私は、「ヤラない事は徹底してヤラない」〜と決めている。
何故ならば、夢中になると常識を超えてノメリ込むからだ。
その一線を、今日、超えてしまった気がする。
”SV” にはキャンプサイトがあり、多くの方々がテントを張って
キャンピングを楽しんでおられる。
様々なキャンプ用品に、ド素人の私は感心しきりだ。
なかでも、ホワイトガソリンで灯すランタンの暖かな光、
燃焼する際の「コ〜コ〜」という息吹に心が惹かれる。
特に、ヴィンテージと呼ばれる数十年前のランタンの味わいは格別で、
焚き火に匹敵する「魔性の灯り」と言っても過言ではない。
今日、私が生まれて初めて手にしたランタンは1930年代のヴィンテージ。
なんと80年も昔のコールマン・ランタンである。
私が「ランタンコンシェルジュ」と慕うガブ君のパパにお願いし、
ご苦労の末、ようやくこのランタンを手にする事ができた。
美しく磨き上げられたブラス(真鍮)のボディには年相応の使用感があり、
80年間を生き抜いた堂々たる風格が感じられる。
機能的な部分はガブパパに整備を施して頂いたので、
ド素人の私でも簡単に灯りを灯す事ができる。
電気や電池に慣れた私は旧式の儀式に少し戸惑ったが、
そのルーティーンこそが趣味人の至福なのかもしれない。
問題は、今後のランタンコレクション。
冒頭で書いたように、私はノメリ込むと止まらないのである。
しかしもう若くはない。「断捨離」も心に留めている。
モノを増やしても、楽しむ余裕が年々少なくなってゆく。
寂しい事だが、それが現実である。
ただ、この味わい深い「道具」の魅力は強烈だ。
ランタンコレクションを我慢できるかどうかは、約束できない。
あ〜あ、次は赤いコールマンが欲しいな〜!