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BOSSの壷

"Southern Valley" の日常とBOSSの《壷》をお伝えします。

超~っ、久しぶりに『オヤジの壷』です!

2014-11-11 15:38:39 | ご報告
このブログの閲覧ランキングを見たら、
本来の"SV" の話を差し置いて《オヤジの壷》の3話が上位になっていた。
ナンで・・・?

よく解らんが、延べ数万人の方が見てくれているらしい。
~で、久しぶりの DOX 長期滞在を利用して、
この、どうにもドウでもよい、《オヤジの壷》を割り込ませて頂く。

題して《カーハート ダブルニー ダック ペインターパンツ》



このパンツ、もう5本目の購入となる。
初代からの2本は、"SV" での過酷な開拓に耐え抜いているが、
作業用とは言え人前に出られないほど汚くなった。
もちろん、今後も汚れる仕事には履き続けるつもりだ。
~で、スペアとして2本のパンツを購入しておいた。
「何で2本も・・・?」~と 妻 Noco の厳しいチェック。
「だってぇ~、アメリカ製が入荷したって電話もらったんだもん」と私。
それもカーハート 125周年の記念デカールつき。
マニアなら使わずに新品でキープするが、私はガンガン履き倒す!



US ブランドとは言え、諸外国での生産が多い中、このラベルは貴重です!
でも、「MADE IN THE USA」の文字ではなく、
左側に写っているミシンの糸に目が行った人は私と同類。
そう、ヴィンテージのワークウエアに見られる「3本針」は非常に丈夫。



お洒落な人はワークパンツの裾を折り返して履く。
でも、私はお洒落で履くのではない。
"SV" での作業で裾を折り返すと、土や砂、草刈の草がビッシリ溜まる。



それが嫌で、新品を購入したら即座にカットする。



見た目より几帳面な私は(?)アイロンで「ビシッ」と2重に折り返す。
キレイに仕上げるには「急がば回れ」なのである。



30年以上も使っている職業用ミシン。
革でもデニムでもガンガン縫えるが、そろそろ引退か?



短いからお洒落じゃないし、干してあると「短けっ」となるが、実用本意という事で。





ついでの話《デニムのセルビッチとは?》

街でジーンズ姿の男性を見ると、多くの人が裾を折り返している。ロールアップだ。
ジーンズを買うとき、「長くてもロールアップするからイイや」~もあるだろうが、
ファッション的にロールアップしている人がほとんどだと思う。
一年を通して履けるジーンズにとって、この「長さの変化」はとても便利。
夏は膝下までロールしてビーチサンダル。冬は伸ばしてブーツイン。

でもね、私は、ついつい、ロールアップの「生地の合わせ部分」をチェックしてしまう。
そして、生地の合わせがセルビッチだったとき、
その人のジーンズへの並々ならぬコダワリを感じ、
妙な親近感と同類感で頬が緩む。



さて、セルビッチ(赤耳とも言う)とは何ぞや?

ジーンズはデニム生地で作る。
最新式の織り機と旧式の織り機とでは生産効率が著しく異なる。
最新式では一気に5本分ものジーンズが裁断できる広い生地幅で織れるが、
旧式では1本分のジーンズ生地しか織れない。
生地の両端には「ほつれ止め」の細工織りが施されるが、
これをセルビッチと呼ぶ。
生地を無駄なく使うには、このセルビッチ部分を利用して裁断する訳だ。

では何故、ジーンズファンは旧式の織り機にコダワルのか?
それは、最新式の織り機には不可能な「特厚デニムが織れる」からである。

ジーンズ話でよく聞かれる「アタリが出る」とか「味が出る」など、
履き込むことによって表れる経年変化を楽しむには、
圧倒的に厚手のジーンズに軍配が上がる。
ふつう、ショップで触ってみて「厚手だな」と感じるのは 12オンスくらいから上。
14 オンスにもなると重さと質感がグッと違ってくる。
これを履き込むことによって生じる経年変化は、
最初から脱色したりヤスリで擦って模造した
「ウォッシュ加工」や「ヴィンテージ加工」とは別世界。
その道の通(つう)は、「リジットデニム」「生デニム」(糊の利いた新品状態)を買い、
「育てる」という言葉で経年変化を楽しむのである。
セルビッチのジーンズは生産効率の悪さ故に高額であり、
旧式の織り機を使った特厚デニムの証拠となる。

ここで一言、「オヤジのボヤキ」。

世のデニムファンほど、私はデニムについて造詣は深くない。
深くないので見解に間違いがあったらお許し願いたい。

人に聞いても雑誌を見ても、ジーンズの究極はヴィンテージのリーバイス 501 だと言う。
確かに、その生い立ちや歴史は男を魅了する。 まさに501 はジーンズの王様だと思う。
ただし、背が高く足の長いアメリカ人には似合っても、501 の裾の太さが私には似合わない。
501 を素敵に履くには、私には身長と足の長さが足りない。
スネから下も短いからロールアップも似合わない。
私の出逢った 501 を履く日本人で、本当に「素敵だな」と思ったのは数人しかいない。

写真は少し古いリーバイスの 502 である。
本来のウエストサイズは31~32インチだが、かなりダボダボの 34インチ。
"SV" 近く、君津の古着屋でゲットした。
かなりオーバーサイズなのだが、カーハートのサスペンダーで吊って履こうと思う。



にわかジーンズファンの私が最も気に入っているのが
ラルフローレンの上位ブランド《RRL(ダブリュアールエル)》のスリムジーンズ。
16オンスのリジットで、サイズは 31インチ。
フロントはジッパーではなくボタンフライ。
極めてブ厚く、段ボールのように硬いから、
下ろしたてのしばらくはトイレの時に苦労した。
ところが流石に旧式織り機の極厚ジーンズ。
履き込み、洗濯を繰り返すだけで濃淡の効いたアタリが楽しめる。



シルエットは 501 より裾が遥かに細いので、
背と足の長さが足りない私にはバランスが良い。
ちなみに、501 の裾幅は約20センチ。(ウエスト 31インチ/レングス30インチの場合)
写真の RRL の裾幅は 17.5センチ。(ウエスト 31インチ/レングス 32インチの場合)

ここでご注意。
日本で通常売られているジーンズはレングスが 34~36インチもある。凄く長い。
背の高い人から低い人までウエストサイズだけで販売できるからだ。
新品の状態から6インチもカットすると裾幅は更に広くなってしまう。
だから、可能な限り複数のレングスを取り揃えているショップで購入するといい。

「キレイ目ジーンズ」とされる裾幅は 17~18センチ。私の RRL は 17.5センチ。
身長 170センチ前後の人だったら、
裾幅18センチ以上は避けた方がスッキリ見えるのでご参考に。

セルビッジの呪縛が拭えない私は、
「セルビッチ以外のジーンズをロールアップできない症候群」に少しウンザリ。
ウインドショッピングでも商品の裾をまくってチェックする癖が抜けない。
まったく困った性格だが、この世は広い。
同じ想いの人がきっといるはずである。

また、商人の商魂には恐れ入るモノがある。
「セルビッチなら高く売れる」とばかりに、
最新式の織り機で織った薄手のデニムに手をかけた
「セルビッチ風」を模造するメーカーも出てきた。

まあ、いずれにしてもドーでもよい話だが、
オヤジからジジイの境地に入りかけた人生、どんなことでも楽しまなくっちゃ!

























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