BOSSの壷

"Southern Valley" の日常とBOSSの《壷》をお伝えします。

《DOX 日記》を読んで。

2018-11-21 13:23:41 | ご報告
東京馬込の DOX が閉店するまで1週間となった。
ご愛顧頂いた皆様に心から感謝すると共に、
千葉県富津市のサザンバレーに移転することで
ご迷惑が生じる方々にお詫びを申し上げたい。
「有難うございました」そして「ごめんなさい」。

ホテル DOX も順調に仕上がり、
あとは炊事場とシャンプー台を設置するのみとなった。


「古き良きアメリカ」と言うにはそこまで古くないが、
それでもアーリーアメリカンの雰囲気十分な室内の家具類。
壁を白く、家具にオイルステインを塗ることでビンテージ感がアップした。


ただ今、リュータロー&ミズキのキッチンとなるハウスを改装中。
古くて危険な電気系統を全て新しく引き回すのは非常に大変な作業だ。


新装開店が目前なのに、目下の課題は
「げ〜っ! ウッドデッキを作る日数が足りないっ!」〜ということ。
これだけ大量の木材で作るデッキには最低でも1週間はかかる。
それでも、それをヤルのが DOX 土木部の真骨頂です💙


話は変わるが、昨日、《DOX 日記》を読んだ。
「吠えグセが止まらないご愛犬」についてのリュータローの投稿だ。
何かと「BOSS の2代目のリュータロー君」〜という宿命を背負った彼は、
あれでも、皆様には極めて気を使って発言&行動している。
その彼が、「吠えグセが止まらないご愛犬」の話題を取り上げたと言うことは、
それなりに考え抜いての発言だとご理解願いたい。
きっと、グッと年齢が上で、おっかなそうな私には直接言えない事案も、
リュータローになら気軽に話せる方々も多いわけで、
「吠えグセ・・・」もしくは「攻撃的・・・」に関しての、
それなりの件数のご報告を受けているからに違いないし、
そうした現場の現実を、私も決して知らないわけではない。
と言うより、執拗に吠えまくられたり、
実際、歯を当てられることも少なくない。

〜で、若いリュータローでは言えない「その次の話」は、
ここはやはり私がハッキリと言わなくてはならないと思う。

「吠えグセが止まらないご愛犬」のオーナー様には、
絶対に確実に、一つの共通するパターンがおありになる。
それは、
「大声で叱るが、決して厳しい行動には出ない」
〜ということ。

「〇〇っ! 吠えないーっ! 」と大声で叱っても、
「〇〇っ! マテっ!」と追いかけても、
ご愛犬が落ち着くことも、捕まえることもできないパターン。

私は常々申し上げて来た。
「オスワリ」ができなくたって、「フセ」ができなくたっていい。
そんな「芸ごと」なんて穏やかな暮らしの中のオプションでしか過ぎない。
兎にも角にも、「マテ」が確実にできなければ、
たとえ柵の中のドッグランであってもリードを離してはならないのだ。
「マテ」さえ確実にできれば、全ての危険から回避できるのだから、
「マテ」はオーナー様が犬のリードを解き放てる最低条件である。

オーナー様が大声で叱る姿は、私からは「煽っている」としか見れないし、
「マテ」が効かないご愛犬は、完全にオーナー様を舐めていると断言できる。

「マテ」は日常の生活の中で、決して途中で諦めてはいけない躾であり、
ドッグランなどのノーリードの場面を利用して何度でも確認しなければならない。
「マテ」さえ完璧ならば、「吠えグセ」や「攻撃的」になりかけた瞬間に制止できる。
まずは「マテ」で抱きかかえ、マズルをきつく握って耳元で「イ・ケ・ナ・イ」と
静かな小声でささやけば宜しい。

私は断じて言わせて頂く。
「吠えグセが止まらないご愛犬」の行く末は、
かなり確実に「他犬なり人を噛む」と言うことだ。
その事実や実名を公表するつもりは毛頭ないが、
すでに「危険犬」として認知されているご愛犬は少なくない。

圧倒的に多くの方々は、せっかくの休日と大切な穏やかな時間を、
ご自分やご愛犬に甘いオーナー様のせいでブチ壊されたくないのである。

“SV” を運営する側にとって、「危険なワンコが存在する」と言うことを
書くこと自体、大きなリスクを伴うことだとご理解願いたい。
「SV” には野犬がいる」なんて噂は絶対に嫌だ。
それでも、”SV” が静かで穏やかな空間であることを最大の目標としている
私たちスタッフにとって、このお話は避けて通れない課題なのである。

平和を取り戻すために、今後はスタッフが直接ご注意申し上げることもあるし、
オーナー様の対処や結果によっては「一時退場」をお願いするかもしれない。
それがお気に召さなくても、少なくとも私はしょうがないと考えている。

「私じゃダメなんです。 どうすれば良いですか?」と頼られても、
もちろん方法はお教えするが、ご愛犬の家族なのは貴方であり、
貴方がヤラなきゃダメなんである。

最後に。
私たちスタッフでは見切れない「事件」の瞬間も多くある。
「人や他犬に吠えまくるワンコ、噛むワンコ」
「他犬を執拗に追いかけ回すワンコ」の実態報告はいつでもお聞きします。
決して「言いつけ」とは解釈しません。
“SV” を愛するが故のご報告として受け取らせて頂きますので、
目に余る無法行為がありましたら何なりとスタッフまでお伝えください。

店名の変更について。

2018-11-10 10:39:03 | ご報告
長らく皆様に親しまれて来た《 DOX of Italiano 》の店名は、
新たに< DOX FIELD >に改名いたします。

20年近く昔、「イタリアン グレイハウンド(通称:イタグレ・IG)」の
日本での認知度は極めて低く、その存在もほぼ皆無に近い時代だった。
数少ないイタグレに関する情報では、
「イタリアン グレイハウンドはエジプトやギリシャなどの地中海沿岸が発祥。
中世のイタリア人が国に持ち帰って一世を風靡したことから「イタリアン・・・」
という名称が定着した」となっていた。
そして、イタリアが発祥の地ではないのに「イタリアン」と付いたことに
当初の私はどうしても納得できずに引っかかっていた。
さらに、「イタリアでは、イタリアングレイハウンドは《イタリアーノ》、
もしくは小さくてキャシャな姿から《ピッコロ》の愛称で親しまれていた」
〜と解説されていた。「これもチョット違うだろう?」と思いながらも、
店名を決める際、何となくゴロが良さそうな《イタリアーノ》を
「DOX」に加えて、「 DOX of Italiano 」と命名した。
また、本来ならば「Dogs(ドッグス)」なのだが、私のこだわりで
「DOX(ドックス)」とした。

ところが、近年では、《イタリアーノ》や《ピッコロ》が、
イタリアン グレイハウンドの愛称であることをご存じない方が多くなり、
東京のDOXでは、「ピザ屋さんですか?」〜と、
イタメシ屋さんと間違えてご来店くださる方々も稀ではなかった。
そこで、東京から富津の “Southern Valley”("SV")への移転に伴い、
< DOX FIELD >と改名させて頂くことになった。
DOX に続く「イタリアーノ」が「フィールド」に改名しただけで、
皆様には相変わらず「 DOX 」と呼んで頂ければ幸いだが、
この「フィールド」への改名は、私たち DOX スタッフの指針と意気込みを表す改名であり、
さらに言えば、私(BOSS)から息子たち二人への期待を込めたプレゼントでもある。

50歳代に入って開拓を始めた“SV”も10年近くが経過し、私も60歳を過ぎた。
無我夢中で造ってきた“SV”だが、決して「造り終えた」とは思っていない。
「造る」と言うより「創る」の方が適切な表現となる“SV”の進化は、
徐々にリュータローとダイジロー、その伴侶達に受け継いでいかなくてはならない。
もちろん、異常に元気な(今のところ)私が現役を退くつもりはない。
それでも、おかげさまで、顧客様の年齢は月日と共に若くなられていくし、
老兵が快適に過ごせる常識やルールも、納得に難しい方向へ変化を続けるのみである。
私や妻の Noco は、この「引越大作戦」を機に、日常の生活を徐々に変化させ、
激動すぎた時代の時間を少しだけ、これからの穏やかな毎日に取り入れたいと思っている。

〜で本題。< DOX FIELD >とは。
この広大な敷地を有する“SV”を更に快適な空間に進化させるべく、
自然多きこの地を利用して様々な楽しみ方を提案・実行しようと企んでいる。
つまり“SV”というフィールドを最大限に活用し、
都会に住まわれる多くのメンバー様にとって更に快適な空間を造りたいと考えている。
設備や施設の充実はもちろん、スタッフが“SV”とその周辺で暮らすことで
「“SV”集中の業務と暮らしの一体化」が可能となる。
よって、皆様のご要望や季節に合ったイベントも飛躍的に増えるだろうし、
当初からの約束である《 イタグレの聖地 》は厳守しながらも、
“SV”の維持に必要な新たな業務展開への挑戦も視野に入れている。

そうした進化の夢や可能性を< DOX FIELD >という名称に乗じさせて頂いた。
今までの名称に比べて少しシンプルになったが、
この名称が意味する無限大の可能性にご期待いただき、
以前と変わらぬご愛顧とご協力を賜われたら幸いです。

DOX-BOSS



《引越大作戦》〜怒涛の11月。

2018-11-10 09:01:53 | ご報告
東京のDOXを千葉県富津市の “Southern Valley” に
移転する《引越大作戦》も佳境を迎え、
今月、11月の末には大部分の引越を終わらせなければならない。

既存の業務はホテルも含めて12月7日(金)に定めており、
この日が『移転オープンの日』となることが確定的だ。
オープン日までにキレイな DOXガーデンやショップの
姿をお見せできるとは思えないが、少なくても業務は再開させて頂く。

なお、長きに渡り皆様に親しみを頂いた《DOX of Italiano》という店名は、
この機会に変更させて頂く。新しい店名は《DOX FIELD》
そのお話をさせて頂きたいが、少し長くなるので
今回は現在の《引越大作戦》の進捗状況をお伝えしたい。

ホテル DOX の完成が近づいた。
2箇所のホテルは奥側が「A棟」。
部屋は2つに分かれていて、通常のゲスト宿泊設備と
食事の準備スペース&シャンプーなどの水場が備えられる。

手前は「B棟」。やはり2部屋に分かれていて、
繁忙期やパピーの部屋となる。


長年のホテル業務の経験から、
「安全で清潔なホテル」を真剣に考えた内装。
徹底的な遮熱&保温を施し、壁の半分と床は FRP を施行した。


防水 FRP の施工は非常に大変な仕事となった。


アルミサッシではワンコの尿で腐食してしまうため、高価な樹脂サッシを使用。
考え抜いた床の勾配と排水で毎日の水洗いが快適に行える。


ショップとなるビンテージなトレーラーハウスの内装担当は
クラブDOX会長であるダービー&ジョッキーのパパ「栗さん」。
相変わらずの優れた技術と献身的な協力には心そこ頭が下がる。


かなり仕上がってきた《DOX ショップ》。
古き良きアメリカのテイストを残しながらの店舗なので、
「え〜、これがショップ?」〜となりそうだが、私の趣味なので宜しくです!


2台のビンテージトレーラが並列するショップと
RM(リュータロー&ミズキ)のキッチントレーラー。
この2台の間のスペースは「サプライズのスペース」で、
詳細を熟慮中だから今は公表できないが、なかなか素敵なスペースを考えている。
きっと、皆様に楽しんで頂ける空間になるはずだ。


栗さんやヒデさん、職人の皆さんが頑張っている間、
RM とNoco と私は荷物の片付けや搬出&搬入に追われている。
私は大きなトラックを1ヶ月間リースしていて、東京と富津を爆走中‼︎
昨日は川崎の Costco で大型のスチールラックを大量買いした。
軽トラでは2個が限界のラックも、このトラックでは14個積んでも余裕のヨッちゃん。
昔の、某大手運送会社でアルバイトしていた経験が生き、
トラックの運転やロープワークは「お手のモノ」なんである。
つくづく、「何でもヤッテ来て良かったな〜」と思う今日この頃です!


では、引き続き、この後の《BOSSの壺》で、
「店名変更」の理由(わけ)をお話し致します❗️