぜひ前からも撮ってくれ」というのでもう1枚パチリ!

   

 店を出た時にはほろ酔い気分でした。宿舎の前になるとラーメン屋さんの看板が見えました。よせばいいのにまたついふらふらと入ってしまいました。このラーメンがまた大変においしいので、大感激をしたのですが、あとで、後悔するはめになりました。



 宿舎は六畳の畳部屋で、布団は各自で敷く、テレビは小さい物がついていますが、明かりは天井からつるされている笠つきのスイッチはひもという昔のお家に来たという感じでした。もちろん、トイレ洗面所は外で共同です。30年前の自分の下宿にタイムスリップしたみたいな感じになりました。復旧氏は、「一泊3千円だからこれもありですよ」と言ってましたが、個人的にはこの宿はいただけませんでした。

 2日目も日程も終えて帰ろうと思っていたのですが、最後の復旧氏の願い「木村家のあんパンをお土産に買って帰りたい」という願いに応えるべく、大森駅から東京駅に急遽向かうことにしました。帰りの切符は品川からになっていたのでもう一度品川にもどらなくてはいけません。銀座が本店なのですが、八重洲中央口の大丸の地下にも店があるのです。残り時間45分で何とか任務を達成しなくてはいけません。あきらめかける復旧氏を励ましながら急ぎました。大きな荷物を抱えて走る中年おやじは不思議な光景かもしれません。何とかパンを買って品川で弁当も買って新幹線にすべりこみました。

 ところで、この復旧氏はパンを買うまでは、店の位置を知っている私が頼りというかんじだったのにパンを買った途端に、現金なものでどんどん先に行ってしまいます。荷物の量の違いなど気にしません。なかなかの男です。

 帰りの新幹線では、新山口から車で帰らなければいけない復旧氏を横目で見ながらビールをぐいっと飲み干す感じはさっきの敵討ちをしたような気分でした。

 

 









  




 

   

 


 
コメント (1)
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